前回の『出発までにやったこと(手配、手続き)』は実際の旅でどうだったのか、機能したのか
どうもこんにちは。
このシリーズはちょっと台灣(以下台湾表記)に行ってみたオタクの記録である。このシリーズをnoteで書き始めて今回が3回目になるが、ようやく最初の一文が「行くことになった」から「行ってみた」に変化した。
私にとって初めての台湾で、最初から最後まで自分で手配する海外旅行も初めてだった。いろいろな初めてがあったので後の自分への覚書として残しておこうとnoteを書いている。続き物である。毎回似たような書き出しで申し訳ない。
今回は『用意したもの パッキング編』を書く予定だったのだが、急遽予定を変更して、前回の(1)で書いた『出発までにやったこと(手配、手続き編)』は、実際に旅でどう機能したのかを振り返って書いていく。
一応前回のnoteはこちら。
一応、読まれていない方に説明だけしておくと、このnoteに出てくるレギュラー登場人物は私と、旅の同行者のMさんの二人。
以下、いつもの自己紹介なので慣れている人は読み飛ばしても大丈夫。はじめましての人はここからどうぞ。
私の名前は三十と書いて「みそ」と読む。普段は普通にそのへんで働きながら、オタクに精を出す元気があったりなかったりしながら生活している。
ADHD、虐待サヴァイバーで複雑性PTSDの診断持ち、通院投薬治療しながら生活している、どこにでもいる成人である。
「いきなりそんな重めの個人情報出されても…」と思われるだろうが、息をするように注意欠如や思考多動のエピソードが出てくるのではじめに書いておく。
あと、こういう人間はどこにでも(言うとか言わないとか外から見てわかりやすいとかわかりにくいとかは人それぞれだけど)いますよ、既にあなたの隣人ですよ、という気持ちも込めて。
さて、どうして今回この(1.5)を差し込んだのかという話をしよう。まず私の初台湾旅行は波乱の幕開けだった。行きの飛行機が搭乗30分前に欠航した(早朝7時すぎ)からである。
欠航はトラブルだから特殊だとしても、その他にも台湾現地に行ってみて初めてわかったことがいくつかあって、それらの情報はなかなかに有用な気がするので残しておくことにした。以下は2023年、4月下旬の台北の話であることを前提に読んでほしい。(情報の消費期限はおおよそ1年が限界だろう。)
旅慣れている人は読むならぜひ温かい目で読んでほしいし、同じく初めて台湾に行こうと思っている人や、台湾に久しぶりに行かれる人なんかには私の屍を踏み越えていただき、少しばかりお役に立てるといいなと思う。
出発までにやったことリスト(手配、手続編/2023年4月)
宿泊予約
飛行機予約
旅行保険加入
各種バウチャー発行
ワクチン接種(3回目)
接種証明書発行
Visit Japan Web事前登録
空港送迎便予約
現地SIM購入
悠遊カード手配の確認
Walicaでグループデータを作成
以下、各項目ごとの詳細。
前回のnote内容はは引用表示、行ってみての見解は太字で書いていくので前回を既に読まれた人は太字のところだけ読んで差し支え無いと思う。
1.宿泊について
宿泊に関して追記しておきたい。
台北駅の地下はなかなかのダンジョンである。Mさんのご友人(台湾在住)曰く、台北の地下街は台湾人でも迷うそうだ。関西ローカルで申し訳ないが、梅田ダンジョンぐらいを想定してほしい。そして台北駅の周りはJR大阪駅ぐらい地上の道路横断ルートが制限されている。そこも併せて想定しておいてほしい。
日本の感覚と大きく違う点として、巨大ホテルや百貨店などの商業施設と地下街は繋がっていない。連絡通路がないのだ。つまり地下道に入ったあと対岸のビルの中から地上に出て…みたいなルートがほぼ存在しないのである。
めちゃくちゃ関西ローカルなたとえ話をすると、JR大阪駅にトランクを持って降り立ち、堂島を目指すとして、地下に降りてホワイティーを突っ切り、東梅田の改札を素通りしてエスカレーターを使って第4ビルに入り、そのまま第1ビルに抜けて地上に上がれば目の前は堂島…みたいなルートが存在しないのである。
関東圏内の人は新宿の地下が全く商業ビルと繋がってない想像してもらえばいいと思う。ちょっと他の地域は詳しくないから例が出せないが…、
私の利用したホテルは台北駅ほど近くにあり、同じビルには百貨店が入っていたがそれでも内部に連絡通路はなかった。同じビルなのにである。百貨店と一部路線駅は地下で繋がっていたのだが、百貨店とホテルは繋がっていない。一度地上階で建物の外に出て隣にあるホテルの入り口に入り直す仕様である。他のエリアの駅付近でもこの点は共通しているように思う。
基本的に地下街に所属しない商業施設との連絡通路はないと思っておいたほうがいい。
