【名曲の紹介】星ニナッタあなた【prime Woodstock】
令和6年3月11日現在、このバンドは存在しません。新曲も出ません。
私の心のなかに忘れられない名曲があるとするなら、友人の作ったこの一曲を一番にあげたいと思う。
ようやく再会できた旧い友人と旧交をあたためています。
このバンドのリーダーでベーシストの宮内宏和君。
彼の作った魂の曲を紹介させていただきます。
音楽の力とは、使命とは、有名無名を問わず時代を超えて人の心にあたたかく染み込みながら、なぐさめ、励まし、明日へと生きる前向きな活力を少しずつ与えること。
心の痛みに寄りそうやさしさがひとつあると思います。
それぞれの心のなかに、ひとそれぞれの抱く名曲がある。
そう思うのです。
否定も肯定もしない『そうなんだね。』『つらかったね。』
あるがままで良い心地よさ。
そんな友人が願いを込めたこの曲が、私にとっての一番の名曲でした。
『制作中に思っていたのは、音楽に目覚めた若者がギターを手にして弾き語りできるような歌になるといいなということ。』
今日教えてくれた制作中の背景には、宮内君のあつい思いがあったことを知りました。
東日本大震災で哀しみにくれる人びとが大勢いたこと、
大切な誰かを失うとか、笑顔を忘れるとか、希望を見失うとか、震災のもたらした哀しみに心痛めて、自分のできることを模索していたこと、彼の真摯な眼差しが常に制作の根底にはあったのです。
私も彼も平成7年の1月17日、阪神淡路大震災にて程度の差はあれど被災しました。
誰かを思いやること、被災した痛みをできる限り想像して寄りそうこと、それは今もできることのように感じながらも、明日を見据えてそのままの自分を認めて歩きだすことの難しさ。もどかしさに俯くこともある。
いつも、たったのそれくらいしかできない悔しさ。そのような無力さをも痛感するのです。
ただ、今でも変わることなく
つらいときには拠り所になって、いつでも私に勇気をくれた大切な曲でもあります。
震災の傷を、仕事上で心に背負った哀しみや涙を、きっといつか癒すことができる。そんな音楽の広大無辺のパワーを私は宮内君のこの曲『星ニナッタあなた』を聴くたびに感じています。
いま、誰かに聴いていただけるととてもうれしいです。
私はいつもいつもこの曲に励まされてきました。
今回記事にすることを快く了承してくれて本当にありがとう。
大切な友人、宮内宏和君に感謝します。
ギターの石橋文博君
ボーカルの井上比佐子さん
みんなありがとう。
~べじさん記す~
いつもの詩ではなくても、、
ここまで読んで下さった皆さま方へ、本当にありがとうございました。