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注意欠如のオタク、台灣に行く。(1.5)出発までの手配手続き→アンサー編

前回の『出発までにやったこと(手配、手続き)』は実際の旅でどうだったのか、機能したのか

どうもこんにちは。

このシリーズはちょっと台灣(以下台湾表記)に行ってみたオタクの記録である。このシリーズをnoteで書き始めて今回が3回目になるが、ようやく最初の一文が「行くことになった」から「行ってみた」に変化した。
私にとって初めての台湾で、最初から最後まで自分で手配する海外旅行も初めてだった。いろいろな初めてがあったので後の自分への覚書として残しておこうとnoteを書いている。続き物である。毎回似たような書き出しで申し訳ない。

今回は『用意したもの パッキング編』を書く予定だったのだが、急遽予定を変更して、前回の(1)で書いた『出発までにやったこと(手配、手続き編)』は、実際に旅でどう機能したのかを振り返って書いていく。
一応前回のnoteはこちら。

一応、読まれていない方に説明だけしておくと、このnoteに出てくるレギュラー登場人物は私と、旅の同行者のMさんの二人。

以下、いつもの自己紹介なので慣れている人は読み飛ばしても大丈夫。はじめましての人はここからどうぞ。

私の名前は三十と書いて「みそ」と読む。普段は普通にそのへんで働きながら、オタクに精を出す元気があったりなかったりしながら生活している。
ADHD、虐待サヴァイバーで複雑性PTSDの診断持ち、通院投薬治療しながら生活している、どこにでもいる成人である。
「いきなりそんな重めの個人情報出されても…」と思われるだろうが、息をするように注意欠如や思考多動のエピソードが出てくるのではじめに書いておく。
あと、こういう人間はどこにでも(言うとか言わないとか外から見てわかりやすいとかわかりにくいとかは人それぞれだけど)いますよ、既にあなたの隣人ですよ、という気持ちも込めて。

さて、どうして今回この(1.5)を差し込んだのかという話をしよう。まず私の初台湾旅行は波乱の幕開けだった。行きの飛行機が搭乗30分前に欠航した(早朝7時すぎ)からである。
欠航はトラブルだから特殊だとしても、その他にも台湾現地に行ってみて初めてわかったことがいくつかあって、それらの情報はなかなかに有用な気がするので残しておくことにした。以下は2023年、4月下旬の台北の話であることを前提に読んでほしい。(情報の消費期限はおおよそ1年が限界だろう。)
旅慣れている人は読むならぜひ温かい目で読んでほしいし、同じく初めて台湾に行こうと思っている人や、台湾に久しぶりに行かれる人なんかには私の屍を踏み越えていただき、少しばかりお役に立てるといいなと思う。

出発までにやったことリスト(手配、手続編/2023年4月)

  1. 宿泊予約

  2. 飛行機予約

  3. 旅行保険加入

  4. 各種バウチャー発行

  5. ワクチン接種(3回目)

