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「手相占い」と「絶対に捨てたらいけないメモ書き」の話。

とあるショッピングモールを歩いていたら手相占いのプロの方が座っているブースがあって、私はすごく気になりフラフラぁと吸い寄せられていた。そして「私の手相を見ていただきたいのですが?いいですか?」と、ほぼ無意識に近いくらい自然に手相の占い師のおばあちゃまに声をかけていた。

おばあちゃまは小指だけに真っ赤なマニキュアを塗り、真っ赤な珠数のような大きなネックレスをしていた。いかにも「占い師」というような風貌で私は好奇心がそそられこの時から既にわくわくする脳汁がでていた。

おばあちゃまはお洒落なチェーンのついた眼鏡を首元からとり顔にかけながら「500円の簡単なコースと、じっくり見る3300円のコースがあるけど、お嬢さんはどちらを希望しますか?」と私に質問をしながら、ぐいっとウイルス感染予防のための透明なアクリル板に頭がくっつくくらい寄ってきて、私の顔を覗きこんできた。おばあちゃまから放たれる「占い師」らしさと、「ベテランのオーラ」から、ここは1番いいやつ(コース)でしっかり自分について見てもらいたい気持ちになった。なので私はケチらずに3300円の一番高いコースを選んだ。

おばあちゃまは私の風貌からか、手相を見るなり言ってもいないのに私の職業を「モデルさん」と言った。私は「モデルさん」ではないが見た目が派手なのもあるし、おばあちゃまからみたらそういう風に見えるのか、もしくは女性全員に「モデルさん」と言っているのだろうと感じた。特別悪い気はしないので「モデルさん」というワードを訂正することもなく、ふんふんとおばあちゃまに手相をみてもらいながら文句は一切言わずに話を聞いた。「モデルさん」というワードは便利だなと感じた。適当に「モデルさん」と言うだけでおばあちゃまの好感度は爆上がり。さすがベテランだ。占い開始3分の時点で、おばあちゃまは私の心を掴むことに成功している。

そして、実際に手相と生年月日を見てまずおばあちゃまに言われたのは
「前川咲紀は60ある星の中の4つしかないすっごい強い運をもっている」
ということ。
「48歳くらいから人生薔薇色の運がすべて味方する愛され可愛がられる素敵な人になる。」ということ。
「今後は人を引っ張って行く仕事でボスとなりた大成功する。」ということ。
「お金には一生困らない。」ということ。
「生命力がつよく、知能線が長く賢く、バランス感覚に長けている。」ということ。
などなど。
良いことをたくさん言われた。

今後気をつけた方がいいことは、
「人にお金を貸さないこと。」
「車の運転には気をつけること。」
「オリンピックの開催される年度から2年間は絶対に無理をしないこと。」と言われた。

おばあちゃまは私にいいことをたくさん言ってくださり私を励ましてくださった。
「あなたはモデルさんでとどまる女ではない。もっともっと上昇していくの!」と言ってくださった。(私はモデルさんではないが、励ましてくれるだけで嬉しいので細かいことはどうでもよくなっていた)

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