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woolyyumibooks
イギリスに恋して その1
私が、高校生2年生だったある日のこと。
いつものように、ラジオで洋曲を聴きながら、
部屋の片付けをしていました。
すると、
ある曲が、耳に入りました。
私は、何かの衝撃を受けたかのように、
体が固まり、
身動きせずに、
その曲に集中して、聴き入りました。
これは、一体なんていう曲だろう?
気になる。
すっごく気になる。
心が揺さぶられる。
もう、居ても立っても居られない衝撃が走りました。
そのラジオ番組は、
アメリカのヒット曲を
流してる番組で、
また来週になったら、
同じ曲が流れるかもしれない。
それに期待して、
次の週を心待ちにしました。
心落ち着かない1週間を過ごし、
やっと迎えた当日。
朝からソワソワして、
そのラジオ番組が始まる1時間前から、
録画のスタンバイ。
そして、流れたその曲。
あっ!そうそう、この曲だった。
やっとまた聴けた!
しっかりと録音して、
その曲の名前と歌手の名前が、
わかりました。
何かに取り憑かれたかのように、
その曲が、
頭の中や心の奥底から、離れません。
その歌手の名前は、sting。
イギリス人だということが、
わかりました。
それからというもの、
stingに、夢中になりました。
stingに、恋しました。
彼が生まれ育った国、イギリスって、
どんな国だろう?
そこから、イギリスという国に興味が湧きました。
私はイギリスに関することは、
何でも調べてみました。
イギリスの歴史や文化について書かれた本を
たくさん読み漁りました。
イギリスという国を知れば知るほど、
なぜか、引っ張られるように、
惹かれていく。
そして、夢ができました。
いつか、イギリスに行く。
つづく