子どもに怒ってしまうことはある。大事なのは”その後どうすれば良いか”
職場の先輩に、これ良かったよと勧めてもらった動画がとても良かった。
ベッキー・ケネディのTED動画だ。
彼女はアメリカの臨床心理士で、オンラインの子育てアドバイス サービスである Good Inside 社のCEOである。
「修復」で子どもの人生が変わる。
彼女は動画でこう語る。子どもに対してつい怒ってしまうことは誰でもある。その後どうすべきかを知ることが大事だ、と。
そして彼女は必要なこととして”修復”を挙げる。そしてこう続ける。
修復とは、自らの言動に責任を持ち、相手に与えた影響を理解すること。
子どもは親に怒られて、自己非難で対処しようとすることが多い。
なぜなら自分が悪かったということにして、周囲は善良なものであるという風に思えたほうが、安心できるからだ。
でも親からの”修復”の働きかけがあるだけで、その出来事は子どもにとって、自己非難から全く別のものに変わる。
「修復」のやり方
”修復”に必要なステップとして、まず自分自身の修復を行う。
自己修復では「自分のアイデンティティ」と「自分の行い」を別に考えることが大事。
「あの行いは悪かった。」「でもあの時の自分がすべてじゃない。失敗もするけど良心はあるんだ。」と考える。そうすることで「だから私は大丈夫、修復できる」という力になる。
そして実際に子に対して修復を図る。
出来事を特定して「あれは悪かった」と自ら責任をとる。それを子どもに伝える。
そうすることで、子どもにとってその出来事が「自己非難」の物語から「自信と安心感と絆」の物語に変容する。
親が修復の行動に出ることで、その子どもが大人になった時、大人として自らの行動に責任を持つ人間になる。
1分にも満たない、少しの言葉であっても、修復のために子にかけた言葉によって、彼等の人生は大きく変わる。
ケネディはさらに続ける。遅いということはない。たとえ子どもが大人になってからであっても、親からかつての経験に対する修復のメッセージを受け取ったら、今までの物語は大きく変わるだろう、と。
感想
簡単なことではないけれど、親が怒った後にこのような行動に出る人だとしたら、それを見て育った子どもは誠実で温かい人間になるだろうなぁ、と。
親子関係だけではなく、日常のあらゆる人間関係すべてに通ずるところがある。
なかなか勇気のいることだけど、なにか自分の振る舞いに反省すべきことがあったら、自己反省に留まらず、きちんと言葉にして伝えていこう…と思った。
字幕つきで観れるので、もしよかったらぜひ。
ケネディの、物語は変わる。タイトルもテーマも得られる学びもね。という言葉が胸にグッときた。