  6. 接種証明書発行

  7. Visit Japan Web事前登録

  8. 空港送迎便予約

  9. 現地SIM購入

  10. 悠遊カード手配の確認

  11. Walicaでグループデータを作成

以下、各項目ごとの詳細。
前回のnote内容はは引用表示、行ってみての見解は太字で書いていくので前回を既に読まれた人は太字のところだけ読んで差し支え無いと思う。

1.宿泊について

宿泊に関して追記しておきたい。
台北駅の地下はなかなかのダンジョンである。Mさんのご友人(台湾在住)曰く、台北の地下街は台湾人でも迷うそうだ。関西ローカルで申し訳ないが、梅田ダンジョンぐらいを想定してほしい。そして台北駅の周りはJR大阪駅ぐらい地上の道路横断ルートが制限されている。そこも併せて想定しておいてほしい。
日本の感覚と大きく違う点として、巨大ホテルや百貨店などの商業施設と地下街は繋がっていない。連絡通路がないのだ。つまり地下道に入ったあと対岸のビルの中から地上に出て…みたいなルートがほぼ存在しないのである。
めちゃくちゃ関西ローカルなたとえ話をすると、JR大阪駅にトランクを持って降り立ち、堂島を目指すとして、地下に降りてホワイティーを突っ切り、東梅田の改札を素通りしてエスカレーターを使って第4ビルに入り、そのまま第1ビルに抜けて地上に上がれば目の前は堂島…みたいなルートが存在しないのである。
関東圏内の人は新宿の地下が全く商業ビルと繋がってない想像してもらえばいいと思う。ちょっと他の地域は詳しくないから例が出せないが…、
私の利用したホテルは台北駅ほど近くにあり、同じビルには百貨店が入っていたがそれでも内部に連絡通路はなかった。同じビルなのにである。百貨店と一部路線駅は地下で繋がっていたのだが、百貨店とホテルは繋がっていない。一度地上階で建物の外に出て隣にあるホテルの入り口に入り直す仕様である。他のエリアの駅付近でもこの点は共通しているように思う。
基本的に地下街に所属しない商業施設との連絡通路はないと思っておいたほうがいい。
ホテルチェックイン前はトランクを持って移動することを考慮し、ホテルに最も近いエレベーターやエスカレーターのある出入り口を確認しておくことをおすすめする。出口には日本と同じくY-4などの番号が振られていて、日本と同じく大きく案内板が出ている。
わりと頻繁に地下街の地図が表示されているので、目的地との連絡通路だけわかっていればさほど彷徨わないで済む。

旅行の日程が決まってから、私とMさんはまずホテルを押さえることにした。前回のnoteに書いた通り、まず様々なブッキングサイトで現地ホテルをチェックし、良さそうなホテルをそれぞれ連絡し合った。このホテルはここが良さそう!でもこの部分は私達に合ってないかも…?というかんじで条件のすり合わせを行い、私が事前に見まくっていたVlogの情報、Mさんのご友人(台湾在住)の助言を加味して、今回のホテルに求める条件は下記のようになった。
・治安の確保ができること(夜市に行くから夜出歩くことを考慮)
・窓があること
・できればバスタブがあること
・予算は一泊8,000〜10,000JPY換算(ひとりあたり)ぐらいに抑えたい

1つ目から3つ目の条件に合わせて4つ目を達成するのは無理があるんじゃない?という感じである。しかし今回は叶ってしまった。具体的にどんなホテルを予約したかは旅行が終わってからおいおい書いていくこととする。

私が見まくったVlogでは低価格帯のホテルで日本円に直して3,000円ぐらい。その次のランクになると8,000円〜という印象であった。3,000円クラスのホテルは窓がないところが圧倒的に多い。これはVlogで見かけた宿もそうだし、ブッキングサイトの情報でもよくよく写真を見ると窓が写っていないものが多かったりした。
台湾の人は投資目的の物件を所持するのがお好きだと青木由香さんの著書『暮らしの図鑑 台湾の日々』にも書いてあったので、持ち主が住むことを前提としない物件が結構あるのかもしれない。

