枝廣淳子

枝廣淳子

最近の記事

対話する力~読書会のお誘い

最近、企業研修やワークショップなどの場面で「コミュニケーションの課題」がよく出てきます。もちろん、以前からコミュニケーションは多くの人や組織の課題ではありましたが、近年、ますますその問題意識が高まっているように感じています。 自分の企業研修でも、ご要望に応えたいと、「対話」、「合意形成」、「部下の話をどう聴いたら良いか」、「どのように論理的に説得力ある形で伝えればよいか」といったセッションを入れることが増えています。 「対話」とは何でしょうか? 「会話」や「議論」とどう違

    • ブルーカーボン担当スタッフを募集します!

      熱海で私たちと一緒に、ブルーカーボンの現場での取り組みを進めるとともに、カーボンクレジット化も進めていくスタッフを募集します!  カーボンニュートラル・ゼロカーボン・脱炭素化に向けて重要な「吸収源対策」の知見と体験を、ご自身のキャリア形成に活かしませんか?  カーボンニュートラル・ゼロカーボン・脱炭素化に向けて、CO2削減という排出源対策だけでは十分ではありません。国際的にも重要度が増しているのが「吸収源対策」です。植林などによる「グリーンカーボン」への取り組みは以前から

      • 藻場再生による脱炭素化=「ブルーカーボン」の最新動向を知るセミナー(無料)のご案内

        Kelp forest and blue mussel bed, Cornwall by Natural England is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 地球温暖化対策として注目されているブルーカーボン生態系は、CO2吸収源としての役割だけでなく、沿岸環境や漁業資源の保全、観光、地域経済の発展など、人と海にさまざまな利益をもたらすものとして期待されています。 「ブルーカーボンとは何か: 温暖化を防ぐ「海の森」」 岩波ブックレット 638

        • 「食糧主権」について考える

          Image by Joel Kwan Some Rights Reserved. https://www.flickr.com/photos/j-kwan/9143581866/ 今月、4年ぶりにハンガリーで開催されたバラトングループの合宿に参加してきました。 バラトングループとは、『成長の限界』の研究・執筆者であるデニス・メドウス、ドネラ・メドウズが1982年に始めたグループで、システム・ダイナミクスや持続可能性の研究者・実践家ら、世界中に300~400人メンバーがいま

          未来を創り出す力をユースに!

          2年半前にスタートした未来創造ユースチーム、先週末に第5期が終了しました!  小学生から社会人まで、これまで200人近い29歳以下のユースメンバーが日本全国・海外から参加し、6ヶ月間、月1回の勉強会で、変化を創り出すスキルを学び、それぞれの場で実践するとともに、ユースメンバーとのネットワークを作ってきました。 10月からの第6期のメンバーを募集中です。ウェブの呼びかけをご紹介します。 ~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~ 未来は創り出

          未来を創り出す力をユースに!

          「食べることは生きること」~『スローフード宣言』を一緒に読んでみませんか

          先日の台風・大雨で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。交通機関も乱れ、困った方も多かったのではないでしょうか。私も関西に出張中に新幹線が運休となってしまい、大阪で1泊したあと、何とか熱海まで戻ってきました。 温暖化に歯止めがかかっていない現状から、残念ながら、これからもこういった台風や大雨、それによる交通機関の乱れなども増えてしまいそうです。(そうならないことを祈りつつ)次に同じような状況に巻きこまれたら、どうしたらよいか?を考えておくのも「適応策」の1つですね……。

          「食べることは生きること」~『スローフード宣言』を一緒に読んでみませんか

          真剣に温暖化への適応策を考えよう!

          異常な暑さが続いていますが、お元気ですか?  日本の数カ所で40℃を超えたり、猛暑日連続日数の記録を更新したり、、、「温暖化はいつかは起こるから、今のうちから対策を」と言っていたのが、「温暖化はもう起こっているから、まだしていないのなら、今すぐに対策を!」ですね。 ということで、8月22日に開催する今月の読書会では、「『アダプテーション 適応 気候危機をサバイバルするための100の戦略』を取り上げます。 https://www.ishes.org/news/2024/in

          真剣に温暖化への適応策を考えよう!

          挑戦し続けるまち・海士町に一緒に学びに行きませんか?

          環境問題に取り組むようになって25年ぐらいになります。 この10年ぐらいは、日本の持続可能性のためには地方の市町村が持続可能でなくては!という思いで、いわゆる「地方創生」、まちづくりのお手伝いにも力を入れています。 現在、単発の講演やアドバイスなどでお邪魔する市町村のほかに、継続的に関わらせてもらってのは、北海道・下川町、宮城県・気仙沼市、島根県・海士町、徳島県・上勝町、熊本県・南小国町などです。 岩波新書『好循環のまちづくり』にプロセスや留意点、ノウハウなどをまとめまし

          挑戦し続けるまち・海士町に一緒に学びに行きませんか?

