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種蒔き場

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気になることを調べたり、思考実験をしたりする、自由研究マガジンです。長文の場合もあればつぶやき程度の場合もあります。 思考段階を視覚的に残すことが目的のひとつなので、あえて下書き…
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移ろいながら10年

移ろいながら10年

昔のつぶやきを発掘してみたところ、どうやら私はnoteのサービス開始翌日に登録して利用していたようです。

この時期にnoteを通して交流が始まった方々とは、今も場所を変えて繋がっています。ありがたいことです…🙏

お付き合いのあるほとんどの方とは、実際にお会いしたことがありません。
通話をした方もごく少なくて、その状態で10年も私と関係性を持ち続けてくださっていることには頭が下がるばかりです。

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あわいとうつわ。 なぜ私は『 #日本現代うつわ論 』の制作に携わるのか

あわいとうつわ。 なぜ私は『 #日本現代うつわ論 』の制作に携わるのか

こんにちは、ナツメミオです。

私は2021年より、ゆめしか出版という出版チームにて『日本現代うつわ論』の発行に携わっております。
主にデザイン全般を担当しておりますが、エッセイや論考の執筆・企画原案など多岐に渡って制作に関わらせて頂いております。

ここで登場する「うつわ」とは、美術作家の大槻香奈さんが提唱した概念です。

私自身は「日本現代うつわ論」のことを、日本的な中心の無さ・空虚性を「空虚

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モノを通して設計者たちと対話したつもりになる遊び

モノを通して設計者たちと対話したつもりになる遊び

外出する際は、各所に設置されているベンチによくお世話になる。
先ほどもちょうど、色々と肉体的に不具合が出たのでベンチで一息ついていた。

必要に応じて服薬して、好きな飲み物を買って、あとは動けるようになるまでボーッとする。それが私の外出時の過ごし方のひとつだ。(外出予定には休憩もしっかり組み込む)

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ボーッとしつつもなんとなく周りを見渡してしまうので、その時に目に入ったもののことを考えること

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普通のことをちゃんとやる

普通のことをちゃんとやる

私にはデザインを通してアーティスティックなことをしたいという欲求が無い。
普通のことをちゃんとやる(やれるようになる)、をモットーに、デザインと向き合っているつもりだ。

さて、先日ある本が一日限定のワンコインセールにラインナップされていた。それは以前から気になっていたデザイン書の電子版で、定価は4,000円ほどするものなので、何が起きたのかが本気でわからなかった。

デザイン書は紙で読む方が好き

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‪ #あわいメモ 臨床芸術(仮)をやってみる

‪ #あわいメモ 臨床芸術(仮)をやってみる

ここ数ヶ月は、あわい研究の一環としてある実験をしています。思考実験じゃなくて、物理的にいろいろやっています。それが思いの外色んな示唆を与えてくれて、思考が深まっていっているような気がします。 

それで思うことが色々あったので、まだまだ論にもなっておりませんが、覚書しておこうと思います。



①禅は不立文字と言うけど、文字(言葉)だから不立なわけで、もしかしたら他の手段なら可立になる可能性もあ

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私が「あわい(間)」を考えるようになった理由 ‪ #あわいメモ

私が「あわい(間)」を考えるようになった理由 ‪ #あわいメモ

そういえば、私が「あわい(間)」を考えるようになった理由を書いてなかったですね。ということで、ざっくりですが経緯をメモしておこうと思います。

以前は、「自分には特に社会に訴えかけたい問題が無いのでは」「イラストレーションやデザインで誰かのなかにあるものを形にする方が合っているな」と思っていました。

しかしある日、「今考えていることは、イラストレーションやデザインの枠に収まらないことかもしれない

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ちなみにこのnoteの末尾に書いた仮説は、ざっくりいうとあわいの波長説と粒子説です(なんだそれ)。まだうまくまとまらないけど。 ‪ #あわいメモ
https://note.com/misosjp/n/n9e6077c5011e

‪ #あわいメモ うつわとあわい、うつわのあわい

‪ #あわいメモ うつわとあわい、うつわのあわい

昨年ゆめしか出版より発行した「日本現代うつわ論1」について、ふと思ったことがあったのでメモ。

「うつわ」の概念については↑の本や大槻香奈さんのYouTubeチャンネルにて様々にまとめられておりますので、ここでは端折ります。

古くから「(あの人は)器が大きい」など、人の性質を表すことにも使われる「うつわ」という単語。

ふと、「うつわ」には「鬱輪」と「憂強」という漢字をあてることもできるなと思い

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‪ #あわいメモ 「直感」について考える

‪ #あわいメモ 「直感」について考える

トークで書こうと思ったのですが文字数が足りなかったのでこちらで。

最近「直感とは何か」について考えることが増えてきました。多分、たまたま「直感」という言葉を使っている方を見かけることが多かったからかなと。創作の分野では特によく見かけるかもしれませんね。

私自身は今のところ

「普段意識上に上がっていないけれど何かに刺激を受けたことが無意識下に残っていて、それが突然間をすっ飛ばして【急に】【強く

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思考、言葉、絵(図)は個別のものではなく循環していて、その間にあるものは色かもしれないなと、最近は考え中。‪ #あわいメモ

私があわいに惹かれるのは、魍魎の居るようなところだからかもしれない。妖怪研究も案外良いかも?🤔
※魍魎は光と影のあいだの薄ぼんやりとしたグラデーションの「陰」に居るといわれていたり、方良とも云い方角に関連するとも言われており、諸説ありすぎな漠とした存在だそうです。 #あわいメモ

言の葉がつくる橋 ‪ #あわいメモ

言の葉がつくる橋 ‪ #あわいメモ

言葉は本当に空っぽで意味がないのだろうかとよく思う。

確かに言葉は多義的で、受け手によって様々な意味を持つので、正確性を求めるのは難しい。
そういう意味では「言葉(だけ)を信じる」のは、やや危うい行為かもしれない。

けれど、もし同じ人が同じ意味で使い続けたなら。

「伝えたいこと」と「(本意とは違う意味で)伝わったこと」の間にあったぽっかりとした空間に、少しずつ少しずつ言の葉が積もり、だんだん

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すき間時間でなにかする(埋める)ではなくて、すき間をすき間のまま捉えるのがあわい的かも。
場合によっては埋めなきゃいけない隙間もあるかもしれないけれど、全てがそうではないと思う。あわい的な時間感覚は、もっと原始的で、時代に即してないもので良いのではと思う。‪ #あわいメモ

2022年に挑戦してみたいと思っていたことを、ようやく始動することができました。
一見すると全く無関係のことのようですが、あわいを考える上でのひとつの実験でもあります。いずれちゃんと文章にしたいな。‪ #あわいメモ