3,000円台のホテルがあるのは一般の人が住んでいる建物の一部の部屋だけだったり(Airbnb的な)、雑居ビルのいくつかのフロアだけだったりすることが多いようで、入り口が少しわかりにくく、探しまわる人たちがVlogにもそこそこ映し出されていた。
私が現在心身ともに元気いっぱいで旅なれた人間であったならばこういった地元の人の空間に飛び込んでいくようなタイプのホテル滞在もぜひ検討したいところなのだが、今回は精神的病み上がりであまり体調や精神にゆとりが無い中、しかも初めて向かう場所である。
フライト明けのぼんやりした頭で旅の初めからホテルが見つけられず、重たいトランクを引きずり涙目で彷徨う自分を想像しただけでちょっとしょんぼりしてしまう。
私は立派な中年なので体力と気力の維持回復には環境の整備が重要なのだ。
歳を重ねてよかったと思うのはこのように身の程を解っていることだ。
私の探し方としてはまずGoogle Mapsでエリアを指定し周辺のホテルを表示、ユーザーのアップしたホテルの写真(綺麗に撮影されたホテルの公式サイト写真よりも現実がわかりやすい)とレビューをチェック、それで良さそうなら公式サイトを見て正規のシーズン価格をチェック、各ブッキングサイトで取り扱いを検索といった流れだ。
手間はかかるが仕事と違って旅の準備というのは夢が膨らんで楽しいばかりなので苦行にはならない。ウキウキするだけである。
私とMさんは色々なブッキングサイトからホテルをピックアップし合ったのだが、最終的には楽天トラベル経由で予約を完了した。
他のサイトでは定額のみの5つ星ホテルも、楽天には割引の扱いがあったからだ。おそらくだが各ブッキングサイトに得意な国やエリアというのがあるのだろう。シーズンにもよると思うが、台湾行きを検討されている方は一見の価値ありなのかもしれない。(2023年4月現在)

2.飛行機予約について

さてこの部分には大きく問題がある。先に書いたとおり、今回私が手配していたLCC便は欠航になった。
元々今回の会社で航空券を予約したのは仕事で国内線を利用したことがあり、特に遅延や欠航は見受けられなかったからだ。
が、今回の国際線では早朝7時過ぎに機体不良で点検のため欠航が決定。その後のLCCの対応に関しては『お値段相応』としか申し上げられない。
あくまでもそれ含めての値段だと理解しているため、そのリスクを選んだ私への洗礼といった趣さえあった。
この欠航に関するドタバタはまた別にtipsをまとめるつもりだが、それでも安さは代えがたいメリットでもあるし、リスクを承知でLCCを使ってみたいという今回の私のようなチャレンジャーにちょっとだけお伝えしておきたいことがある。
『旅行会社をかませて予約すると詫びポイント(今回の場合は8,000pt)はもらえないぞ』ということと、『いつ欠航になってもいいように他航空会社の運行含め、直後の便には当たりを付けておけ』の2点だ。

私達二人は居住地が違うため、飛行機は各自で取り、現地のホテルで落ち合う事になった。現地集合、現地解散だ。
私の場合、交通に関してはできるだけ節約したかったので飛行機はLCC狙い。今回は片道3時間程度なのでLCCの狭い座席でも腰痛が爆発しないで済むだろう。(余談だが私の従事している業界は重いものを持ち運んだり持ち上げたりする業務が多く、部署に関わらずかなりの割合の人が20代から腰を傷めがちである。)
台湾へのフライトというとコロナ前はLCCで往復30,000円台なんかもあったように記憶しているが、3年以上経過して社会情勢の変化や円安の煽りもあり結構値上がりしている。
私が調べた時点(2023年3月末)で通常便(LCCではない)のエコノミーが石油サーチャージ込み往復10万円前後、LCCで8万円強程度。
両者にあまり差がないので一旦通常便も視野に入れつつ、未練がましく旅行代理店を噛ませて検索したところ、LCCの公式サイトでは直接検索しても出てこなかった便が表示され、執念で通常便の半額程度の航空券をおさえることが出来た。直接購入したほうが安いのではと思い込んでいたので目からウロコであったし、旅慣れていなさが溢れ出ている。
私は上手く合致しなかったが、その後タイガーエア(台湾のLCC)が割引キャンペーンをしたり、他の空港会社や空港からも2023年5月以降の規制緩和を視野に入れた大型のキャンペーンが複数予告されているので、今年は海外旅行が狙い目であるように思う。
というか、今年を逃すともう円安やら経済の悪化やらが凄すぎてなかなか旅行ができる気がしない。今回の台湾行き決行はそのあたりの後押しも強かった。

