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三森ゆら
2023年1月24日 23:47
近所の美人なお姉さん。それは老若男女を差別せずに、微笑みかけてくれる。むしろどんくさくて目立たない存在の者にこそ、優しく接してくれさえする。目鼻立ちも整って、色白で、本人は恥ずかしいと感じるくらいにグラマーで、手足はほっそりしている。 だがそれは、概念のような存在だ。そんな人がいたならなあ、という夢をみることが、わずかな希望へと繋がる。近所の美人なお姉さんとは、そんな存在だろうと思っている人が
2023年1月18日 23:15
のんべんだらりとした生活を送っている。ふとそう思った。のんべんだらり、いい響きだ。だらり、だけでなく、のんべんしている。のんべんとはなにか。そこまでは考え至らないのが惜しいところであり、そこまで深く考えないのが、最もいいところでもある。 正直はそういう男である。 そもそもなぜ正直がのんべんだらりをしているのかと言えば、流行病のせいであった。同居している爺が罹患したのだ。 爺は発熱して、ご