ル・コルビュジエが最愛の母のために設計した家 | ”母の家”から考える、くらしのヒント
こんにちは。
私とイラストレーターの火詩さんで、『くらしの学校』というYouTubeチャンネルを運営しています。このチャンネルより、建築家ル・コルビュジエが設計した『母の家』という小さな住宅について、一部抜粋してご紹介します。
今回のnoteでは動画前半で話している母の家の概要や、間取りについてご紹介します。
動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
東京の上野にある国立西洋美術館を始め、数々の作品が世界遺産にも登録されているル・コルビュジェ。
近代以降の建築を大きく変えたと言われる彼は数多くの住宅作品を遺しました。
今回ご紹介する『母の家』はその名のとおり、コルビュジェの両親の為に設計した住宅です。
場所はスイスのレマン湖のほとり、とても景色の良い場所にあります。
完成は1924年。コルビュジエが37歳、初期代表作のひとつです。
2016年、世界遺産に登録されています。
施主はコルビュジエの両親です。完成後、父親は1年後に亡くなってしまいますが、その後母親が1960年、101歳で亡くなるまでの実に46年間をここで過ごしました。
高齢の母親が不便なくひとりで心地よく暮らせた家なんだろうと想像できますね。
この住宅は平屋建て。面積は約18坪、60平米です。
一人暮らしとしては少し広い気もしますが、もともと両親二人が住む家として考えられていたので、日本の住環境から考えても現実的な広さかと思います。(具体的には都心部の少し小さめの3LDKのマンションくらいです)
まずはこの住宅のプラン、間取りについて、簡単に説明します。 この図面では建物周囲の状況が分かりやすいように図面の上を南、図面の下を北としています。
母の家の南側に広がるのはレマン湖です。その向こうにはアルプスの山々が広がる素晴らしく景観の良い立地です。 道路は北側にあり、こちらから建物へアプローチします。
部屋の構成は、玄関ホール、LDK、寝室、浴室、ウォークインクローゼット、洗濯などをする家事室、キッチン、トイレ、そしてお客さんやコルビュジェ夫婦が泊まりに来た際などに使うゲストルームがあります。
廊下はなく、無駄のなくシンプルな間取りです。
LDKと寝室、浴室は日当たりの良い南側に面しており、レマン湖やアルプスの風景が見渡せるようになっています。
さて、今回のnoteはここまで。
次回くらしの学校の投稿では、この住宅 ”母の家” の空間の広さを感じさせる工夫についてご紹介したいと思います。
間取りの説明については動画の方がわかりやすい部分もありますので、YouTubeの方もご覧いただけると嬉しいです。
それでは最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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