3.海外旅行保険について

前述のように旅のスタート地点で予約していた飛行機が欠航になってしまったため、心の底から保険に加入しておいてよかったと感じた。3,000円ちょっとという金額をケチらなくてよかった…!!
LCCに乗る人間は必ず入ってほしい。LCCに乗るぐらいだから予算を削りたい気持ちは痛いほどわかっているのだが、入ってほしい。
返金と僅かな詫びポイントでは休みの貴重な時間は帰ってこないが、プラスアルファで保険金が出るなら航空券の取り直しに伴う予算の確保にもなるし、いくぶんかは気持ちもマシになる。
そういうセーフティーネットを用意してないとせっかくの旅先の印象までトラブルに侵食されて色あせてしまう。入ろう旅行保険。私は詳しく無いのでどの会社がおすすめなどは申し上げられないが。

前述のように航空券を旅行代理店経由で取ったため、ついでに旅行保険もオプションで追加しておく。旅行中の死亡や怪我の保証に加え、ロストバゲージや欠便にも対応、更には現地での物損にまで対応してくれるのに加入費用は3,000円程度だった。

一つ重要なこととして、台湾には日本大使館/領事館が存在しない。これは日本が台湾を国家承認しておらず、そのため正式な国交が無い状態だからだ。(日本にも台湾大使館/領事館は存在しない。)
詳しくは下記の記事が大変わかりやすいのでおすすめしておく。
https://www.moretaiwan.com/article.php?no=99

領事館はないものの、代替機関として台北には日本台湾交流協会 台北事務所が存在する。念の為、こちらの事務所をグーグルマップにピン打ちしておく。ついでにレビューを確認し、この事務所の営業時間と電話が繋がりにくいので何かあったら直接出向くよう頭に叩き込む。
https://www.koryu.or.jp/about/taipei/

有事の際、助けを求められる場所は多いほうがいい。日本台湾交流協会をチェックするとともに、保険に加入しておけば海外での安心が金で買える。
見知らぬ場所でなにかやらかしてしまった時、自分だけで対処しなければいけないのか、それとも受け止めてくれるセーフティーネットがあるのか、こういった環境の違いは有事の際の思考力や判断力に大きな差をもたらす。
『行ったらなんとかなる』は必要な準備をした人間だけの特権であり、何の準備もしていない人間は見知らぬ場所でなんとかできたりしない。私はこれを嫌というほど仕事で痛感している。
旅行保険は不慣れな海外で、金で買える安心。大事なことなので2回書いた。

4.各種バウチャー(引換券)発行について

先程からの話の続きになるが、旅行会社を噛ませて航空券やホテルの手配をする場合、代理店の連絡先は複数把握しておいたほうがいい。バウチャーを発行したらきっちり確認しよう。
なお私は今回、欠航が決まった朝7時すぎ、代理店とやり取りするために4つの連絡先に電話を掛けた。一つは旅行保険の窓口、一つは管轄のチケットセンター、そして最後が代理店の空港内事務所であり、繋がったのは最後の事務所のみであった。
各連絡先の営業時間も把握しておいたほうが良い。
もしバウチャーに記載がなかったら事前に問い合わせて置いたほうが安全ですらある。

上述の3つに関して、バウチャーを発行し、スマホに保存し、念の為紙ベースでも所持しておく。今回のホテルは私のアカウントから予約したため、同行者のMさんにもホテルのバウチャーデータを送付。

5.ワクチン接種(3回目)について

問題なし。

後述する再入国時の手続きに必要だったため急遽3回目の接種を受けに行った。この一年仕事でオフが取れなかったり、適応障害と鬱で何もできなくなったりで日常生活が著しく困難であったため、反ワクチン派でもなんでも無いのだが3回目の接種がまだだったのだ。
居住地の自治体から検索し、最寄りの対応病院に空きがあったためサクッと予約。やってみれば2分程度で終了する予約作業だったが、適応障害を起こしているときはその程度のことも出来ない。そもそも布団から起き上がることすら出来ないので情報を取り扱う以前の問題なのだ。

