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【2025現在の話】未来女性フォーラムの登壇の機会②
「未来女性フォーラム登壇の機会①(前半)」はこちら
私は、「健康と病気のはざまにいる“はざまさん”」を題材にした。
はざまさんは、決して特別な存在ではない。会社や社会に目を向ければ、隣に座っているかもしれない普通の女性たちが抱えている健康課題のこと。生理痛(PMS)、不妊治療、更年期障害、うつ病、女性特有のがん。社会は、これらが女性の活躍を阻む要因であることを知っている。
しかし、こうした健康課題は本人の努力だけでどうにかなるものではないし、本人の怠慢で起こるものでもない。
“はざまさん”は無理をして健康な人と同じふるまいをする。彼女たちは痛み、苦しみ、心の 傷、ゆらぎを封じ込め、「健康なふり」をして社会に居続ける。当然、無理は反動を生む。時に悪化し、時に諦める。これは 単なる想像ではない。私自身が経験し、そして、たくさんの後輩、同僚、先輩たちの生の声を聞き、共に痛みを感じてきた。
私は、主催者の意向に関係なく、「本当に伝えたいこと」を企画に書いて提出した。
数日後、企画が通った!驚いた。採用の理由は「新しい視点だから」。さらに驚いた。健康と病気の 間にいる人が存在することが「新しい」のか?そんな人は、ずっと昔からいたはずだ。女性に限らない。なのに、「新しい視点」と 言われた理由に思い当たることがあった。“はざまさん”と名づけたことだ。名前がついたことで、これまで存在はしてい たのに、認識されなかった多くの人々が、可視化されたのだろう。
1 月、「未来女性フォーラム 2025」のワークショップに登壇した。
参加者の方々、そして主催者からも、改めて「新しい視点だ」と言われた。 再び驚いた。
だが同時に確信した。 “はざまさん”は、潜在的な活躍層なのだ、と。
ワークショップの参加者はみな、真剣に話し合い、“はざまさん”に寄り添い、考え抜いてくれた。
この概念を、もっと伝えてみよう。さまざまな手段を考えてみよう。
それには、自分が当事者の”はざまさん”であると、ちゃんと打ち明けないといけない。
誰に向かって言っているのか自分でもわからない。
でも、そんな想いの先でnoteをはじめている。
そうか、私が伝えたい相手は、10年前の私かもしれない。
いや、この喉につかえるような気持ちは、、
10年前の私と共に、話そうとしているんだ。私が「はざまさん」であることを。