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やっぱりユーミンが好き


ユーミンのコンサートに行って来た。本来なら昨年予定されていたツアー、コロナ禍で一年遅れで始まった。今回初めてだったのが、電子チケット。転売防止や接触低減などいろんな理由でそうなった。ただ、私みたいな人にはやっぱり紙チケットが良い。私みたいというのは、年齢的プラス思い出を保管しておきたい人のことだ。チケットの半券を残しておきたい。別に、時々出して眺めたりとかしてないけど、何となく手元に置いておきたい。慣れない電子チケットのせいで、私と友人は入場するまでにスッタモンダがあった。だから余計に紙チケットが良かったのに、となる。


ともあれ、コンサートは素晴らしかった。ユーミンのコンサートは“ショー”的要素が強い。MCも、決められたこと以外はあまり喋らないのがユーミン流。コロナ禍で、命の大切さや皆で乗り越えようという仲間意識や、その先にある希望や、今回はそんなテーマが見えるセットリストだった。いきなり一曲目が『翳りゆく部屋』、ユーミンがコンサートに込めたメッセージを、私たちは確かに受け取ってた。


入り口で配られたフェイスシールド、ツアー名が入っているので記念になる。これを観客全員が付けているのを、ステージから観たらどんな感じなのだろう?ライトが反射してちょっと宇宙っぽい?防護マスクみたいでコロナ禍ならでは?いろいろ想像して、その怪しさに我が事ながら笑ってしまった。


アンコールでツアーメンバーが紹介された時ユーミンはメンバーのことを「今日のクルー」と表現した。そして最後に私たち観客のことも「皆さんも同じ船に乗るクルーです」と言ってくれた。感激。こういう時に、“ユーミンと同じ時代に生まれて良かった”と思うのである。コロナ禍で辛い目に遭っている人たちがいる。私たちも全く影響を受けなかったわけではない。皆先が見えない毎日で、それでも「明けない夜はない。時間は流れ必ず明日はやって来る。」と言われれば、本当にそうだ、その通りだとうなづくのだ。


こんな風にも言った。

「このツアーは来年7月まで続きます。辛い時や落ち込んだ時、今日もまた何処かでステージを演ってるなぁと、そう思ってもらえて元気を出してもらえたら嬉しいです」

御年67歳にして、一年近くに渡るツアーは全60ヶ所に及ぶ。そのパワー、その姿勢、私は忘れません。そしてまた、次のアルバムが出て、ツアーが始まるならば、私は必ず会いに行きます。


だって、やっぱりユーミンが好きだから。



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