病院に着くと殆ど待たずに診察室に通された。「旅行か〜、いいですねぇ〜」などとリラックス用の世間話を医師に振られ、ヘラヘラとそれに答えているうちに針を刺されて5秒で接種が完了。15分ほど待合室で様子を見てから出るよう指示され、支払いもないため、病院に居たのは全部で20分にも満たない時間だった。
数え切れないほどワクチン接種を行ってきたのであろう現場の医療関係者の練度にはただただ感嘆するばかりだ。こういう人たちの仕事のおかげで私はこれから旅行にいけるのだなぁと噛み締めながらお礼を言ってそのまま仕事に向かった。

今後の規制緩和で3回目のワクチン接種はさほどハードルではなくなるよううだが、個人的にはマスク撤廃が推奨され出してからヒヤリハットがあったりしたので、このタイミングで打っておけたのは良かったなど考えている。

6.接種証明書について

復路の際、桃園空港のチェックインカウンターにてワクチンの接種証明書の提示を求められた。(行きのカウンターでは確認なし)
海外渡航について今後規制はさらに緩和される見通しだが、それはあくまで日本のこと。
各国、各航空会社によって対応は異なるので、行き先の国の情報をしっかり得ておくことと、外資の航空会社を予約している方は留意しておくといい。

3回目のワクチンの次は接種証明書の発行だ。
私は仕事の都合上マイナンバーカードを取得しているので、接種証明書アプリを用いて5分ほどで作業が終了した。
証明書アプリの使い方はこのサイトがわかりやすかったので参考までに。
(とはいえ規制緩和されるけれど。)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1375604.html

7.Visit Japan Webについて

Visit Japan Webのサイトを開くと入国の直前の作業を推奨するようなニュアンスがちょっとあるのだが、何日前に事前登録しても大丈夫なので日本で済ませていった方が断然楽だ。正直、日程中は遊ぶのに必死で不慣れな操作を異国でやっている体力的な余裕がない。日本で事前に登録して行ってよかったなと思った。
再入国に伴う飛行機の登録変更なども随時可能、私は今回事前登録していた便が欠航になったため帰国前日に情報の変更作業を行った。
復路は関空利用、なおかつ月曜日の帰国だったためイミグレも空いていて、着陸から通関してゲートを出るまでに30分もかからなかった。この30分には関空第2〜第1ターミナルの移動を含んでいる。
通関時、空港における導線サインが何故かノンバーバルなピクトグラムオンリーでわかりにくいことを除けば非常に優秀なシステムだと思う。
関空以外の空港の案内表示がどういった形なのかはわからないが、Visit Japan Webで事前登録を進めていくと最後の方にピクトグラム(案内用のマーク)が出てくる。このマークを記憶しておくといい。
「空港での入国審査の際はこのピクトグラムに沿って移動してください」などの案内文はWeb登録時には表示されないので、いざ実際に空港で入国審査のタイミングにいきなりマークをお出しされて「ピクトグラム?何の話?」となる。なった。
空港の案内スタッフは聞かない限り案内してくれないので、「?」となったらサクッと尋ねよう。私も秒で聞いた。

Visit Japan Webというのは簡単にいうと再入国の際(もしくは他国からの渡航者に対し)検疫に必要な事務登録を日本の空港に到着するよりも前に進めておけるファストトラックサービスだ。
『ファストトラック』で検索するとMy SOSという入国者健康居所確認アプリがヒットする。2023年4月現在ファストトラック機能はVisit Japan Webに集約されているので、このMy SOSを使用する必要はない。
ようは古いシステムの名前である。わたしはまんまと引っかかって大混乱したので、ここを目にした人は私の屍を超えていってほしい。
2023年4月の段階ではこのVisit Japan Webの事前登録にワクチンの接種証明書が必要であり(無くても対応できるが再入国出発直前の陰性証明などが必要となるため非常にややこしい)そのためには3回以上のワクチン接種が必要であった。
Visit Japan Webの事前登録に関してはこちらの説明がわかりやすい。
https://www.hco.mhlw.go.jp/
なおこのVisit Japan Webからは関税の電子申告などもできる。

