ジョジョラビット 石からの解放
『全てを体験せよ。美も恐怖も。進み続けよ。絶望は最後ではない。』 byリルケ
石畳の隙間にパンプスのヒールが挟まった。ヒールにまたしても傷がつく…やっちゃった…ヒールを石畳の間から抜きながら思う。そう言えばヨーロッパでも石畳の道をよく見かけた。今度は石畳のイラストを描いてみよう。……
思い出すは、石畳を走る少年ジョジョ…『ジョジョラビット』
ヒトラーに憧れ、ユダヤ人を悪魔か何か恐ろしい物と想像していた少年が、母が内緒でかくまったユダヤ人少女と実際に触れ合うことで、ユダヤ人に対しての偏見が溶けてゆく…ヒトラーへの憧憬から解放される少年ジョジョの物語
この映画の最後に流れるのがリルケの詩の一節。『全てを体験せよ…』だ。
リルケと言えば、10代に好きだった詩があった。
”立像の歌”
過去、私は今の自分から解放してくれる何者かを待っていた。今でも何かを待っている私もいる。
…だけど、ただ待っているだけじゃだめなんだ。生命の限り生きたいのなら、自ら心を燃やし!誰かの犠牲の上ではなく、自ら血を流し、自らを石から、(思い込み、自信のなさ、依存心、偏見…等々…自分を閉じ込めているものから)解放しなきゃ!
そして私は動けない石ではない。ものを思い、夢を見て、そして生きたいと願っている人間なんだ。
自分の生命を振り捨てるほど、誰かに愛を伝える者の方が生きている実感が湧くに違いないと、今の私は思う。
それでなくても、愛は残酷にも両手をすりぬけてゆく時がある。それでも前に進む。進むからこそ道が開けてゆくのだ。
…う〜ん。なかなか熱いじゃないか、私。
石畳につまずきながらタダでは起きないところがいいでしょ!
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#私の作品紹介
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