マガジンのカバー画像

就職氷河期の氷河を彷徨った自分

5
私は1977年生まれで2024年現在46歳です。 中学生くらいにバブルが崩壊し、その後の高校、大学、フリーター、就職、退職、再就職とまさに就職氷河期の氷河を彷徨いました。 自分の…
運営しているクリエイター

記事一覧

就職氷河期の氷河を彷徨った自分⑤

就職氷河期の氷河を彷徨った自分⑤

2003年

春、桜咲く。自分は大阪の大学に復学していた。
両親とも約束をした。
約束①バイトは無理にしなくていい
約束②その代わり学業を優先する
約束③就職活動もしなくていい
この3つの約束を胸に新生活を始めた。
大学としては6回生。同級生はほとんどいない。いたとしても社会人コースの人たち。一人の学生生活。孤独な学生生活。
そこに現れた社会学概論の講師、K先生。
授業の終わる前に
「俺、このあと

もっとみる
就職氷河期の氷河を彷徨った自分④

就職氷河期の氷河を彷徨った自分④

2002年

次の春には復学しましたがハイテンションは続いていました。そして選んだバイトは鳶職。慣れない肉体労働と夜間大学の両立は厳しかったです。
買い物依存症にもなっていたのでカードで毎月何十万という請求書が来ていました。次第に大学にも行かなくなり、自室にこもってチャットをしていたのを覚えています。そして統合失調症が悪化し幻聴が聞こえ、自分で救急車を呼ぶ事態となりました。急遽、地元から親が駆け付

もっとみる
就職氷河期の氷河を彷徨った自分③

就職氷河期の氷河を彷徨った自分③

前回は大学時代に鬱での入院の話をした。今回はその反動について書きたいと思う。
休学が決定して、退院した後にやることがない自分。何かやりたいことはないのかと両親に問い詰められ、写真とバイクが浮かんだ。写真は現像代がかかりすぎるので却下された。そしてバイクの免許を取りに行った。免許を取る過程で向いていないということは重々分かった。しかし免許は取れた。このころからだんだんハイになっていった。兄貴が仕事に

もっとみる
就職氷河期の氷河を彷徨った自分②

就職氷河期の氷河を彷徨った自分②

前回、大学3回生の秋に就職の不安から抑うつ状態になり、大学に行かなくなり、帰省、学年末試験は不受験。そして入院というところまで書きました。
今回はその入院について書きたいです。
うつ状態での入院は3ヶ月程度で終わりました。入院前に処方された抗鬱剤の副作用で排尿が止まり、高熱が出て緊急入院でした。自分は死んだと思いました。目が覚めると病院の白い天井、天国は白いんだと思いました。隣に母親が居ることに驚

もっとみる
就職氷河期という氷河を彷徨った自分 改訂1

就職氷河期という氷河を彷徨った自分 改訂1


1995年

1995年17歳で統合失調症を発症。
当時、山一證券という大手証券会社が倒産したのをよく覚えています。
そして17歳の自分は自分が働くイメージが全く湧きませんでした。だから抑うつ状態になり、自殺企図もしました。

1998年

その後二浪して関西の夜間大学に入学。世間知らずな自分はマスコミに興味を持ち、マスコミ志望をしていた。

2001年

しかし就職が近づく3回生の秋、再び抑う

もっとみる