頭脳労働者にとって、「筋肉は裏切らない」とはなにか
自分は全然マッチョとかでもないし、骨格が細いこともあってかなり細身な人間なのだが、筋肉は裏切らない派閥の人間だったりする。
この「筋肉は裏切らない」とはつまりどういうことなのか。書いていきたい。
筋肉があると疲れにくい
ソフトウェアエンジニアという職業柄、一日のほとんどは椅子に座っているのだが、座っていても身体は疲れる。
ずっと同じ姿勢で仕事をするので、同じ部位に疲れがたまっていく。
筋肉があると、こういったシーンへの耐性が劇的にあがる。
身体の疲れは集中力の低下に直結するので、身体を疲れにくくしておくことは頭を使う仕事においても超重要だ。
筋肉をおろそかにするエンジニアは、集中をおろそかにしていると言い換えてもいいかもしれない。
特に座り仕事で重要な筋肉は「脊椎起立筋」と「腹筋」だ。これらを鍛えると、腰部の耐性を大幅に向上できる。腰回りにコルセットつけてんのかい!という感じだ。
脊椎起立筋は自重トレーニングでは鍛えづらいので、比較的手軽で自宅でもできるダンベルデッドリフトあたりから始めるといいかもしれない。
筋肉は確実性が高い
頭脳労働者のみなさんは、日々不確実性の高い仕事に取り組まれていると思う。
トライ&エラーを繰り返すも、なかなか成果につながらない……そんな眠れない夜もあったことだろう。
雲をつかむような不確実性の高い仕事をやっていく過程で、日々の仕事のモチベーションを保つには「確実になにか前進している実感」がかなり大事だ。
筋肉はこれをもたらしてくれる。
「正しい栄養摂取」「正しいトレーニング」のふたつを揃えれば、筋肉は確実に前進する。
この"前進している実感"は、仕事の内容と全く関係がなくても、意外に気持ちを楽にしてくれる。
筋肉は積み上がる
「鍛えても、仕事が忙しくなって筋トレする時間がとれなくなったら元に戻っちゃうんでしょ? いわばフロー型だよね。そう思うと鍛える気にならない……」
そんな風に思っている方もいるかもしれない。
非常に鋭い洞察だが、この認識には正しい部分と正しくない部分がある。
まず、トレーニングをしなければ筋肉は減っていく。これは確かだ。
しかし待ってほしい。
あなたが筋肉のことを忘れたとしても、筋肉はあなたのことを忘れてはいない。
人間にはマッスルメモリーという機能がある。平たくいうと「一度筋肉を鍛えると、その状態は肉体に遺伝子レベルで刻まれており、再度トレーニングを始めると以前よりも速く強く筋肉がつく」という仕組みだ。
つまり、筋肉はフロー型ではない。むしろ、やればやるだけ積み上がっていくストック型だ。
筋肉は裏切らない
以上が、頭脳労働者にとって筋肉が良きパートナーであるいくつかの理由である。
ハッキリ言って、筋肉への投資はコスパがよい。
筋トレというと筋肉を大きくするものというイメージがあるが、別にそこまでやる必要はない。ちょっとした筋トレを日常に取り入れて身体の強度をあげてみるだけでも、様々な効果が得られる。
頭脳労働者にこそ、筋トレをオススメしたい。