これが本質!腰痛を取るための方法
巷にはたくさんの腰痛の改善方法を、やれYouTubeやインスタグラムで発信している人がたくさんいますが、よくそんな嘘っぱちな情報をこんな大きな媒体で多くの方に向けて堂々と言えるなぁ、なんていっつも感心している僕です。
今日はたぶんこれが腰痛の本質なんだろうなぁと思っていることをお話しします。おそらくこれ以上でもなくこれ以下でもないようなお話。
ただ、この治療をやればいいとか、この運動をやればいいとかいうお話ではありません。それよりももっと広義のお話。
箸休めに聞いていただければと思います。
そもそも腰痛を痛みとして信号を出しているものはなに?
はい、ちょっと痛みをわかりやすく分解していきたいと思います。
そもそも痛みとはどうやって発生しているのかってことです。
実は痛みって、体内には神経が張り巡らされていて、その神経の末端にある「侵害受容器」言い換えると痛みセンサーが何らかの外的刺激を感知し、その電気信号が脊髄を通って脳に伝わり、ここで初めて「痛い」と感じるのです。
では腰痛の場合、この痛みセンサーは腰のどこに潜んでいるのかを考えます。
腰の中でこの一番豊富にこの痛みセンサーがあるのは実は椎間関節と呼ばれるところです。
ほかにも骨盤周りの関節などにもこの痛みセンサーはありますが、一番多いのは「椎間関節」なんです。
つまり、この椎間関節になんらかの負荷が起こって痛みとして脳が察知しているというわけ。
では次にこの椎間関節に負担をかけるものって何なのでしょうか?
人間の関節の特徴
人体の関節ってすごく面白い特徴を持っているんです。
「ジョイント バイ ジョイント セオリー」というのですが、
人体の関節が「安定性が重要視される関節(スタビリティ関節)」と
「可動性が重要視される関節(モビリティ関節)」に分けれられ、それぞれ
が交互にならんでいるという理論です。
つまり、この図の通り、足首は可動性の関節、その上の膝は安定性の関節、その上の股関節は可動性の関節みたいな感じで交互に並んでいるわけですね。
実におもしろいでしょ?
では、腰の関節(腰椎)はというと、そうです。
安定性の関節なんです。この通り、腰は通常安定していなければいけない関節なんです。
腰(腰椎)に負担がかかる理由
はい、ここで腰になぜ負担がかかりやすいかというカラクリをお話しします。
それは腰の両隣の関節に御注目ください。上が胸椎で下が股関節です。
はい、先ほどのルールにしたがって観ると、この二つは可動性の関節。
しかし、近頃の人はデスクワークや携帯、座りっぱなしなどの姿勢から猫背になったり、お尻が固くなったりします。
すると、本来可動性の関節である胸椎と股関節は固まってしまい、動きが悪くなってしまいます。
するとその間にいる腰(腰椎)が代わりに、自分は安定性の関節なのに動かざるを得なくなり、可動性の関節になろうとします。
結果、腰は本来の仕事とはかけ離れた仕事を負わされるために、莫大な負担を抱えることになります。
これが腰(腰椎)に負担がくる仕組みです。
腰の負担を避けるために必要なこととは?
では、腰の負担を避けるためにはどうしたらよいでしょうか?
答えは簡単、胸椎と股関節が本来の形、そう可動性の関節に戻ればいいというだけの話。
つまりは、人体の中のモビリティ関節はちゃんと動くこと。
スタビリティ関節はちゃんと安定すること。
このルールをしっかりと守ればいいってだけなんです。
これは口では簡単ですが、いざ人に置き換えるとなかなか難しい。
だから腰痛って世の中からなくならないんでしょうね。
まとめ
はい、まとめです。
腰痛を取るための方法、それは体の動くところ、安定させなくちゃいけないところ。
そのルールをちゃんと守って身体づくりをしていくってこと以外たぶんないと思います。
どうでしたか?
実に曖昧な答えだったでしょう。でもこれが本質。
だから、手前味噌ですが、これには「ピラティス」が最適なんです。
ピラティスってこれらのルールをちゃんと守ってエクササイズをしているんです。ただ動いているだけではございません。こういった緻密な考えをもとにエクササイズが組まれているんです。
だからめっちゃ体にいいし、面白いメソッドなんです。
さぁ、これを聞いたらピラティスしたくなってきたでしょ?
やればやるだけ健康になりますよ、ピラティスは。
全力をもってお勧めします。 それでは。