#クリエイターフェス
詩 『入道雲のその先に』
誰よりも正しいことが言いたくて
誰かのよそ見を遮った
誰かの笑顔を引っ掻いた
誰よりも現実を知っているから
誰よりも笑いたい
言いくるめられたあの一瞬に
少しきつい一重と三白眼
上部だけの付き合いとあの和やかな空気に
誰もが圧倒されている
辛いことは何もなくて
辛いことだけが襲いかかっている人を見て
そっと笑った
正しさより寄り添うこと
頑張れより頑張った
大丈夫?より
詩 『オクターブと半音』
助け合うようです
嫌いなようです
少しよりかかると彼は耳たぶを触る
どうしたってね
いじめ合うようです
嫌い合うようです
わざといらない言葉を吐き続けて
仲良く怒鳴りあうようです
そうして
少し布団をかぶるのです
不協和音の中で
二人は生き続けるのです
転調された時に
ため息を吹きかけられて
乱暴に
どうやら彼は理不尽に怒られているようです
どうやら私はそんな世界に怒っているようです
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