自己主張する布マスク

やっとマスクを着けていても嫌じゃない季節になった。最近は使い捨てマスクをしている人は少数派で、ほとんどの人が布マスクを愛用している気がする。ショッピングモールに行くと天井から“マスクショップ”というプレートが下がっているコーナーが出来ていた。ものすごい数（種類）のマスクが置いてある。この中からお気に入りを見つけるのはなかなか根性が要るかも。同じような形や色でもちょっとした違いでお値段が違うし、柄ものやワンポイントでカワイイをアピールしてるのもある。去年まではどうだったっけ？布マスクといえばあの“アベノマスク”しか無かったかも。色付きなんてなかった。なんなら布マスクはちょっとダサかった。ほとんどの人は使い捨てマスクをしてた。それがどうだ。マスクの需要に比例して布マスクが使い捨てマスクを追いやった。使い捨てマスクなんてスーパーの入り口に山積みでも誰も買わなくなった。おかしなもんだ。

娘たちが中高生のころ、校則で髪をくくるヘアゴムは黒か茶色の目立たないものと決められていたことをふと思い出した。そのうちマスクのことも校則に入ったりするのだろうか。色は白かベージュ、派手な柄のものやワンポイントの付いたものは認めません、てか。マスクをすること自体もあまり良いとは思われていなかった。風邪をひいてないのにマスクをしているのはおかしいと思われていたほどだ。

そんな私が最近買ったマスク、これからの季節にピッタリなニット素材。

長女がネットで見つけて、欲しかったら一緒に買ってあげると言ってくれたのでお願いしてみた。去年まではこんなオシャレなマスク、多分売って無かったと思う。コロナでマスク着用が半ば義務付けられてからは一気に布マスクがオシャレになった。世の中は今までどうして気づかなかったのだろう。こんなに安価でちょっとだけ自己主張できるオシャレアイテム、他には無い。きっとコロナがおさまっても、もうオシャレな布マスクのない生活には戻れない。