『宿坊スタンプラリー』が教えてくれた丹沢「大山詣り」
「大山詣り」で有名な、丹沢大山。寒波&腰痛のため、紅葉狩り登山の予定を変更して、大山参道めぐりをしてきました。
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大山とは
神奈川県北西部、丹沢山地の東端に位置する、丹沢大山。標高は1252mで、美しいピラミッド型の容姿が特徴的な山。遠く相模の平地や相模湾の海上からも眺めることができる、神奈川県を代表する山です。
山登りはもちろん、山の中腹までケーブルカーで行くことができるので、普段着で気軽に絶景を味わうことができるスポットです。さらに紅葉シーズンにはライトアップも行われ、より多くの観光客で賑わいます。
「大山詣り」とは
古くから信仰の対象であった大山。詳しい歴史はここでは省きますが、「大山阿夫利神社」や「大山寺」があり、五穀豊穣や商売繁盛、立身出世などのご利益をもとめて、江戸時代には江戸の人口が100万人だった時代にひと夏で20万人が大山に訪れたそうです。「大山詣り」のストーリーは2016年に文化庁のプロジェクトである『日本遺産』に登録されています。
(『日本遺産』公式HP:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/about/)
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『宿坊スタンプラリー』でめぐる大山参道
小田急線伊勢原駅から大山の麓まではバスで約20分ほど。バスを降りてぶらぶらしていると、「社務所マルシェ」なる表示を発見。会場には、キッチンカーが3台と、地魚の販売、コーヒースタンド、焼き芋などが立ち並んでいました。ぐるっと回って出ようとしたときに、「よかったらどうぞ~」とお姉さんから手渡されたのは、『宿坊スタンプラリー』なるチラシ。
大山の参道には「大山詣り」のための宿坊が点在しています。宿坊の存在は実は前から気になっていましたが、いつも山登りがメインだったのでこのあたりをゆっくり散策する機会もなく幾月が過ぎ。今回、散策するタイミングでこんな企画にめぐりあえてラッキーでした。
ということで、マップ片手に散策。まずは参道の入口まで下ってスタート。
大山参道の入口からケーブルカー乗り場のあたりまでは徒歩約20~30分の距離。川沿いに古い建物が立ち並ぶ雰囲気のある参道です。が、山の麓だけあって、なかなかの傾斜です。
宿坊の見学もすることができ、「たけだ旅館」と「東學坊」を見学させていただきました。大山詣りについて知りたいことが溢れてきたので来年の自由研究は大山について調べようと思います。
「大山豆腐料理 夢心亭」で地産地消ランチ
ランチは事前リサーチで良さそうだった「夢心亭」にて。ランチは、つけめん・ゆば丼・ラーメンの3種類がありました。
ぶらり参道散策
歩いていると雰囲気のある建物がいくつもありました。
おそらく宿坊だったであろう建物も多く点在していて、むかしはもっと賑やかだったんだろうなぁ、と思いつつ、歴史もあり趣もある建物たちがそのまま朽ちていくのはもったいないなぁ、とも思いつつ。
大山と勝海舟
社務所マルシェの会場である、大山阿夫利神社社務所のマップを眺めていると「勝海舟神社」なる文字を発見。
江戸、明治人にとっての大山の存在感のようなものを少し感じることができたような気がします。
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紅葉ライトアップへ
参道散策のあとは、紅葉ライトアップを見にケーブルカーに乗って「阿夫利神社」まで。
大山阿夫利神社下社
ケーブルカー終点・阿夫利神社下社で下車。色とりどりのもみじが出迎えてくれました。
大山に来たら、お団子。この後の下山に向けて栄養補給です。
大山寺のもみじトンネル
「阿夫利神社」から20分ほど下ったところにある「大山寺」。本堂前の階段の上に真っ赤な紅葉がずらりと並ぶ光景。ここの紅葉のライトアップが綺麗なんです。帰りのケーブルカーに乗るのに1時間待つというのが悩みどころではありますが。
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『宿坊スタンプラリー』の戦利品
宿坊スタンプラリーの達成賞として、「阿夫利神社ご祈祷ボールペン」をいただきました。写真では黒だったのですが開けてみるとピンク。でもピンクのほうがいいね!なんか高級感もあるし!と女子3人。
(2023年11月25日)