ナインタイルを作業療法士がマインドフルに分析してみた
ナインタイルをご存じだろうか?
先日家族でナインタイルをする機会を得たので、ナインタイルを脳科学的かつ作業分析、心理学的要素から分析してみようと思う。
1.ナインタイルとは
ナインタイルとは、判断力の速さと記憶力が問われるテーブルゲームである。手元にある9枚のタイルを誰よりも早くお題通りに並べるだけの簡単なルール。しかしタイルには裏表それぞれ違うマークがついていて、素早く並べるにはなかなか頭を使います。友達や家族とのコミュニケーションや知育にぜひどうぞ。(ナインタイル説明裏書より)
2.ナインタイルを脳科学的に動作分析してみる
まず最初に、見本のタイルの絵が表示される。
その際に視覚入力は、物事を判断する前頭前野に電気信号をおくり、
その後、タイルを移動させたり裏返すという運動野からの出力を受けて、手がカードを裏返す。
『見本をあるがままに並べればいい』
ところがその工程において、表示されている面にマークがないことが生じてくるのだ。となると、すでにタイルを設置した、今見えている面と同じマークの裏側に探しているマークがあることに気づく。
視覚から、判断し、タイルを裏返し、さらにまた判断してタイルを置く。
ただそれだけの事なのだけれども・・・
3.マインドフルにその際の感情と思考を分析してみる
ナインタイルはゲームだ。ゲームなので対戦になる。
だから人との時間を比較することで焦りが生じてきた結果、
注意力がそれてしまったり、
さらにはほかの人が『できたー!』という言葉を発するときに、
『悔しい!』という感情が出てきたり
『できない』という思考が出てきたり
それがパフォーマンスに影響してくる。
夫はカードの並べ方を横並びではなく、3×3のままの方が良いということに気づいた。
私と娘は早々に上記のこのゲームのロジックを理解した。
ゲームの世界は実世界に通じることにお気づきだろうか?
4.ゲームの世界はこの世の縮図、ゲームなら客観的に見れるのに。
この小さなカードゲームの中に、この世のロジックが込められている。
ただすればいいだけのことなのに、そこに人は言い訳や感情や思考を並べ立ててしない。
これは、きっとロボットの方が得意だろう。
そのうちこうすればうまくいきますよー!というビジネスアプリなんかもでてくるんじゃないだろうか・・・
しかーし、それを難しくしているのも人間の心なのだ。
感情が動くと行動が変わることはパフォーマンスが落ちる反面
そんな些細な心の動きを読み取れるのも人間の魅力でもある。
だから人の心を動かすマーケティング的なライティングも必要であり
これは機械では今の段階では、不可能ではないかと私は思う。
この簡単なような世の中を複雑にしているのも自分
簡単にするのも自分。
心というものは奥深く、ちょっとした運が左右して
物事を創り出している。
これからもお役に立てる記事を書いていきます。