読書メモ:神野元基さん「人工知能時代を生き抜く子どもの育て方」_20211001
「AIを利用した教育」が、とても気になっています。
この本によると、AIを使って、算数の学習の効率を上げることができるそうです。
この本、奥付をみると第1刷が2017年ですが、2021年の現在でも、AIを使った教育の可能性について、一番分かりやすく書かれていると思います。
AIを使った学習の特徴は2点。
●子どもの理解度により、学習内容を変えることができる。
子どもが間違えた問題を記録しておきます。そのデータを使って、与える課題を変えていくそうです。
人間の先生でもできることですが、AIの方が、データに基づいて愚直に取り組んでくれます。
おそらくAIに、子どもの正解した問題/間違えた問題、のデータを集めて、どの課題をクリアすることで、子どもの理解が進むのか計算し、学習のカリキュラムを最適化しているのでしょう。
●ちょっとずつ、レベルアップ
学校教育では、学習のレベルを教科書に従って、全員で一律に上げます。理解度が周りに追いつかない子は、取り残されていくことになります。
AIを使った学習では、解答する問題のレベルを、個人の能力に応じて、小さいステップで上げていきます。そのため、挫折を防ぐことができるそうです。理解不足による手戻りも、少なくなりそうですね。
学校教育では、中学1年生の数学を習得するのに200時間必要ですが、AI教育は32時間で終了した実績もあるとのこと。効率は7倍ですね。
残念ながら現在は、AIによる効率アップができるのは、算数・数学のみのようです。
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算数・数学の勉強は積み重ねです。知識に穴があると、さらに難しい問題は解けなくなります。
私は子どもに、国語と算数だけは、抜けもれなく勉強して欲しいと考えています。この2教科は、大人になってから勉強したり、考えたりするための、基盤になると感じているからです。
大きくなってから、数学の知識の穴を埋めるのは、大変です。
また、世の中全体の仕事のスピードが速くなってきて、勉強する余裕がなくなってきているのを実感しています。
私は仕事でデータ解析をやりますが、必要な知識は、仕事をやりながら学んでいました。
以前は、研究がのんびりと進んでいたので、検証用の予備試験のデータをとりながら、勉強することができました。
ところが現在は、研究のスピードが数年前とは比べものにならないくらい速くなりました。予備試験のデータを、そのまま本番データとして使う場面が増えてきています。
だから、予備試験の段階から、データ解析を見据えた研究計画を立てる必要に迫られます。ゆっくり勉強する時間がなくなってきているのです。
この「ゆっくり勉強する時間がなくなってきている」というのは、全ての仕事に共通しているかもしれない、と思っています。
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できるだけ効率よく時間をかけず、抜けもれなく算数を勉強してほしい。
我が家の上の子は、半年したら4年生になります。
これまで勉強系の習い事はやっていませんが、そろそろ、何かやった方がよいかなぁ、と考えています。
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神野さんの本、教育本でもあるのですが、主題は「人工知能により未来はどのように変わるか」ということです。
人工知能に関する説明が、他の本よりも分かりやすいです。
人工知能について知りたい方、未来予測に興味がある方におすすめです。
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