いい加減にして!〜ゴルフにおける都合のいい女性表現
2024マスターズゴルフをテレビで観ていて,
良くも悪くも心に引っかかった表現がありました。
第3日目「ゴルフの女神はまだ迷っています」
首位のシェフラーがボギーを叩いた時の実況の人の言葉です。
フフフ。と、私も女性として60%ぐらいは好意的に受け取ったけど、あとの40%は「なんで女神やねん?ゴルフの神様でもいいんちゃう?」と直感的、生理的に感じました。
最終日「オーガスタの魔女は誰を選ぶのか?」
これは実況で咄嗟に出た言葉ではなくて、画面の左上にしばらく表示されていました。(正式名称はわかりませんが、よく「松山首位まで3打差」とか状況がわかるコメントが出ている場所)
昨日は女神で、今日は魔女か?!
なんだかモヤモヤしました。
パットを外してボギーになったのは「下手だから」。
「女神」って崇めたり、「魔女」ってビビったり。
運が良かったり、悪かったりすることはゴルフでもよくあることだけれど、それを何も女性の神に特定する必要があるのか?
相撲の白鵬が昔、語った言葉が好きです。
「運は努力したものについてくる」
「運」が悪かった、「運命」だから仕方ない、と自分を納得させなければいけないときももちろんあります。(災害や自分ではどうしようもないことに直面したときなど)
でも、スポーツにおける「運」は、自分の練習、対応力etc…で切り開けるもの。
「ファムファタール」(運命の女)なんていう言葉があるくらいだから、女性に運命を振り回されていると昔から感じる人々が多いのか。
結婚した男性の器の大きさで運命が決まってしまうのは、女性のほうだと思うんですが…。そもそも、運命を女性に振り回されていると感じる男が、小さすぎる!とだんだんヒートアップしてきた私(笑)。
ゴルフの言い回しとして、なんだか安易に「女性」が持ち出されることに気がつきました。
「Lip out」も…
先日、「カップを舐める」よりお洒落だなんてつぶやいた「Lip out」。
これもよくよく調べてみると、バックボーンには、「キスだけで入れられない」という意味もあるようで、それを知ってうなだれてしまった私です…。
ただ英語になっただけで洒落た感じがしたけれど、英語圏の女性から見たらどうなんだろう?大丈夫な言い回しなんだろうか?
ゴルフというスポーツは「ホールにボールを入れる」競技なので、どうしても男性の発想の言い回しが多いようです。
スコットランドでゴルフのいろいろな成り立ちを感じた私は、こんな表現の発想っていつから?どこで?始まったんだろう、ロングドレスで貴婦人たちもプレイしていたのに、あの頃の男性たちはそんなことを言いながらプレイしていたんだろうか?と訝しく思いました。
逆だったらどうなんだろう?
なんとなく小馬鹿にされている気がしませんか?
せめて公共性のある場面での表現だけでも
昭和のオジサマたちがゴルフでそんな表現を仲間内で使うのは、知ったことではない。もし、隣のカートで聞こえたところで、少々「見下げる」だけだ。
でも、テレビ放送なら、もう少しこのご時世、気を遣ったらどうでしょう?
「女優」でさえ、「俳優」と表現する昨今、このままでいいとは思えない。
それとも、運は女性が定めるものと降参しますか?