ホテルチェックイン前はトランクを持って移動することを考慮し、ホテルに最も近いエレベーターやエスカレーターのある出入り口を確認しておくことをおすすめする。出口には日本と同じくY-4などの番号が振られていて、日本と同じく大きく案内板が出ている。
わりと頻繁に地下街の地図が表示されているので、目的地との連絡通路だけわかっていればさほど彷徨わないで済む。
2.飛行機予約について
さてこの部分には大きく問題がある。先に書いたとおり、今回私が手配していたLCC便は欠航になった。
元々今回の会社で航空券を予約したのは仕事で国内線を利用したことがあり、特に遅延や欠航は見受けられなかったからだ。
が、今回の国際線では早朝7時過ぎに機体不良で点検のため欠航が決定。その後のLCCの対応に関しては『お値段相応』としか申し上げられない。
あくまでもそれ含めての値段だと理解しているため、そのリスクを選んだ私への洗礼といった趣さえあった。
この欠航に関するドタバタはまた別にtipsをまとめるつもりだが、それでも安さは代えがたいメリットでもあるし、リスクを承知でLCCを使ってみたいという今回の私のようなチャレンジャーにちょっとだけお伝えしておきたいことがある。
『旅行会社をかませて予約すると詫びポイント(今回の場合は8,000pt)はもらえないぞ』ということと、『いつ欠航になってもいいように他航空会社の運行含め、直後の便には当たりを付けておけ』の2点だ。
3.海外旅行保険について
前述のように旅のスタート地点で予約していた飛行機が欠航になってしまったため、心の底から保険に加入しておいてよかったと感じた。3,000円ちょっとという金額をケチらなくてよかった…!!
LCCに乗る人間は必ず入ってほしい。LCCに乗るぐらいだから予算を削りたい気持ちは痛いほどわかっているのだが、入ってほしい。
返金と僅かな詫びポイントでは休みの貴重な時間は帰ってこないが、プラスアルファで保険金が出るなら航空券の取り直しに伴う予算の確保にもなるし、いくぶんかは気持ちもマシになる。
そういうセーフティーネットを用意してないとせっかくの旅先の印象までトラブルに侵食されて色あせてしまう。入ろう旅行保険。私は詳しく無いのでどの会社がおすすめなどは申し上げられないが。
4.各種バウチャー(引換券)発行について
先程からの話の続きになるが、旅行会社を噛ませて航空券やホテルの手配をする場合、代理店の連絡先は複数把握しておいたほうがいい。バウチャーを発行したらきっちり確認しよう。
なお私は今回、欠航が決まった朝7時すぎ、代理店とやり取りするために4つの連絡先に電話を掛けた。一つは旅行保険の窓口、一つは管轄のチケットセンター、そして最後が代理店の空港内事務所であり、繋がったのは最後の事務所のみであった。
各連絡先の営業時間も把握しておいたほうが良い。
もしバウチャーに記載がなかったら事前に問い合わせて置いたほうが安全ですらある。
5.ワクチン接種(3回目)について
問題なし。
6.接種証明書について
復路の際、桃園空港のチェックインカウンターにてワクチンの接種証明書の提示を求められた。(行きのカウンターでは確認なし)
海外渡航について今後規制はさらに緩和される見通しだが、それはあくまで日本のこと。
各国、各航空会社によって対応は異なるので、行き先の国の情報をしっかり得ておくことと、外資の航空会社を予約している方は留意しておくといい。
7.Visit Japan Webについて
Visit Japan Webのサイトを開くと入国の直前の作業を推奨するようなニュアンスがちょっとあるのだが、何日前に事前登録しても大丈夫なので日本で済ませていった方が断然楽だ。正直、日程中は遊ぶのに必死で不慣れな操作を異国でやっている体力的な余裕がない。日本で事前に登録して行ってよかったなと思った。
再入国に伴う飛行機の登録変更なども随時可能、私は今回事前登録していた便が欠航になったため帰国前日に情報の変更作業を行った。
復路は関空利用、なおかつ月曜日の帰国だったためイミグレも空いていて、着陸から通関してゲートを出るまでに30分もかからなかった。この30分には関空第2〜第1ターミナルの移動を含んでいる。
通関時、空港における導線サインが何故かノンバーバルなピクトグラムオンリーでわかりにくいことを除けば非常に優秀なシステムだと思う。
関空以外の空港の案内表示がどういった形なのかはわからないが、Visit Japan Webで事前登録を進めていくと最後の方にピクトグラム(案内用のマーク)が出てくる。このマークを記憶しておくといい。
「空港での入国審査の際はこのピクトグラムに沿って移動してください」などの案内文はWeb登録時には表示されないので、いざ実際に空港で入国審査のタイミングにいきなりマークをお出しされて「ピクトグラム?何の話?」となる。なった。
