シェア
光本弥観
2021年4月2日 17:56
私の作った俳句です。ご覧下さいませm(_ _)m(結社誌雲の峰より)当確 光本弥観容態を問はれて春の風邪と云ふ豆撒や樹齢不明の御神木当確と冴ゆる事務所に届きけり熱燗を酌む近鉄の伊勢路かな蝋梅に値札付きたる道の駅勝だるま置き場の背の山眠る柔らかき太鼓と鈴と冬の雨春兆す洗車終へたるエンブレム【朝妻力主宰、選後所感】当確と冴ゆる事務所に届きけり一月末に茨木市議会選挙が
2021年3月16日 17:19
月刊俳誌「雲の峰」三月号に掲載してもらった句です。演説のフェイスガードに白き息(季語:白き息)再開のマスクの子らが肘タッチ(季語:マスク)彩りに金粉散らす屠蘇酒かな(季語:屠蘇酒)門閉ざす天文館の淑気かな(季語:淑気)ことさらに太陽受くる福寿草(季語:福寿草)西空に寒月眺め始発待つ(季語:寒月)大阪を見晴らす墓地や寒牡丹(季語:寒牡丹)フェイスガードの写真がなかったので、選挙中
2021年1月2日 18:43
粕汁を配る杜氏の笑顔かな冬めきて茜を帯ぶる鳰の海帰りくる漁船に冬の月丸し熱燗や女将の孫と語らひて母の手を払ひて蜻蛉追ふ子かな匿名の封書受け取る秋の暮寄り添ひて二十五年の紅葉の賀俳句結社雲の峰の結社誌に掲載された俳句です。以下の俳句を鑑賞していただきました。俳句は、人に鑑賞していただいてはじめて、その俳句にいのちが吹き込まれるように感じます。有難いです。【通勤の車中を秋の蚊
2020年7月7日 18:09
私が所属している俳句結社「雲の峰」の俳誌に掲載された句です。よろしければご覧くださいませ。感想などお寄せいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。雲の峰7月号掲載句【清流の波】背を伸ばし折目揃へて袷着る岩肌の日向と影を蛇が縫ふ草笛を吹きつつ爺が肩車祖母の塩加減を探るはじき豆清流の波に日はぬる麦の秋課題俳句:若緑佳作 屋敷出て四辻を覆ふ若緑誌上句会霞立つ広場素振りの音二つ
2020年4月30日 23:12
今日は、俳句の投句〆切に追われる日でした。月刊俳誌「雲の峰」6月号の投句 13句と168句から2句の選俳句結社雲の峰「かきもり句会5月」への投句 4句角川俳句4月号、令和俳壇への投句 5句〆て、22句の投句でした〜汗 何かの〆切がある生活は、プレッシャーに感じすぎてしまうマイナスもありますが、適度な〆切は生活にハリが出来て充実した気分を味わえます!でも今日の投句数は適度を超えていて
2020年4月12日 19:43
【空想の句】瀬戸内の暗き海面に初明り縫糸を一つ買ひ足す木の芽時蕗の薹茹づ割烹着着て祖母をまね鳩の乗るカフェの机に牡丹雪空想の句を練り春の蚊を叩く所感 浅川正副主宰空想の句を練り春の蚊を叩く俳句は客観写生で、実景を詠めといわれますが、俳句は文芸であり、文芸は虚構だというのが私の主張です。事実の羅列よりも、虚構の方が本質に迫りやすいと考えるからです。掲句、春の蚊の取合せが俳諧味を醸し
2020年4月12日 19:34
(推薦)【春着】庚子の麻垂整ふ筆始着流しに伯母の形見のショール掛く城郭に日の丸なびく初御空杜の火を夜通し守る春着かな近道にいつも居る猫春近し日本画の透けゐる河豚の薄造り所感 浅川正副主宰杜の火を夜通し守る春着かな氏神への初詣客をもてなすために境内で焚火をするのでしょうが、宮守も春着を着る事があるようです。(課題俳句 兼題:近松忌)特選 実と虚に揺らぐ川面や近松忌こちらも
2020年4月12日 19:21
【四ノ二の針】副市長マスクずらして囁きぬ遠山の青をそびらに紅葉散る冬空に花火赫ふ即位の儀冴ゆる夜を四ノ二の針の折るる音ほのぼのと師と酌み交はす師走かな(課題俳句 兼題:紙漉)佳作 紙漉や句集の礼を認めぬ誌上句会鳩の上に鳩ちよんと乗る天高しことばの花束(ハッピーFMいたみ)庚子の麻垂整ふ筆始月刊「俳句界」3月号 俳句上達の結社選びより鷹化して鳩となる日の出土品
2020年4月12日 19:11
(推薦)【受光伐】冬に入る鍵穴に鍵すつと入る政治家の世過ぎに冬の風少し晩秋の雨粒受くる金盥受光伐終へおもむろに山眠る窓際のワインに映ゆる冬日かな月を背に高度下げゆく機影かな所感 浅川正副主宰〈受光伐〉は林業用語で、下層の樹木などに光を当てるべく上層の樹木を整理する作業で、間伐とは少し目的が違っています。掲句では、明るくなった森が冬を迎える様子を気持ちよく表現しています。鑑賞
2020年4月12日 18:52
【玉兎】ばつたんこ棚田の畦に草揺らぐ東京のビルの隙間の玉兎かな秋麗あるじ見上ぐる盲導犬秋雲の残照を背にモノレールプリズムを窓際に置く秋の朝(課題俳句 兼題:秋晴)佳作 秋晴や仏間の額の塵叩く
2020年4月12日 18:48
(推薦)【議員】手の平を返す議員に秋の蠅絶好球見逃し仰ぐ秋の空秋の土捏ねて丸むる泥団子女郎花揺るる野原に獣道記念日の卓に並ぶる秋の菜指の跡つけまいと剥く桃の皮所感 浅川正副主宰手の平を返す議員に秋の蠅「君子豹変す」とは、君子は過ちに気付けば直ちにそれを改めるという意味ですが、君子ともなき議員さんの中には、潮目や風向きに応じて恬として主張を変える人がいます。なおこの作者は君子であ
2020年4月12日 18:38
【クロスプレー】白秋や祖母の命の切るる音祭後の玉砂利を踏む朝明かな八月のクロスプレーの傷を舐む盂蘭盆の祖母直伝の茶飯かな天蚕を持ちて句友の現れぬ(課題俳句 兼題:終戦記念日)入選 終戦の日の倉敷にモネを見る誌上句会中古車のナビの履歴や夏の空
2020年4月12日 18:33
【ミシャグジ】修行場の隅に金蠅弊えをり躾糸解きて迎ふる晩夏かなミシャグジの石に纏はる鳳蝶梅雨空を鋭くよぎる戦闘機風薫る鴨川岸を阿波しじら(課題俳句 兼題:吉野の蛙飛)佳作 土砂降りの吉野の蛙飛の銅羅誌上句会万緑や豹柄ママのちやり疾走
2020年4月12日 18:20
(推薦)【ぽい】修行場の正座の形に汗の染み袖通す明石縮に朝戸風古事記繰り日本書紀繰り明易し銅鐸の出たる史跡のゆだちかな湯上りの浴衣纏ひて香を焚くぽいの上に目高の跳ぬる宮の夕所感 浅川正副主宰ぽいの上に目高の跳ぬる宮の夕金魚すくいに使う〈ぽい〉ですが、その上に目高が跳ねているという作品。目高すくいもあるのでしょう。昔はどこにでもいた目高も、この頃では観賞魚として人気があるようで、