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孫の成長とちゃまの誕生日


あんなに懐いてくれていたお孫ちゃんがここのところ私に冷たい。私がコロナ陽性者となり20日間ほど会えない時間があったから忘れられちゃった?会えない時間は愛を育てるのではなかったか?だって、自粛生活が終わってからも長女から「まだ家には来ないで」と言われ続けて、お孫ちゃんに会うことを自粛させられていたんだもの。その上長女いわく、「ちょっと人見知りも始まったかも」だって。先週も3回ほど訪問したが、だいたいいつもおやつの時間なので、私には見向きもしない。おやつが終わってるタイミングの場合は、今度はお気に入りのYouTubeをずっと観ているので、やっぱり私に見向きもしない。私はおやつにもYouTubeにも負けた。そのことを家でちゃまに話したら私がお孫ちゃんに無視されてるのがよほど可笑しかったらしい。「よし、明日会いに行ってみるか」ときた。おいおい、普段は誘ってもなかなか来ないくせにどういう風の吹き回しだ?次の日一緒にお孫ちゃん宅へ。


始めはYouTubeに夢中だったがしばらくするとなんとお孫ちゃんが、ちゃまのところへ歩いて行き抱っこを要求するではないか。これも長女に言わせると、女性より男性のとこが好き、だと。いつも家でもパパが帰ってきたらずーっとパパにくっつきっぱなしで、朝起きてからもずーっとそうで、仕事に行くパパから引き剥がすのにひと苦労らしい。しかしちゃまは「みとんのところに行かずに自分のところに来た」ことがよほど嬉しかったらしい。仕事から帰った次女にもわざわざその事を報告し、私にマウントを取ってくる。だけど私にしたらちゃまの、孫を思う気持ちが嬉しくて全然平気。


さて、先日はちゃまの誕生日にちゃまの強い要望にこたえて焼肉屋さんに行った。長女家族も呼んだ。ということはもれなくお孫ちゃんも付いてくるわけで、毎日19時くらいには寝てしまうお孫ちゃんのリズムを崩すことのないよう、焼肉は17時開始。前にお孫ちゃんと外食した時には座らせてYouTubeを見せとけばある程度は大人しくしてくれてその間に食べてしまう時間を稼げたが、今はもうそうもいかなくなったみたいだ。YouTubeに集中するまでになんだかんだ、周囲の物や人に興味を持ち、なかなかじっとしない。長女が「子どもがいたらホントに外食は大変」などと言うので、私たちが「じゃあもう、これからは誘いませんから安心してください」などと言うと「いやいや、焼肉には呼んでください」なんて言って家族で笑う。ああ良いな、こういうの。あと1年もすれば、今度はお孫ちゃんも同じ物を食べられるようになる。そしたらもっと外食が楽しくなるのかな、それとももっと大変になるのかな。どちらにしてもお孫ちゃんの成長は楽しみだ。


焼肉から帰って、家でケーキを食べた。今は誕生日だからってホールのケーキを食べることはない。皆それぞれが好きなケーキを選ぶ。ちゃまはいつもどこでも、モンブラン一択。あらゆるお店のモンブランを食べている。ちゃまがもっとマメな人なら各お店のモンブランを食べた感想とかその特徴とかを記録し、モンブラン研究家として発信できてたかも知れない。でも別に良い。好きな物を美味しい、美味しいと言って食べて満足する、単純にそれが“好き”ってことじゃないか。記録を残そうとすれば単に美味しさを味わうということは出来ないから。


そんなことを思いながら、私は私の選んだケーキを食べる。幸せを感じるのってこういう瞬間。間違いない。


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