8.空港送迎バスについて

帰宅が本当に楽だった。実は行きが早朝4時前に家を出る鬼畜仕様で(その苦労は欠航により無に帰したわけだが)公共交通がなかったため、タクシーでバスターミナルまで行った。
その際運転手さんに空港送迎便の話を色々とお尋ねしたので次回は是非タクシー会社の送迎便も使ってみたい。なんとなくだが、バス会社の空港送迎便よりもマイクロバスのほうが個々人の座席幅が広いような予感がしている。
早い便の飛行機なら行きはタクシーで一本、帰りは任意のバス+公共交通でというのが金銭的なところと手間と体力のバランスが一番良いかもと思った。

私の予約した飛行機は朝の便なのでチェックインの時間が早朝になる。調べたところ電車の始発では到着がギリギリすぎたのでターミナルまでのバスを予約した。バスは往復で抑えておく。
海外からの帰国時は疲れて注意散漫になり、電車の乗り換えをミスしては無駄に遠回りしてヘトヘトで帰宅というパターンが私には多い。
疲労で注意欠如が強く発揮される時、情報処理以前に情報を正確に入力出来ないバグみたいなものが私には発生する。例えば駅の電光掲示板なんかを見ても文字は読めるのに頭に情報として届いていない感覚に陥るのである。読めるけど、判断に至れない。意味を考えられない。傍から見たらフリーズしているカオナシに似ているだろうなと思う。

空港送迎に関してはタクシー会社が出しているリムジンバスやチャーター便を使う場合、自宅と空港のドアtoドアで行動できる。それとは別にバス会社の出している送迎バスであれば最寄りのバスターミナルを選択し、そこから空港までの送迎となる。もちろん自宅から乗っていけるタクシー会社のチャーター便のほうが圧倒的に楽なのだが、バス会社の送迎バスを使用すると送迎価格はタクシーの半額程度になる。(私の居住する関西の場合)
とはいえ最寄りのバス停までのルートや時間帯如何によっては、結局はバス停までタクシーで行かなければならず、さほど金額が変わらない……みたいなことが起こり得る。そのあたりは各々の渡航プランや予算、掛けられる手間、得られる周囲の人の助けに併せて検討するといいと思う。

9.現地SIMについて

これに関しては私の思い違いがあったので訂正させてほしい。
まず、リンクを貼った現地SIMでは現地の電話番号はもらえなかった。
(つまり私はあんなに乗りたかったYouBikeに乗れなかったのである。他にも手段はあったのにどうして登録できなかったのかなどのくだりはまたおいおい。)
その他の通信は問題なかったし深めの地下鉄でもしっかり圏内。台北郊外の猫空に行った際のロープウェイ内も快適で、山中を歩き回ったが不便はなかった。正直電波の安定性だけで言うなら普段私が使っている格安キャリアよりも随分良い。通話はLINEで問題なく行えたし、電話が繋がらないことは個人的には仕事から遮断されて却って快適であった。
私のnoteのせいで現地の電話番号が取得できるという認識で検討していらっしゃる方がおられたら申し訳ない。
電話番号、もらえません。

もう一点、PCへのデサリングを試してみたけど上手くつながらなかった。私がPCを使うのはホテルなど、安定したWi-Fiがある場所だったので問題なかったのだが、例えば『友達と一緒に旅行してデサリングして回線を共有したい』と言うパターンには不向きかと思う。
スマホ限定のネット回線の確保として使う分には十分だし、金額も安い。
また荷物をできるだけ減らしたい人間にはモバイルルーターを持ち歩かなくてもいいのも利点の一つ。
ノマド的に台湾のカフェで書き物などしたいという方はもう大人しくモバイルルーターを借りたほうがいい。台湾のカフェ、飲み物美味しいしね。