          自己成長のステップに~1年間熱海で一緒に活動しませんか?

          私たちは、熱海を本拠地とする株式会社未来創造部のプロジェクトとして、海洋プラスチック、藻場再生・ブルーカーボン、CO2を固定化するための炭化プロジェクトなどを進めながら、そういった現場体験を含め、企業研修や教育旅行の学びの場を提供しています。 同時に、熱海だけではなく、北海道から沖縄まで、さまざまな地域のまちづくりのお手伝いをさせていただいています。 やりたいこと・できることがどんどん増えているので、「一緒にやってくれる人を募って、手伝ってもらいながら、次世代の方々の成長

          自己成長のステップに~1年間熱海で一緒に活動しませんか?

          60分間オンラインセミナ-「農業が温暖化を解決するとは? リジェネラティブな農業とは?

          先日、岩波ブックレットが刊行されました。 『農業が温暖化を解決する!──農業だからできること』(税込693円) https://amzn.to/3Xf4uH8 お伝えしたかったのは、「農業は温暖化の「被害者」であるとともに、「加害者」でもある。そして、すばらしいことに、「救いの女神」にもなりうる!」ということです。   それはどういうことなのでしょうか? 世界ではどのような取り組みが進められているでしょうか? 最近、「リジェネラティブ」ということばをよく見るようになってき

          60分間オンラインセミナ-「農業が温暖化を解決するとは? リジェネラティブな農業とは?

          海の新しいお掃除やさん~海藻を沈めちゃうロボット!

          The Business of Doing Better”を掲げるウェブサイト「Triple Pundit」に、ユニークな取り組みを紹介する記事がありましたので、編集部の許可を得て、日本語でご紹介します。 ~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~ 海の新しいお掃除やさん:海藻を沈めちゃうロボット https://www.triplepundit.com/story/2024/seaweed-sinking-robots/793706 2023

          海の新しいお掃除やさん~海藻を沈めちゃうロボット!

          小さな町の大きな挑戦。産業連関表を利活用した持続可能なまちづくり

          島根県の離島・海士町は、かねてから先進的なまちづくりで知られる町です。私も2014年から関わらせてもらっていますので、この10年間のいろいろな展開や変化など、見せてもらったり、お手伝いさせてもらってきました。その一部はメールニュースなどでも発信しています。 海士町における地域経済と幸せ https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id034868.html 「ないものはない」~海士町が世界に送る「知足」の考え https:/

          小さな町の大きな挑戦。産業連関表を利活用した持続可能なまちづくり

          ブルーファイナンスの最新動向を知る!ブルーカーボン・ネットワーク・セミナーのご案内

          ブルーカーボン・ネットワークのサイトより、 モントレーベイ水族館:ラッコの増加がケルプの森の劣化を防ぐという研究発表 https://bluecarbon.jp/initiatives/002635.html 100万トンのブルーカーボン・クレジット×20年、画期的な契約を締結 https://bluecarbon.jp/initiatives/002626.html などなど、世界各地でブルーカーボンの取り組みが広がっています。 https://bluecarbon.

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          大気中のCO2を除去するために

          日本と世界のCO2除去クレジットの動向をお伝えしたく、配信した炭化ニュースレターをお届けします。 炭化ニュースレターの登録はこちらから。ご興味がある方は、ぜひこれからも内外の情報を受け取っていただけたらと思います。 https://www.mirai-biochar.net/mailmag     【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニット     No. 4 (2024.04.02) 炭化やバイオ炭、未来炭化ユニット(製炭炉)にご関心を寄せて下さっているみな

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          メンタルモデルと東洋思想

          表面的な出来事だけを見て反応するのではなく、出来事は「氷山の一角」なので、その下にある構造を見ていこう、という考え方が「システム思考」です。 「これは問題だ!」と思っても、よく見ると、それは「問題の症状」に過ぎず、本当の問題はもっと深いところで複雑なつながりがつくり出す構造そのものにあることもよくあります。 それに気づかず、「これは問題だ! 手を打て!」とやってしまうと、いわゆる「対症療法」に終わってしまい、問題は解決しない、または別の問題が起きたりします。 システム思

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          物事を見る枠組み「D-S-R」が役に立つ!

          さまざまな情報が、それこそ洪水のように入ってくるようになりましたが、断片的で出来事レベルの情報であることが多く、混乱してしまうこともあるかもしれません。 さまざまな情報に溺れることなく、その本質をつかむためには、情報を位置づける「枠組み」があるとラクです。「D−S−R」というひとつの「見方」を紹介しましょう。 環境問題に限らず、何であっても世の中や世界は、ある「原動力」に動かされた結果の「状態」があり、その状態を正すための「対応」がとられる、というシンプルな図式で見ること

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