適応障害になって、休職した話。
CMプランナー時代。
突然、Slackの文字が読めなくなった。
病名は、適応障害。
だろうな、と思った。
僕は、適応障害になったことがある。
原因は、仕事。
周りが求めるクリエイティブをつくれずに、一人で塞ぎ込んで病んだ。
日本語なのに理解ができない。
文章が、羅列した塊にしか見えない。
ネットで検索すると、適応障害の症状と合致した。
でも、そうじゃない可能性もある。
誰にも相談できない。
頑張りが足りないからだ。
すぐに治るだろう。
半年ほど、だましだまし仕事を続けた。
正直言うと、この時の記憶があまりない。
休職することになったきっかけを思い出せない。
たしか周りが見かねて、助け舟を出してくれたのだろう。
「顔が死んでるよ」
そう何度も言われたことは覚えている。
ーーー
1ヶ月間の休職が決まった。
したいことをしよう。
とにかく自分が求めることをしよう。
そう意気込んだ。
だが、最初の1週間は体調を崩して、すべて潰した。
体は心よりも正直だ。
サインを無視しちゃダメだ。
2週間目からは毎日7~8キロ走った。
筋トレもして、ストレッチもした。
自炊も再開して、自力で身体を労った。
運動。健康。自立。
大事にしている価値観は、日常に余白が増えるほど浮かび上がってくる。
でもそれも午前中に終わってしまう。
午後は暇だ。
映画もドラマも「何か仕事に役立つのでは?」と思ってしまうから見れない。
とにかく気になるアニメを見た。
ぶっ通しで昼から晩まで。
それはそれで楽しかった。
3週間目。
仕事がしたいと思った。
仕事が原因で病んだのに、仕事がしたいと思った。
走ってアニメを見るだけじゃ、心は満たされない。
やっとキャリアに向き合う気力が湧いてきた。
やりたいことが何個も浮かぶ。
その中の一つが「フリーランスになる」だった。
ーーー
2024年9月現在。
僕はフリーランスとして生活している。
収入は不安定だ。
社会的信用もない。
でも満足だ。
行動すればするほど、
自分の人生が好転する出会いがある。
チャンスは人が運んでくる。
それを実感しているから、僕はとにかく人に会う。
ーーー
「自分は適応障害かも」
そう思うなら、休職は悪くないよ。
いまのあなたは、本来のあなたじゃない。
異常も、日々続くと、正常になる。
そんなコピーもあるように、
文章が読めない状態も慣れたら普通になってしまうのが人間だ。
(詳しい脳の仕組みは知らんけど)
余白は、チャンス。
そう考えてみるのも悪くないと思う。