私はTwitter廃人のオタクであるうえ、Google MAPやGoogle 翻訳に依存した旅行をする気満々なのでネット回線の確保はマストである。
台湾はFree Wi-Fiが充実していると言うし、WiFiルーターをレンタルする手もあるが、色々検討した結果現地SIMを手配することにした。
台湾にはYouBikeというレンタサイクルがあり、悠遊カード(台湾の交通系IC/後述)で支払う場合、使用者登録に現地電話番号が必要である。私はこのレンタサイクルを乗り回すつもりでいるので、現地の電話番号を確保しておきたかった。
https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0029172
https://taiwansimplelife.com/registering-youbike
現地SIMに関しては現地空港でも販売されているし、日本で購入して現地の空港で受け取るという手もある。ただし受け取りカウンターが平日対応のみの場合もあったり、ターミナルによってカウンターの営業日時が違っていたり、現地でテンパってしまう未来が見えたので購入して日本から持っていくことにした。若干だがその方が安いという利点もある。(だいたい300〜500円ぐらいの差)
私が購入したのはデータ通信使い放題、付け替えるだけで使える(スマホの設定変更作業が必要ない)PLU TO GOタイプ。5日間使い放題905円のものだ。この通信会社のSIMはいくつかの旅系ブログやVlogで紹介されていて回線の安定が確認出来たし、PLU TO GOなのがとってもいいなと思った。自分に掛かる負荷を下げることに余念がない。
今回調べた印象では、Wi-Fiルーターはメーカーにもよるが日本で借りて持っていくとだいたい1,000〜2,000円/1日程度、現地の代理店に事前にネットで予約していくと250〜500円/1日程度という感じだったので、料金的にも現地の電話番号の取得という意味でも私には現地SIM付け替えのほうがメリットが大きい。
下記リンクは楽天市場のものだが同メーカーはAmazonでも取り扱いがあったので、同じものを購入したいという方がいたらお好みのサイトで購入するといいだろう。
https://item.rakuten.co.jp/globaltravelsim/taiwan-05/?s-id=ph_pc_itemname
SIMは購入して2日ほどで普通郵便で届いたが、送付書(A4用紙)一枚とSIM本体が生身で(ビニールの小袋などには包まれずそのまま)茶封筒に入って送られてくるので、知らないとドキドキすると思う。
私は「封筒にそのまま入っていたので大丈夫か不安だったんですけど普通に使えました。(引用元:上記楽天商品リンク内)」というレビューを読み、納得してから購入している。
レビューを書いてくれた方、本当にありがとう。今回の旅の準備も色んなサイトのレヴューにかなり助けられている。

10.悠遊カードについて

悠遊カードについても補足したい。まず、使用感は想像通り日本の交通系ICとほぼ同じ。駅の改札の通り方、バスの乗り方もほとんど同じ。
支払い方法として普及しているという噂だったので、今回は悠遊カードに1000NTDをチャージしてみたがそんなに入れなくてもいいなと言うのが実感。先の項目で述べたとおりYouBikeに使える携帯番号が手に入らなかったためYouBikeの支払いに使用することが無く、想定していたより使用頻度が下がった。
使用可能な場所の性質に関しても、ほぼほぼ日本に近い感覚だと思う。
基本的に使用できるのは大きめの商業施設や駅に入っている店舗。それからコンビニ。コンビニを多く使う人は多めにチャージをしておいても良いかもしれない。台北、セブンイレブンとファミリーマートめっちゃある。
個人商店、街の小さなご飯屋さんや粉もの屋さん、ジューススタンド、問屋街、茶館、雑貨屋などでは基本的に使用できないと思っておいたほうがよい。私が台湾に魅力を感じているそのあたりのお店では圧倒的に現金のほうが強かった。
台北市内の会計サービスの強さは現金>クレジットカード>ペイペイ、もしくはLINEペイ>交通系ICが体感である(2023年4月下旬の情報)
悠遊カードはバスや地下鉄、モノレール、ロープウェイに関しては非常に便利だったが、これは乗り放題の北北基おもしろカードなんかでも享受できる便利さだとも思う。

