3つの好きな映画|ではなくCMだけど、まぁいいか篇
リッチでないのに
リッチな世界などわかりません。
ハッピーでないのに
ハッピーな世界などえがけません。
「夢」がないのに
「夢」をうることなどは……とても
嘘をついてもばれるものです。
60~70年代を飾る数々の名CMを手がけたCMディレクター 杉山登志の言葉。
カンヌ国際広告フェスティバルで日本人初受賞を成し遂げたレジェンドでもある。
いろいな企業の、いろいろ商品や想いを届けるためには、その世界のことを本当にわかっていないとつくれない。
本物を知る。うわべだけではバレてしまう。
建物を設計をする身としては、とても共感できるいい言葉だなぁと。
推し事が、お仕事。
一泊10万するようなホテルを設計するなら、やっぱりいくつもの高級ホテルに実際に泊まってみる。
礼拝堂を設計するなら、全国の礼拝堂を訪れる。
納骨堂の厳かさも、結婚式場の華やかさも、実際に体感してみて感じ取る。
巨大な冷凍倉庫を設計したときは、もちろん-40℃の世界を体感したけど、こちらは一度経験すればもういいかと。寒いを超えて痛い。。
建物を通して、いろんな世界を知って、浸かって、体感する。
いろいろな建物を設計するほど、世界が広がる。
嫌なこともたくさんあるけど、面白い。
推し事が、お仕事。
印象深いテレビCM
いつもはオススメの映画を3つあげるんだけど、たまにはCMでもいいかと。
印象深く、心に残るCMを4つピックアップ。
九州新幹線全線開業
10年前の3月12日、九州新幹線の全線開業に向けてつくられたCM。
カンヌ国際広告祭受賞作品。
鹿児島から博多まで、九州を縦断する新幹線の車窓から、沿線の人々の様子を映したもの。
ただそれだけなんだけど、とても強く印象に残る映像。九州がひとつに、みんながうれしい、というメッセージがしっかり伝わる。
でも、3月12日に開業したのに開業後TVでは一切CMが流れなかった。テレビCMはほとんど公共CMに置き換えられた。
10年前の3月11日は東日本大震災。
それでも、誰かの手によってネットにアップロードされた動画が話題となり、当時自分もそれを見て、感動したのを覚えている。
明治安田生命
マイハピネスフォトコンテストの応募作品と小田和正の曲で構成されるCM。
小田さんの曲も好きだし、家族写真も好きなので、じっくり惹きつけられて見入ってしまう。
我が家でも、家族写真のスライドショーをすることがあるけど、もちろんテーマ曲は小田和正の「たしかなこと」
最近はテレビを見ないので、今でもTVで流れているのかわからないけど、HPには過去の作品もものもアーカイブされているのでいつでも見れる。
Apple ipod+iTunes
未だこれよりかっこいいCMに出会ってない。
アンディ・ウォーホルばりのインパクト。
このCMを見て、絶対欲しい、すぐ欲しい、って思ったしまったんだからCMとしては大成功かと。
イヤホンのケーブルはできるだけ見えないように、色は黒が一番いい。
これまでの世間の普通が、このCMで180°変わってしまうほど、とても刺激的なCM。
当時iPodではなく、Appleの株を5万円買っておけば、今頃2000万円になっているのに、、というタラレバも刺激的。
大塚製薬 カロリーメイト
CMってすごく短い短編映画だよね、ということに気づかされるCM。
ドラマがあり、感情を揺さぶられ、音楽が心に染みる。
受験生だったころを思い出し、今では受験を迎える子をもつ親として、見入ってしまう。
そして、ブルーハーツってやっぱりいいなぁと。
ちなみ、THE BLUE HEARTSの公式YouTubeチャンネルが今月の11月1日に開設したみたい。
タイトルで3つといいながら、4つCMを選んでしまったけど、まぁいいか。