アマノトーク43
こんにちは、甘野充です。
先日、書き溜めたショートショートがたくさんある、と書いた。
僕は毎日更新を止めたくなくて、時間があるとショートショートを書いていた。書いて書いて書きまくった。
思いついたことを、ともかく書き出した。それらは物語の断片であり、エキスであり、未完成なものだった。
それらを読み返して、肉付けし、膨らまし、よし行ける、と思ったら公開する。その時の気分によって、公開するものを決める。
毎日更新を止めないために、まだもう少し膨らました方が良いと思うものを公開することもあった。
更新を続けるために、ショートショートはどんどん短くなっていった。
短くていいのはスカートの丈だけだよ!
と叫びたくなった。
世界の中心で愛を叫ぶように。
いや、違うけど。
限界だった。
もっと時間をかけて、ちゃんとしたものを書こうと思った。
じっくり、ことこと、煮詰めて出したい。
濃厚な僕のエキスを放出したい。
僕が敬愛するスコット・フィッツジェラルドはアメリカの1920年代の作家で、遊ぶ金欲しさにたくさんの短編小説を雑誌に寄稿した。
短編小説をバンバン書いて稼いだお金で遊びまくる。
ヘミングウェイはそんなフィッツジェラルドに対して「君の小説の書き方は売春行為だ」と言った。
でも僕はフィッツジェラルドの短編小説が好きだ。翻訳されているものを探して読みあさった。今では絶版になっている短編集も持っている。これだよ、これ、これが僕の求めているものなのだよ、と思った。だけども本になっているものはそれなりに評価の高いものに限られているわけで、僕の知らない駄作もたくさんあったのだろう。
僕の原点はフィッツジェラルドにある。連載小説「セブンデイズ・ア・ウィーク」も「華麗なるギャツビー」のようなものを書きたいと思った。
ぜんぜん違うじゃん!
いやその、僕的には華麗なるギャツビーを目指したのだけど、すっかり僕の世界ですいません。
いや、謝ることないじゃん、オリジナルなのだから。
まあともかく成り行き任せの中で、僕の全てを出し切れるか、が勝負です。
連載小説を書くよ!
でもショートショートも評判がいいので、たまに出します。
今日はこんな感じです。
それではまた。