ずぼら主婦50歳、フルマラソンへの道⑧ 【走るのが恥ずかしい時は?】
以前、ランニングを始めたばかりの人のブログで、「ランニングしている姿を見られるのが恥ずかしい」という意見を見て、ものすごく共感しました。
もう20年ぐらい前、早朝にジョギングをしていた時のことを思い出しました。
朝の配達か何かでトラックに乗ったおじさんが道端で休んでいて、その近くを走って通りかかった時、そのおじさんが私に「母ちゃん、頑張って!」と言うのです。
当時の私はまだ30歳そこそこでバリバリの独身だったのに、「母ちゃん」と呼ばれたことが何よりショックでした。
母ちゃんと呼ばれたのは気のせいかと思ったんですが、翌日もやっぱり走っていると「母ちゃん頑張って!」と言われたので、間違いなく私をからかっているようです。
その時の私の格好は、「どうせ走るだけだし、何来ててもいいや」と、ヨレヨレのジャージを着て髪をひとつに束ねていて、確かに見ようによっては生活に疲れたおばちゃんに見えたかもしれません…。
からかわれたことで、なんだか走るのが恥ずかしくなってしまいましたが、よくよく考えると「きっとこの服装がいけないに違いない!まずは服装から!」と思い直しました。
そして一年発起し、ランニング用のこじゃれたウエアーとナイキのイカしたキャップを買いに行きました。
早速着用してみると、見た目だけは「出社前に毎朝10キロ走ってます!」という意識高い系ランニング女子に仕上がりました。
「もう母ちゃんとは呼ばせない!」と、キャップを目深にかぶって走っていると、またそのおじさんがいたんですが、今度は何も声をかけてきませんでした。
形を整えると根拠のない自信が湧いて「恥ずかしい」という気持ちが薄れます。しかし、何よりの発見は「帽子をかぶっていると、なぜか恥ずかしくない」ということでした。
本当に帽子をかぶっただけで恥ずかしさが半減する不思議は何なんでしょう?そもそも周りの人は自分のことなんて全然気にしていないでしょうが、過剰な自意識を帽子というフィルターが薄めてくれるのでしょうか。
あれから20年経って図太くなったのか、今では走ってるのを見られて恥ずかしいという気持ちはほぼ無いですが、それでも先日、走る気満々の格好でそれほど親しくないママ友にマンションの出口で遭遇してしまった時には死ぬほど恥ずかしかったです。それでも無視するわけにもいかず、「ど、どうも」とモジモジしながら挨拶をかわしました。
しかし、さらに恥ずかしさを軽減する方法を見つけました。それはマスクをすること。
このご時世なので、最近は走る時も必ずマスクをしていますが、先日はその効果を実感しました。
また似たようなシチュエーションで、同じクラスのあまり話したことのないママさんに遭遇してしまいましたが、キャップとマスクでほぼ顔が隠れているおかげでなんだか気が大きくなり、堂々と無視することに成功!
「無視するなんて大人としてどうか」と思われるでしょうが、言い訳をしておくと、3メートルぐらい離れた場所だったのでおそらく向こうも気づいてないだろうという前提のもとスルーした次第です。
もちろんばったり出くわしてしまったら挨拶したと思いますが、たぶん前ほど恥ずかしくなかったんじゃないでしょうか。
そんなわけで、「走るのが恥ずかしい」と思ってしまう人の対処法は、
1. 自己肯定感の上がるイカしたウエアーを着る
2. 帽子を目深にかぶる
3. マスクをする
この3つで解決すると思います!
【ランニングの記録】
3月22日(日)5㎞