「モノのゆたかさ」と「ココロのひんこん」
フィリピンは貧しい国だと
思っている人は何人いるのだろう。
首都のマニラに足を踏み入れると
その考えが間違いだったことに気付く。
私の住んでいるBGCでは
ショッピングモールや飲食店が煌びやかに立ち並び
「貧困」の「ひ」の文字も忘れてしまう。
人口爆発で若い層が非常に多く
都市内外問わず何処も活気に溢れている。
毎日夜になると
この景色を眺めながら考える。
「物質的豊かさがあれば、幸せなのか」
物質的豊かさへの欲望は際限がない。
物のゆたかさを求めるが故に
心のゆたかさを「失い」ながら
働き続ける、日本人。
物のゆたかさ以上に
心のゆたかさを「大切」にしながら
毎日を過ごす、フィリピン人。
主観ではあるが
日本における経済発展の陰には
多くの自己犠牲があるような気がしてならない。
将来フィリピンが輝かしい経済発展を遂げたとしても
心のゆとりがあり
大らかで
陽気で
明るく
自分も家族も大切にできる生き方を
失わないでほしいと切実に願う。
以上