mizuka

マニラにいる、本と旅とお肉が大好きな、小さな先生。

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最近の記事

真夏31℃のクリスマス

フィリピンは クリスマスであっても 容赦なく日差しが照りつける。 首都マニラからナイックまで、約1時間半。 クーラーの効かない車内で 汗だくになりながらも 皆で和気藹々と過ごす時間。 あぁ。 この時間好きやなぁ。 そう思いながら 前日の夜更かしが響いたのか 瞼が鉛のように何度も落ちそうになる。 貧困の連鎖を断ち切るために 勉学に励みながら 毎日つつましく過ごすこどもたち。 そんなこどもたちと クリスマスを一緒に過ごすために ナイックまで向かう。 年代も 職業も

    • フィリピンにいる理由のひとつ

      私が実際に海外(フィリピン)へ行き、 現実を見たいと思うきっかけのひとつとなった 「食」を中心としたルポルタージュ。 辺見さんが実際に見て感じた「もの食う風景」。 ある風景は悲しく、 ある風景は楽しく、 そしてある風景は残酷で、 こんなに自分の中にある食の概念を 抉られるような作品は無い。 高校で勤務していたとき、 現代文の授業で「食と想像力」を教えたことがある。 今、目の前にあるモノの中には、 世界にいる誰かが適切な賃金も支払われず 製造している場合もあること。

      • わすれたくない、きもちをつづる

        夏休みに入り 気の緩みからか 風邪をひいた。 病休をもらい ゆっくりやすみねむり ちょっと症状がマシになったので ソファに横たわりながら、 「52ヘルツのクジラたち」 の頁をゆっくり繰る。 本屋大賞にも選ばれただけあって 重い題材なのにさらっとしていて 読みやすい。 けれどわたしには 好きになれない作品だった。 なんだろうな。 登場人物たちに 苛立ちを感じてしまう。 どこか自分と似ている部分があって。 無意識に自分と重ね合わせて。 現実で上手くいかなかった部分を

        • ゆっくり、すこしずつ、ひとつずつ

          他人の顔色を窺いながら どう思っているか どう思われているか 考えることが多い世の中 目の前にいるこどもたちには そんなことばかり 考えさせたくないなあ。 だからこそ ゆっくり、少しずつ、ひとつずつ。 だれともくらべずに こつこつと頑張り続けている部分を さがしつづけ、みとめ、ほめつづけ いっしょになって模索し きがつけば それぞれすべきことを 各々でさがし たのしみ おもしろがりながら ささえあい たすけあい わたしの存在がなくても 成長してゆくのだろうけれ

          「モノのゆたかさ」と「ココロのひんこん」

          フィリピンは貧しい国だと 思っている人は何人いるのだろう。 首都のマニラに足を踏み入れると その考えが間違いだったことに気付く。 私の住んでいるBGCでは ショッピングモールや飲食店が煌びやかに立ち並び 「貧困」の「ひ」の文字も忘れてしまう。 人口爆発で若い層が非常に多く 都市内外問わず何処も活気に溢れている。 毎日夜になると この景色を眺めながら考える。 「物質的豊かさがあれば、幸せなのか」 物質的豊かさへの欲望は際限がない。 物のゆたかさを求めるが故に 心の

          「モノのゆたかさ」と「ココロのひんこん」

          いま、わたしにできること

          「ハチドリのひとしずく」という 南米のアンデス地方に伝わる話がある。 クリキンディのように 自身の非力さを認めていながらも 諦めずに社会のために 行動を起こすことができる大人でありたい。 凝り固まった自身の考え方を広げるために。 海外に住むこどもたちのために。 貧しいこどもたちに本を届けて教育を拡充するために。 人や景色。 作品や素敵な言葉。 嫌な感情。 醜い部分への気付き。 新しい発見。 良いことも悪いこともそうでなくても ひとつひとつの出来事が すべて自分の一部に

          いま、わたしにできること