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「予感」を味わえば、長く、深く、楽しめる。
まだまだ寒いのに、春の予感がする。
梅の蕾が顔を出していたり、花屋さんにはチューリップが並んでいたり。
服屋さんはすっかり春物だらけだし、パステルカラーの雑貨が並ぶことも多くなった気がする。
実際にはまだまだ寒い、というよりも今日が1番寒いのではないか、という日々の中で生きているのだけど。でもなんとなく、12月よりも1月よりも、今が1番、「春の予感」が色濃いものだ。
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「予感」を味わう。まだ外は寒いはずなのに、春の日がそう遠くないと思わせてくれるような予感。雲からうっすらと太陽の光が漏れて、もうすぐ晴れる気がするという予感。やったことないことだけど、やってみた先のことを想像してワクワクするような予感。
予感には、希望が込められている。寒い日を耐えれば、またあの暖かい日々の中で暮らせること。蕾がついた枯れ木を見ながら、花が満開に咲き誇る姿を想像すること。億劫だけどやってみたいことをしてみたら、まだ出会えていない感情に出会えるかもしれないこと。予感を抱くことは、希望だ。
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花開く瞬間だけでなく、その前の「予感」すらも、楽しんでいたい。春になってから楽しむだけでなく、寒い冬の日、「もうすぐ春が来る」と予感してワクワクする時間すらも味わっていたい。そうすれば、1つの出来事に、より長くより深く気持ちを感じられるのではないか。
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たまたま散歩途中の花屋さんで見つけた、チューリップ。すでに綺麗に咲いているのもあったけれど、「長く楽しみたいから」とあえて花開いていない蕾の状態のチューリップを選んだ友人のことを、好きだなぁと思う。私もそれにならって同じものを購入した。「ちゃんと咲いてくれるかしら」と気にかけたり、花開くかもしれないという予感を味わったり。咲いた姿を愛でるだけではない楽しみ方だってあるものだ。
長く深く感情を味わえた方が、日々はいくぶん豊かになるのではないだろうか。ただの枯れ木を見て、満開を迎える頃を予感して「もうすぐ春だなぁ」と目を細める過程で生じる感情。必要ない感情といわれればそれまでだけど、回り道をするからこそ得られる感情が日々に散らばっているのもいいものだなぁと思うのだった。
2月は、春の予感をたくさん味わいながら暮らしていこう。
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