余談だが台北市内では飲み物の自動販売機を見かけなかった。手のひらサイズのミニスタチュー(ちいさなフィギュア)のベンダーはいくつか見かけたのだが、現金のみの対応だったように思う。

台湾には交通系ICが3つあるらしい。

悠遊カード(悠遊卡/EASY CARD)
イーカートン(一卡通/iPASS)
アイジンカード(愛金卡/i cash)
この3つの中で、私は悠遊カードを使うことにした。YouBikeの登録と支払いに使えることと(iPASSやクレジットカードでも使用可)、なんとなくVlogで見た感じ一番普及率が高そうというフンワリした理由からである。
悠遊カードは駅やコンビニで買えるチャージ式のICカードで、PASMOやICOCAとほとんど同じ感じ。但しIC内蔵のキーホルダー状だったりセーラームーンのロッド(高クオリティ)だったりと、もはやカードの形をしていないものも多くある。
https://www.easycard.com.tw/new?cls=1&id=1641980000
心優しいフォロワーさんの情報によると交通系ICの系列で、北北基おもしろカードというお得な施設優待券+交通カードも存在していて、観光名所をガッツリ回りたいという人にはこのカードもいいと思う。おもしろカードには色んな形式があって、交通カード部分が3日間限定乗り放題なんかのタイプもあれば、チャージ式悠遊カードのタイプもある。
公式サイトを見ると種類が多くて少し混乱してしまうが、こちらのサイトの一覧がわかりやすかった。
https://m.metro.taipei/jp/ticketinfo.html
私は検討の結果「いや、そんなゴリゴリ観光名所行かんやで。行くの問屋街とか茶畑とかやろ、観光名所はしごする体力はないべさ」という天の声が聞こえてきたので、大人しく現地に到着してから駅で悠遊カードを購入することにしたのだが、今回の旅行の目的には一致しないというだけで、選択肢として知れたのは良かったと思う。

11.Walicaについて

今回は結局使用しなかった。Mさんと私がほぼほぼ別行動であまり必要がなかったからである。でもとてもおすすめ。

Walicaは旅慣れた友人達と旅行をした時に教えてもらった。
プラウザベースの割り勘計算サービスだ。

例えば5人のグループだとして
①Aさん AさんとBさんとCさんの共同購入物を建て替え
②Bさん 全員分のホテル代を建て替え
③Eさん BさんCさんDさんEさんのガソリン代を建て替え
みたいな複雑な会計でもURLを共有してそれぞれが打ち込み、最終的に誰が誰にいくら払えば整合性が取れるのかを計算してくれるのである。しかも、世界各国の通貨に対応しており、外貨と日本円を併用できる。あまりにも有能すぎて衝撃的だった。しかも無料で使えて、意味がわからない。投げ銭ボタンを実装してほしい。
もちろん旅行である必要はないので、オタクの場合は合同誌を出すとかチケットの共同購入をするとか遠征に一緒に行くとかにも利用できるだろう。

今回は二人旅なのでさほど複雑にはならない予定だが、一応グループデータを作成し、Mさんにも共有しておく(使いたいだけ)
https://walica.jp/

おまけと次の話。

以上、振り返り
お読みいただいてありがとう。初めてだったり久しぶりに台湾旅行に行く方の参考になったらいいなと思う。

次はパッキングなんかの話に戻って『用意したもの 持っていってよかったもの編』の予定。
そのあと『LCCの急な欠航、フォローtips』『巡った箇所紹介』なんかを書くつもりでいる。
なお、今回の旅でのはしゃぎっぷりはTwitterやInstagramにアップしている。興味があったらプロフィール欄にリンクがあるので覗いてみてほしい。

ではまた、下次見 Xià cì jiàn!


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