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2024年8月に読んだ本

8月は本を5冊読んだ。

写真・図解 日本の仏像

著者: 薬師寺 君子
記載日: 2024-08-11

仏教の本をいろいろ読んでいたら、ますます興味が出てきたので、仏像の本を読んでみた。200ページほどあるが、ほぼ写真と図なので、読了に時間はかからない。国内の有名な仏像がさまざま紹介されており、重要文化財や国宝の写真も含まれる。
これを読んで気付いたのは、滋賀県内に所蔵の仏像が非常に多いということ。この本が滋賀県の仏像ばかり取り上げているのかと思ったのだが、事実として滋賀県は仏像が多く遺されているらしく、滋賀県もそのことを推している。考えたら延暦寺があるのだから多いのは自然だった。

図説 ギリシア神話〔神々の世界〕篇

著者: 松島 道也
記載日: 2024-08-16

仏教の本ばかり読んでいたので、ギリシア神話の本をつまんでみた。ギリシア神話に登場する神々はとても数が多く、それぞれの神話も多数あるので、すべてを取り上げるのは難しいが、有名な作品や、人気のあるモチーフについて知ることができた。
絵画作品については以前も本を読んだので少しは知っているが、壺とか彫刻は全然知識がないので、有名な作品にはどんなものがあるのか、という知識がついた。

ブッダをめぐる人びと

著者: 里中 満智子
記載日: 2024-08-24

このところ仏教に関する本をずっと読んでいる。すごい分厚い本があったので手にとって見たところ、マンガだったのでサクッと読むことにした。
ブッダ、あるいはゴータマ・シッダールタが生きた時代に、彼に影響を受けた人々のエピソードをわかりやすく紹介している。またそれによってブッダの教えを知ることもできる本になっている。
全体を読んでわかったことは、ブッダが生きた時代の仏教(初期仏教)は現在の仏教と全く違うということ。難しい戒律は無いし、今のように無数の宗派に分かれてなどいない。ブッダが入滅してその影響力を失った後、仏教の姿は大きく変わってしまったのだなあ。

ところで、自分はこれまで1つのテーマに関する本は1冊読んだら終わり、という読み方しかしておらず、今回初めて、同一テーマに関する本をたくさん読むということをしている。同じ話が別の本でも出現することで、「ああ、これはもう知っている話だな」「あっちこっちで語られるということは重要な話なんだな」「細部は描かれ方が少し違うな」というようなことに気付けた。本を読むって本来こういうことなんだろうけど、ようやくそれができるようになってきたかも。

億トレ3 : プロ投資家のアタマの中

著者: 林 知之
記載日: 2024-08-31

投資というかトレードに関する本を少し読んでみよう、ということで選んだ本。著者が著名なトレーダーにインタビューした内容を収録しており、それぞれの投資家がどのような思考に基づいて投資を行っているのか、現在のテクニックに到達するまではどのような経緯があったのか、といった内容から、プロ投資家の手法を知ることができる。

トレードの用語がバンバン出てくるので、正直ちんぷんかんぷんなのだが、本当に投資で食っていこうと思う人にはなにかわかるものがあるのかもしれない。自分のような投資の素人が読んで面白かったのは、投資のテクニックとか心構えの部分ではなく、戦後すぐの市場の話とか、各トレーダーの身の上話の部分だった。
特にあるトレーダーのエピソードで、3年間仕事もせず、トレード手法の分析を続けたものの、結局ものにすることができず、その後2年間は相場から離れて本を読みまくった、という話に衝撃を受けた。その人は事業をしていたときの蓄えがあったので、仕事をしていなくても生活ができていたということだが、5年間収入が無くても、人って生きていけるのだな、というのは学びだった。3年もの間、何かに打ち込めるのもすごいし、それが実らなかったので2年間は何もしていなかったが、結局その後、相場に復帰して成功しているというのがすごい。

自分は特に目標なく生きているし、何かを成し遂げるために長期間それに専念したという経験もないので、こういう生き方ができる人はすごくかっこよく見える。

釈迦と十大弟子

著者: 西村 公朝
記載日: 2024-08-31

仏教シリーズ。薄くてすぐ読めそうだったので選んだ。釈迦の弟子のうち、特に優秀だった10人を十大弟子と呼ぶが、その十大弟子のエピソードをこの本は紹介している。つい最近読んだ、『ブッダをめぐる人々』でも登場した目蓮や舎利弗のエピソードが紹介されていており、知識がどんどん補強されていくのを感じた。またそれぞれの高僧の章には像の写真があり、鑑賞のポイントなど解説も入っている。興福寺、清凉寺、大報恩寺の十大弟子像の写真が載っていて、この本では特に紹介がないのだが、いずれも国宝か重要文化財に指定されているらしい。

著者の西村公朝自身が仏師であり、晩年に彫った十大弟子像の写真も掲載されている。勉強不足だったのだが、仏像修理技師として第一人者であるらしい。仏教の世界は広くて深い...。


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