空港の案内スタッフは聞かない限り案内してくれないので、「?」となったらサクッと尋ねよう。私も秒で聞いた。
8.空港送迎バスについて
帰宅が本当に楽だった。実は行きが早朝4時前に家を出る鬼畜仕様で(その苦労は欠航により無に帰したわけだが)公共交通がなかったため、タクシーでバスターミナルまで行った。
その際運転手さんに空港送迎便の話を色々とお尋ねしたので次回は是非タクシー会社の送迎便も使ってみたい。なんとなくだが、バス会社の空港送迎便よりもマイクロバスのほうが個々人の座席幅が広いような予感がしている。
早い便の飛行機なら行きはタクシーで一本、帰りは任意のバス+公共交通でというのが金銭的なところと手間と体力のバランスが一番良いかもと思った。
9.現地SIMについて
これに関しては私の思い違いがあったので訂正させてほしい。
まず、リンクを貼った現地SIMでは現地の電話番号はもらえなかった。
(つまり私はあんなに乗りたかったYouBikeに乗れなかったのである。他にも手段はあったのにどうして登録できなかったのかなどのくだりはまたおいおい。)
その他の通信は問題なかったし深めの地下鉄でもしっかり圏内。台北郊外の猫空に行った際のロープウェイ内も快適で、山中を歩き回ったが不便はなかった。正直電波の安定性だけで言うなら普段私が使っている格安キャリアよりも随分良い。通話はLINEで問題なく行えたし、電話が繋がらないことは個人的には仕事から遮断されて却って快適であった。
私のnoteのせいで現地の電話番号が取得できるという認識で検討していらっしゃる方がおられたら申し訳ない。
電話番号、もらえません。
もう一点、PCへのデサリングを試してみたけど上手くつながらなかった。私がPCを使うのはホテルなど、安定したWi-Fiがある場所だったので問題なかったのだが、例えば『友達と一緒に旅行してデサリングして回線を共有したい』と言うパターンには不向きかと思う。
スマホ限定のネット回線の確保として使う分には十分だし、金額も安い。
また荷物をできるだけ減らしたい人間にはモバイルルーターを持ち歩かなくてもいいのも利点の一つ。
ノマド的に台湾のカフェで書き物などしたいという方はもう大人しくモバイルルーターを借りたほうがいい。台湾のカフェ、飲み物美味しいしね。
10.悠遊カードについて
悠遊カードについても補足したい。まず、使用感は想像通り日本の交通系ICとほぼ同じ。駅の改札の通り方、バスの乗り方もほとんど同じ。
支払い方法として普及しているという噂だったので、今回は悠遊カードに1000NTDをチャージしてみたがそんなに入れなくてもいいなと言うのが実感。先の項目で述べたとおりYouBikeに使える携帯番号が手に入らなかったためYouBikeの支払いに使用することが無く、想定していたより使用頻度が下がった。
使用可能な場所の性質に関しても、ほぼほぼ日本に近い感覚だと思う。
基本的に使用できるのは大きめの商業施設や駅に入っている店舗。それからコンビニ。コンビニを多く使う人は多めにチャージをしておいても良いかもしれない。台北、セブンイレブンとファミリーマートめっちゃある。
個人商店、街の小さなご飯屋さんや粉もの屋さん、ジューススタンド、問屋街、茶館、雑貨屋などでは基本的に使用できないと思っておいたほうがよい。私が台湾に魅力を感じているそのあたりのお店では圧倒的に現金のほうが強かった。
台北市内の会計サービスの強さは現金>クレジットカード>ペイペイ、もしくはLINEペイ>交通系ICが体感である(2023年4月下旬の情報)
悠遊カードはバスや地下鉄、モノレール、ロープウェイに関しては非常に便利だったが、これは乗り放題の北北基おもしろカードなんかでも享受できる便利さだとも思う。
余談だが台北市内では飲み物の自動販売機を見かけなかった。手のひらサイズのミニスタチュー(ちいさなフィギュア)のベンダーはいくつか見かけたのだが、現金のみの対応だったように思う。
11.Walicaについて
今回は結局使用しなかった。Mさんと私がほぼほぼ別行動であまり必要がなかったからである。でもとてもおすすめ。
おまけと次の話。
以上、振り返り
お読みいただいてありがとう。初めてだったり久しぶりに台湾旅行に行く方の参考になったらいいなと思う。
次はパッキングなんかの話に戻って『用意したもの 持っていってよかったもの編』の予定。
そのあと『LCCの急な欠航、フォローtips』『巡った箇所紹介』なんかを書くつもりでいる。
なお、今回の旅でのはしゃぎっぷりはTwitterやInstagramにアップしている。興味があったらプロフィール欄にリンクがあるので覗いてみてほしい。
ではまた、下次見 Xià cì jiàn!