Day3 実は私も難病経験者だけど治した実話
妻が倒れて、妻の実家生活も早3日が経ちました。
今日の日中の妻は、比較的体調が良さそうな様子でした。
妻が歯科医に行きたいというので、行ってきました。
歯周病じゃないかと感じて、それが心臓に影響を与えているかもしれないから治したいということでした。
歯は万病の元というのも聞いたことがあるので、やれることはやろうという妻の強い思いを感じます。
歯科医が言うには、たしかに歯ぐき全体が腫れているようで、何回かに分けて治療することになったようです。
見た目は問題なさそうなのに、見えないところで進行するのが歯周病の怖さかもしれません。
実は、私も難病経験者です。
妻ほどではないですが、指定難病の診断を受けた時は人生が変わってしまったと感じました。
病院の帰りの車の中で、どうしようかな、と呆然としたことを今でも思い出します。
当時は社会人になっていましたが、結婚はしておらず、妻ともまだ出会っていません。
仕事の目標にむかって働いていましたが、その目標がかなうのは何十年もかかりそうで、その夢は叶わないのかぁ、と悟ったわけです。
ただ、そのときは悔しいとか、悲しい、という感情はなく、どうしたらいいのか?という迷子に似た感覚でした。
私が、難病だとわかったのは、ある街医者のおかげです。
健康診断で異常が見つかったことが発端ですが、痛みがあるタイプの病気ではないので、放置でもいいのかなーと思って、診断後はすぐに対処しませんでした。
社会人1年目か2年目で、会社の近くの医者もわからず、何科にいったらいいかすら謎だったので、調べるのが億劫でした。
ただ、夏休みで時間があったので、医者でも行くかとふと思いました。
私はやるときは全力でやるというのがポリシーな性格をしているので、医者に行くならしっかりした医者がいいと思ってGoogle先生に市内のクリニックをぜんぶスクリーニングして、レビューも良く東大出身の先生がいたので、少し遠かったのですが、そこに行ってみることにしました。
検査をして診察をしてもらうと、君はひょっとしたら大きな病気かもしれない。大きな病院に行ったほうがいい。こないだの新聞の切り抜きをあげる。その記事に解説がある病気ではないかと思う。早く行きなさい、とのことでした。
薬でも飲めば治るのかな、と思ってたので意外でした。
食生活は健康的でなかったかもしれませんが、思い当たることもありません。
ただ、ごくまれに20代で発症する病気で原因不明とのことでした。指定難病で、厚労省のHPにも解説がありました。
あー、人生おわたかもしれない。
呆気ないなー。
でも、すぐ死ぬわけじゃないし、第二の人生でも考えるかー。
何しようかなー。
と最初は思っていました。
ただ、20代で夢もあきらめたくなかったし、生きた証を残したいなぉと思ってしまい、生きる方法を探すことにしたのです。
近くの大学病院にいけばいいのかなと思いましたが、難病だと治してくれないかもしれないと思いました。
名医はいないのか?
一度大学病院に通ってしまったら転院するのも難しくなる。
それなら大きな病院選びは慎重に選ぶべきだ、と思ったのです。
今思えば、よく考えたなと自分を褒めてあげたいですが、その判断は正解でした。
Google先生で調べまくると、難病の解説の記事が多いのですが、ごくたまに同じ病気で治ったという体験談が出てきます。
top10件ではなく、100件くらい調べると、ジオシティーズ鯖の古い記事だったりするわけですが、調べると100%ではないが治療法はあるというのです。
複数の体験談を集めると、名医の名前を特定することができました。
しかし、残念ながら東北です。
私は首都圏で、治療には手術や入院もあり、1年はかかりそうだったので、東北に通うなら、仕事は辞めたり休職したりしないといけない。
そしたら、病気は治るかもしれないけど、仕事はあきらめるのか。嫌だなぁ、と再び絶望です。
ただ、私はそれが運命だと思ってあきらませんでした。
なにかいい方法があるはずだ。
現に、健康診断でたまたま発見できて、たまたま暇ができて医者に行くことにして、たまたま新聞記事をクリップしていた街医者を見つけることがてきて、たまたまGoogle検索したら名医が見つかったわけです。
こういうときは、何かあると思って、もう少し調べることにしました。
名医の本や論文を読み漁っていると、共著者や弟子がいることがわかりました。
これはもしかしたら、近所に名医の治療法を実践している先生がいるのではないか。
そう思って、近所の大病院のホームページを検索しまくったら、ビンゴでした。
ありました。
そのとき、これは治るかもしれない。仕事も続けられる。運命の扉が開けた!
と悟りました。
結果として、自宅から一番近い病院で、車で20分くらいで通えました。
手術を含めて入院を5回しました。
早期発見だったこともあって、7割〜9割くらいで治ると踏んでいました。
治療後の数値が改善するかは不安でしたが、治療後に正常値に戻った時は、心の中でガッツポーズをしましたね。
以上が20代前半のハイライトの一部なのですが、治ってから妻に出会い、猛烈にアプローチして、結婚し、娘が産まれました。
あのとき、途中で心が折れていたら今はありません。
妻と出会ったのは、今から6年前ですが、治療後に出会ったこともあり、今と比べて体重が10kg以上痩せていました。
妻の私の第一印象は、やせているな!と思っていたらしく、なんで今は太っているの?と今では笑い話です。
ただ、幸せも長くはないようです。
6年ぶりに、ショッキングな事態です。
今回は自分のことではなく、倒れたのは妻です。
他人事は所詮他人事と思うこともあると思いますが、かけがえのない大切な存在の辛さは、自分自身のことよりも辛いです。
自分のことなら、自分の体調や感情もわかるし、判断や決定は自分でコントロールできます。
でも、妻のことは、妻の体調や感情は話を聞かないと分かりませんし、100%理解することも難しいです。
もしかしたら自分が思っている以上に、妻は辛い思いかもしれませんし、耐えているだけかもしれません。
今回の反省は、常に最悪の状況を前提にして、寄り添うべきだったということです。
あとで思い返せば、妻の不調の前兆はありました。
今思えば、もっと早く対処できたと思うと後悔しかありません。
妻のつらさを移せるなら私に移してほしいと本当に思います。
しかし、それはできません。
今日も、相変わらず昼夜問わず、左胸が痛むときは痛いそうで、見ていられません。
今夜は昨日より痛むそうです。
心臓に効くかも、と試してみたマグネシウムの入浴剤か、タウリンのサプリがよくなかったかもしれません。。
それだったら申し訳ないです。。
私はあきらめません。
妻の病気は、実は先天性の難病で治りません。
治らないけれど、痛みや呼吸のしやすさといった体調はよくなってほしいと思っています。
そして、妻は孫の顔が見たいと言います。
その目標を叶えるために、あきらめません。
さて、私の難病はある臓器だっだのですが、原因は名医の説によれば喉でした。
免疫反応の異常が難病を引き起こしているとのことでした。
ということで、妻の歯周病が原因ではないかという説も見逃すわけにいきません。
歯が様々な病気の原因になっていることは、最新研究から明らかになっています。
コロナに感染した時の重症化リスクも歯周病の有無で違うようですね。
妻の場合は、歯が原因でない可能性も高いのですが、治療してもデメリットはないので、やれることはやるというのは、妻と私の似たところでしょうか。
歯の治療はまだ続くようなので、しばらくは様子見です。
明日いい日になりますように。