自分を褒めて認めてあげよう、って思えるようになった話
息子の不機嫌を食らいました。
きっかけは、習字。
冬休みの書き初めをやってみたことをきっかけに、「習字やってみてもいいかも」の思いが芽生えた様子の息子。
先日の放課後、教室に書写の授業で書いた習字が展示されているのを見て、「自分のところだけ真っ白のままだ」ということに気づいたようでした。
そのことをきっかけに、家で書けそうなら書いて、一緒に展示しようか?と先生から提案が。
思いのほかすんなりOKしたのでちょっとびっくりしたけど、習字に取り組む気持ちがあると知って、純粋に嬉しく思いました。
そうと分かれば、気が変わらないうちにやっておきたい母。
数日後、「今日やってみる?」と声を掛けたら乗り気だったので、お昼ご飯を済ませて早速取り掛かることに。
お題の字は、この前教室で見てきたから分かる。
でも、闇雲に書いて思うようにできなかったら、一気に嫌になって投げ出してしまうのは、書き初めで体験済み。
ということで、まだ新品の書写の教科書を取り出して、一通り説明。
筆の持ち方や運び方、止め、はね、はらい…
(遠い昔に習っていた習字の記憶が蘇る。)
お題になっている字は、教科書を半分以上進んだところにありました。
進んだページの分だけ、みんなとの差を見せつけられているようで、少し心がチクっとする。
でも、習字はこのままやらないかもしれない、と諦めていたから、たとえこのタイミングであっても取り掛かれた嬉しさの方が大きかった。
「上手に書けなくてもいいから、ゆっくり落ち着いてやってみよう!」
私としては、本当に書いてくれるだけで十分という気持ち。
でも完璧主義でプライドの高い息子は、
ちょっとしたことで、いとも簡単に気分が落ちてしまう。
かつ、まだ筆に慣れていないせいか、肩や腕に力が入りまくりで、手が震えると言って怒る。。
いろんな理由をつけて「もう嫌!」となりそうなのを、何とか励まし褒めて、数枚書き上げました。
私的にはもうそれだけで十分で、このまま先生に出したら?と思ったのだけど、本人的には気に入らない出来だったよう。
うまくできないイライラを私にぶつけて、八つ当たり。
ここで応戦したらまたケンカになるので、私は無心でサンドバックになり、受け止め耐える。
しばらくしたら気が済んだようで、「別の日にまた書いてみる」と言ったら、その後は切り替えて普通になりました。
でもイライラを当てられた私としては、こんな理不尽なことないわーとモヤモヤが残る。
でも、私も息子に同じようにぶつけてきた覚えがあるし、人のことを言えた立場ではない。
ということで、最終的に、私、よくやってるわ、と、自分で自分の今日の頑張りを褒めて、気分を収めることにしました。
放課後に教室の展示を見に行って、きっかけを作れてよかった!
気分を上げる声かけに、習字の準備や書き方の説明までして、頑張った!
そのおかげで、また一つ、取り組めたことが増えた!
子どもが不登校だと、どうしても出てくる学習の遅れの問題。
学校内外に居場所があって、学習できる機会があればいいけれど、残念ながら我が家の場合は、まだありません。
となると、家庭で少しでも学習できるように、親が声かけやきっかけづくりを工夫せざるを得ない。
やる気になったらなったで、一人で学習を進められないから、先生役になって教える。
躓いて気分が落ちそうになったら、励ます。
うまくできたら、盛大に褒める。
全ては、少しでも学校との接点を残しておきたいから。
何がきっかけになるかわからないけど、できることは何でもやっておきたいから。
またいつか学校に戻れた時に、一人だけ全然わからない、できない、ということは少しでも減らしてあげたいから…。
そんな気持ちから、やっていること。
でも、時々しんどくもなります。
学校に行ってたら先生がやってくださることを家庭でやる、というのは、正直負担だし、何より、私も誰かに励ましてほしいし、盛大に褒めてほしい。
そんな気持ちになることもあります。
これまでは、そんなことを感じたらどんどん気持ちが沈んでいってたけど、今回はこうやって、自分で自分を褒めて、認めてあげよう、って、自然に切り替えられた、そのことが嬉しく思えました。
しみついた思考癖で、つい「私が頑張らなきゃ」「受け止めてあげなきゃ」「~してあげなきゃ」って思ってしまうけど、ほんとはもっと自分を褒めて認めてあげていい。
一人で全部引き受けて、「~しないといけない」って思わなくていい。
私自身が自分のことを受け入れて、大丈夫だよって思えることが大切で、そうならないと、息子のことも大丈夫って思えないから ーーー。
ここ最近、友達や不登校ママ仲間からも同じアドバイスや励ましを立て続けにもらっているので、もしかしたら今は、私自身が変わろうとしている、まさにその時なのかも?なんて感じたりしています。
タイミング的にも内容的にも重なることが多くて、スッと入ってきたし、より深く自分の中に落とし込むことができた気がするから。
(オプチャのみなさま、いつもありがとう!)
そんな風に思ったら、前よりもまた少し視界が開けて、上を向ける気がしてきました。
不登校の母、まだまだ進化するぞ!