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プロダクトアウトから脱却し情緒的価値を重視:スキンケアブランド成功の秘訣は商品開発と顧客体験【Part1】
コマースピック記事
インタビューの概要
現代のスキンケアをはじめとするビューティー市場では、単なる製品の提供にとどまらず、顧客体験(CX)を重視したアプローチが求められています。消費者は、製品の効果だけでなく、ブランドとの関わりや購入体験にも高い期待を寄せているのです。成分や配合が注目されがちですが、商品とブランドが伝える「情緒的価値」が高まっています。
そこで、「スキンケアブランドにおける商品開発と顧客体験」をテーマに、事業戦略・商品企画を支援するコンサルタントとして活動する松崎淳さんにお話を伺いました。専門家ならではの貴重な視点をお楽しみください。
商品開発は事業設計とターゲット設定から始まる
「スキンケア市場で成功したいけど、どこから手をつければいいの?」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。今回は、商品開発を成功させるための第一歩となる「事業設計」と「ターゲット設定」について、美容業界のプロフェッショナル、松崎さんに詳しく解説していただきました。
なぜ事業設計とターゲット設定が重要なの?
商品開発は、ただ新しい化粧品を作るだけでは成功しません。事業として成り立ち、顧客に選ばれる商品を作ることが大切です。
事業設計では、
売上目標
実現したいビジョン
ターゲット顧客
4P(製品・価格・流通・プロモーション)
などを明確にすることで、商品の方向性を決めていきます。
よくある失敗例と成功へのヒント
商品開発でよくある失敗例は、
ビジョンが曖昧で、消費者の心に響かない商品
ターゲットが漠然としていて、誰に何を届けたいのかが不明確な商品
競合との差別化ができていない商品
などです。
成功するためには、
ターゲット顧客の「悩み」や「ニーズ」を深く理解する
商品を通じて、顧客にどのような価値を提供したいのかを明確にする
競合との違いを際立たせる
ことが重要です。
情緒的価値を重視した商品開発
昨今の消費者は、単に機能性だけでなく、商品に込められたストーリーやブランドの想いにも価値を求める傾向にあります。
「なぜこの商品を選んだのか」
消費者にそう思わせるためには、**商品に「情緒的価値」**を持たせることが大切です。
ブランドのビジョン
商品のコンセプト
デザイン
成分
使用感
これら全てに、ブランドの想いやターゲット顧客への共感を込めることで、顧客との強い絆を築くことができます。
まとめ
商品開発は、事業設計とターゲット設定から始まるということがお分かりいただけたでしょうか。
これらのステップをしっかりと踏むことで、顧客に選ばれる商品を生み出すことができます。
「自分だけのオリジナル商品を作りたい!」
そう考えている方は、ぜひ今回の記事を参考に、商品開発を始めてみてください。
松崎 淳 様 プロフィール
2014年に医薬部外品、化粧品、健康食品のOEM会社に営業としてジョイン。
OEMの枠を超え、新規で事業を立ち上げるスタートアップや異業種から参入するクライアントに対し、商品の企画はもちろん事業の立ち上げまで包括的にサポート。
部門長、執行役員を経て、2019年10月に代表取締役社長に就任した。
その後、化粧品、健康食品を販売するメーカーの取締役を歴任し、現在はD2Cを展開する企業の事業戦略、商品企画を支援するビジネスコンサルタントとして活動している。
お問い合わせご相談 ご連絡先
https://bit.ly/3UE5eDJ
曽川 雅史 様 プロフィール
株式会社シナブル
クライアントコミュニケーション&マーケティング部 部長
クラウドCRMベンダーにて法人営業でトップセールスを達成後、同社のWebマーケティングを担当し、子会社にて広告事業の立ち上げに奔走。
その後Webコンサルティング会社へ入社。大手企業への法人営業に従事。
2020年シナブル入社。これまでの経験を活かし、施策の自動化をベースとしたEC売上向上を支援している。
お問い合わせご相談 ご連絡先
https://bit.ly/3NRncyR
【この記事を読んだあなたへ】
この記事が、あなたの商品開発のヒントになれば幸いです。
もし、もっと詳しく知りたいことがあれば、お気軽にご質問ください。
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