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【番外編_はざまにゃん】保護猫のはざまにゃん①
私は保護猫ボランティアと地域の野良猫の避妊活動(TNR)ボランティアをしているのです。
子猫のケースでお話しします。
野良猫の保護と育成
野外で保護される子猫はノミやダニがいたり、ウイルスや細菌感染があったり、成長具合も様々です。
この段階では「野良猫」と意識して他の猫とは隔離をします。
小さすぎるとスポイトや哺乳瓶でミルクあげをして育てます。残念ながら小さ過ぎて救えない事もあります。
シャーシャー威嚇してさわれない子もいます。
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それぞれの健康状態、成長具合、性格にあわせて育成ボランティアがケアします。
猫が人に慣れて、触れるようになり、
体重が1キロくらいで健康になり
カリカリ餌が食べられたら
ワクチンをうちます。
野良猫と家猫のはざま
保護猫ねはざまにゃん達
この状態になると野良猫だった子猫はだいぶ健康体になり保護猫として「ずっとのおうち」を探す事ができます。
保護猫とはつまり「野良猫」と「家猫」のはざまにいる「はざまにゃん」です。
保護猫シェルターでは里親になりたい方が譲渡を受ける仕組みがあります。条件はいくつかありますが、譲渡費用は病院などかかった費用をベースに決まり、それはペットショップのような高額ではありません。
「ずっとのおうち」と「ずっとの名前」
素敵な巡り合いがあれば「はざまにゃん」は「ずっとのおうち」に引き渡され、「ずっとの名前をもらい」家猫になるのです。
その過程は長く、何人ものボランティアが関わり大変な道です。
ずっとのおうちの方が大切なお姫様を迎えるように優しい目をしてくださると、ボランティアは熱い気持ちが込み上げます。やってきてよかったと思います。
100点じゃない猫も個性
保護猫達はみんな違う柄で個性様々です。ブランド猫と違うのは正解モデルがないところ。猫と人の気持ちが一致してずっとのおうちが決まります。
気が強い子、人見知り、目が片方悪い子、足の指が1本足りない子、様々です。
めやにが出やすい子はこまめに拭いてあげます。お腹が緩くなりやすい子には身体に合うフードにします。
元は野良猫だから、100点からのスタートにはなりません。
大抵の子は、家族が大切に労わりストレスがない暮らしにいたら体調は安定しています。
健康な人基準の企業のしくみ
多様な保護猫達を見ていると、健康100点基準の仕組みには疑問があります。
鬱から復職、がんから復職の人にフルタイム要りますか?
がん治療、数年経って不調でも再発じゃないなら健保で給付は出ませんて、再発以外の不健康ゆるされませんか、
生理休暇があるのに使われないのは先輩女性も使わないからではありませんか?ならば使うようにKPI定めたらダメですか?
みんな可愛い猫、それぞれの幸せ。
みんな、自分なりの健康で自分なりに頑張っている人。
人間だけが多様に対応できる仕組みづくり、なぜできないのですかね。
つづく↓
マガジンに投稿整理しました