
精神障害者の「障害者雇用」について
知ってほしい障害者雇用の実態
「障害者雇用」というキーワードを見て、あなたはどのように感じるだろうか。
イメージしてみてほしい。
例えば、仕事一筋でばりばりに働いていた人が、とある事情で心を病めてしまい、精神障害を持ってしまったとする。
しばらくの療養期間を経て、障害者雇用で再就職したとする。
すぐに終えてしまうような、簡単な仕事ばかりでやりがいを感じることが出来ない。
それが本人にとって、苦痛を伴うことであるのは、想像に難くないだろう。
モチベーションの維持や向上は、人が自分らしく豊かに生きる上で、とても重要なものである。
精神障害、発達障害のある方の約半数が「正社員になりたい」「色んな種類の仕事をしてみたい」「仕事に関する教育や訓練の機会がもっとほしい」といったキャリア形成に関する希望があるという調査結果※1がある。
一方で、事業所における能力開発やキャリア形成に関する工夫や配慮が実施されている割合は低いという実態※2がある。
※1※2 精神障害者の雇用管理のあり方に関する調査研究より引用
経営戦略になる障害者雇用
私は精神障害、発達障害のある方の就職活動、また就職後についてのサポートを行ってきた。
間違いなくいえるのは、工夫や合理的配慮があれば、障害のある方でも企業にとって、大きな戦力になるということである。
障害を抱える人の中に
今の働き方に満足のいっていない人がどれだけいるだろうか。
可能性を秘めているのに活かしきれず、半ばあきらめてしまっている人がどれだけいるだろうか。
「障害者雇用」=「これ」といったひとくくりにはしないでほしい。
個々の強みを活かした雇用が出来るといい。これは、障害があってもなくてもだが。
その為に私ができること
とはいえ、抵抗があるのもよくわかる。未知のものに対して抵抗が生じるのは自然なことである。
だからもっともっと、理解が広まるように動き続ける。働きかけ続ける。
どんな風に工夫すればよいのか。障害特性や能力に応じた業務の切り出し方。接し方。その人に対する合理的配慮とは何なのか。
知ってもらいたい、伴走していきたい。
そうすれば、企業の「人材確保」という課題と、障害のある方の「経済的自立」という課題の双方を解消できる。
精神障害、発達障害のある方の能力開発、キャリア形成。
企業の障害者雇用に対する理解の促進。
これらは、必ず今後もやっていきたい。続けていきたい。
ずーーーーーっと思っていることだけど、改めて燃えてきた。
やろう。