見出し画像

「内定者への手紙」を書いた人とは?

はじめに

こんにちは。ヨシミツダです。

今回は順調にダウンロード数を増やしている「内定者への手紙」の作者である北野唯我さんについて書いてみようと思います。

「内定者への手紙」はamazonで購入できます。毎月章ごとに発売されることになっています。内定者向けに留まらないビジネスのエッセンスが詰まっています。

北野唯我さんとオンラインサロンSHOWSについて

私は北野唯我さんの運営するオンラインコミュニティSHOWSに参加しています。北野さんは、本業ではワンキャリアという会社で取締役をされているのですが、今まで本を数冊出版されている作家という側面も持っている方です。YouTubeで著名な方との対談されているのもよく見かけます。

今は活発ではないのですが、「そもそもラジオ」という音声SNSでの配信をされていて、幅広い話題や、高い視点、思考の深さに魅かれたのが興味を持ったきっかけです。

話をオンラインコミュニティに戻しますが、このSHOWSでは社会人15年目以上の人達がActive15と呼ばれていて、有名な会社の要職につかれている方や、経営者の方までけっこうガチな職業につかれている方がたくさんいらっしゃいます。コミュニティの中でも年齢的に北野さんより年上であるため、オーバー北野世代と呼ばれたりもしてます。同じように若い世代のグループにも名前がついています。といってもアクティビティとして年代で分断されているわけではなく、活動の分科会は多岐にわたっています。その中で世代別のグループも定義されているという感じです。

そんな中でも、比較的普通の会社員のおじさんである私の参加動機は、主には興味を持った『北野さんの観察』だったりします。

なので私はDROM(だいたいROM)気味でいつも話を聞いてるんですが、それでも面白かったりします。

ちなみに北野さんがSHOWSを作ったのは友達が欲しかったからとのこと。
しかしながら本人は、不特定多数の知らない人とコミュニケーションをとるのは苦手らしいです。矛盾してそうですが、私はなんとなく共感します。たくさんの人に気をつかうと疲れますから。

そのためコミュニティの運営は一部のメンバーの方がスタッフとしてやっていたりします。
SHOWSに興味をもたれた方は、是非エントリーしてみて下さい。※20代の学生さんから30代の方が多いですが、40代から50代の方も結構いらっしゃいます。

同じ人なの?

北野さんを知るきっかけになったのは、その著書「転職の思考方」、「天才を殺す凡人」、「これからの生き方」という本を立て続けに読んだからなのですが、この3冊を読んだ感想は同じ人が書いたのに随分違う本なんだなという点です。SHOWSに参加してると北野さんに質問する機会があるのですが、これらの本をどんな狙いで書いたのかというインサイドストーリーを聞けたりして、特にそれが私の好物だったりします。(転生系のアニメで強欲の魔女が同じようなこと言っていましたよね。)
北野さんの本の作り方を伺っていると、それぞれの本はあえて違う狙いやコンセプトで作っていたようです。

この才能ある人が、人をどうやって動かしていくのだろうか。そういうところを間近でみれる。SHOWSは価値ある場所だと思います。
そんな北野さんに惹きつけられて集まるメンバーの方々も、バラエティ豊かで面白い方が多いです。

SHOWSには、北野さんと1 ON 1でミーティングできるコーナーがあるのですが、そこでの面談を通じて上京、転職を決めたメンバーの方もいます。びっくりですよね。

違和感という引っ掛かりを無視しない人

北野さんのいろんな話を聞いていて、感じたのは本当に違和感を無視しない人なんだなということ。学生の頃、北野さんは国語が苦手だったらしいです。本を何冊も書くほど、書くことが得意な人なのに意外な気がしませんか?

理由は、わかりにくい文章なのに、そのわかりにくい文章からさらに、無理くり答えを抽出しなければいけなかったから。心地のわるさに絶望感を感じるほどだったということ。のちに安部公房さんの『砂の女』という本に出会い、その文章の美しさに感動して、やっぱり文章はわかりやすい方がいいんだと救われた気持ちになったそうです。

秀才的な思考だと、文章が美しかろうと、醜かろうと、問題を是としてテストの正解を当てにいきそうなところですが、そもそもこんな美しさのない文章で、文章はいいのだろうかと問うところに天才性を感じます。

同じようなエピソードで、センター試験の模試についての話で、センター試験の模試と予備校の模試は明らかに質が違う(センター試験の方がよくできている)と気づいたらしく、模試は解くべきではないとして、模試は受けずにひたすらセンター試験の過去問だけを解いていたらしいです。また、過去問を解く時間も本番の時間と一致させてピークを本番に合わせていったのだとか。皆さん、高校生の頃に過去問と模試の差を認識してましたか?というか今でもできますか?
問題自体のあり方をそもそも問い直す、そんな人だったようです。

社会にでたときには、答えをだすよりも問いをつくりだすことの価値の方が、相対的に上がっています。「そもそも」と問いをたてる北野さんは、社会にでる前から価値の高い思考をしていたように思います。

現代の宮本武蔵説

よく著名な方へのインタビューで見せる朗らかな印象が強い北野さん。コミュ力も凄いです。特にコミュニティ入ったばかりの方への気遣いをものすごく感じます。竹を触ると落ち着くらしく、ときどき竹林に足を運ぶそうです。つむつむのつぶやきをTwitter上でしていたり、そんなゆるい感じの印象があるのですが、対照的に時々鋭い表情を見せることがあります。
ちらっと話されていたのを聞いたことがあるのですが、簡単に人を傷つけてしまうことができる自分のことにすごく注意を払っているそうです。私はこの話を聞いたときに宮本武蔵をイメージしました。井上雄彦さんのバカボンドで、主人公の宮本武蔵がよく、「強さとは何か」という言葉を発して苦悩し、葛藤しているシーンがあるのですが、なんとなくその姿に重なります。実際に禅に強い興味を持っている北野さんは、大愚和尚という、有名なお坊さんから、「現代の宮本武蔵が来たな」と言われたそうです。刀の鞘を持たなければ近づく者を傷つけてしまう。そんな鋭さを発している言葉に感じます。

理論を作る人

北野さんは、ある理論、公式をもとにメッセージを発していることが多く、前述の3冊の本もそれぞれの内容の基底となる理論、公式をもとにストーリーが展開されています。

物理学者や数学者のような人だなと感じます。
今回の「内定者への手紙」にも、理論・公式がまずあって、検証していってる最中ではないでしょうか。この実験的な活動の今後がとても楽しみです。

「内定者の手紙」は、これまで北野さんが書いてない種類のハウツーのビジネス書です。記載してる内容は、すべてのビジネスマンに役立つ内容でかつ、北野さんが実践して効果を確認している内容です。時代や職種を問わず有効なことを示してくれています。

また、これまでの出版のあり方に対する挑戦をしている本でもあります。デジタルで章ごとに低価格で毎月リリース。低価格ですが、作家さんの手取りが多くなります。さらに、従来の紙前提の出版社だと、コスト的に対抗できない。
デジタルの販売ルートのみなので、購入時のデータがどんどん溜まっていきます。さらにSNSなどのフィードバックを受けながら、これからリリースする章は進化していくことでしょう。発売から2週間経ちましたが、ダウンロード数を順調に伸ばしています。デジタル時代の本のあり方を検証しているのです。

実際にamazonのビジネス教育部門で1位を狙い通りに獲得した時にひょっとしたらすごいことに関わっているのかもしれないとふと思いました。

最後に

長々と書いてしまいましたが、これからも北野さんを観察して気がついたことは紹介していきたいと思います。そしてこれから発売される「内定者への手紙」の続編も是非よろしくお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集