自己分析と適職
はじめに
今まで私は、精神疾患「気分変調症」、精神科病棟のイラストエッセイを出版してきました。
著書はAmazon Kindleで読むことができます。
闘病生活で身についたことですが、一般の方(特に、就職活動や転職活動をされている方、副業について迷われている方)にも使えそうだったので、コラムとしてみなさんにお伝えすることにしました。
今回は、メンタルヘルスケアでもよく注目される、「自己分析」について着目します。
私の今までの変遷と併せて、
・自己分析ができているのと、できていないのでは、どう違ってくるのか
・自己分析の仕方
・自己分析と仕事
について掘り下げていこうと思います。
私の自己分析×仕事年表
正社員の時の生活
定時:09:00〜18:45 +残業(30時間/月)有
※残業は周りに比べてだいぶ少なかったと記憶しています
休日:月8日休み
※平日不定休 ※土日祝、お盆などは必ず出勤
⚫︎合わなかった会社のスタイル
・休みの日にお客様から連絡や問い合わせがあった場合、次の出勤日まで保留→全て自分が返信や対応をすること
・緊急でないのに、休日にプライベートのスマホに電話がかかってくる
※本来緊急用に電話番号を伝えている認識でしたが、普段使いされていてモヤっとしました
⚫︎性格的に合わなかったこと
・成約率を競うのは嫌いではないけれど、休みの日もずっと脳裏によぎるので常に緊張していること
・組織に属して型にはめて仕事をすること
・古い体質の会社だったので、自分が促進したい【ダイバーシティ】【LGBTQ+】の案件が真っ向から否定的だったこと
【結果】
何故、その企業に入職したかというと、憧れだったブライダルの仕事がしてみたかったからです。
ブライダルプランナーという職業は、記憶を辿ってみると、大体高校生の頃くらいから憧れがあったと思います。
一生に1回の幸せな1日を、演出するという仕事内容に興味がありました。
しかし、音楽大学に進学していたし、未成年の頃からプロのミュージカルの舞台で活動していましたから、そのまま俳優業を続けていくんだと漠然と思っていました。
しかし、就活解禁の3日前くらいに、急に(あ、就活してみよう)と思い立ち、事前準備なしで就職活動を開始しました。
合わせて4社くらいのブライダル企業にエントリーシートを提出し、2社の最終選考まで残りました。
事前対策を一切なしでの結果だったので、そこそこ成績的には良かったのかもしれません。
最終選考後に内定の連絡をもらった時に、地方に配属されることがわかったので(募集は東京地区でしたが特例で)、恐縮だったのですが1社はお断りして、もう1社にも内定をもらったので、そちらに進むことになりました。
今思えば、お断りした会社だったら、融通も聞いたかもしれませんし、オリジナリティあるプランニングができていた可能性もありますが、【自分が進んだ道は良くなかったなんてことはない】精神で生きているので、後悔はありません。
結局、就職した企業は、人がよかったからできる限り残っていましたが、仕事が合わず1年半くらいでメンタル不調になり、休職を余儀なくされる状態になりました。
派遣社員になった時の話
定時:09:15〜17:30 +残業基本なし(たまに1時間)
※残業は周りに比べてだいぶ少なかったと記憶しています
休日:土日祝休み
⚫︎合わなかった会社のスタイル
・会社が入っているビルのオープンが08:45くらいだったので、朝残業がないはずなのに、ゴミ捨てや掃除は当番制でまわってきて、始業前にやっていたこと
・派遣社員への責任が重かったこと
→平社員の正社員と、大体同じことをして、同じような拘束時間で、同じくらい責任が重かったこと
⚫︎性格的に合わなかったこと
・ランチタイムが基本的に決まっていて、みんなが同じ時間に昼食を取ること
→団体行動が苦痛なのでツラかったです
・女性特有の不調や体質への理解がなかったこと
→救護室のような設備は一切なかったです
・比較的期待が大きく、同じ時期に入った人より早い時期に大きな案件を担当するようになったこと
→キャパオーバーでも無理して取り組んでしまう癖があるのでツラかったです
【結果】
1社目休職中に、なんとなく新しく仕事がしたくなって、転職活動をしました。
本当は体調は不調のままでしたが、休職期間のタイムリミットが迫っていたので、新しい環境なら頑張れるかも?と思ったからです。
転職活動はあっという間に終わり、すぐに派遣で大手企業に入ることができました。
ちなみにこの時はクローズ(障がい者と公表しないで就職すること)で就活しました。
しかし、派遣会社の募集広告に偽りがあり、募集要項に書いてある仕事はまったくありませんでした。
その時点で、不信感があり、仕事に行きにくいメンタルになっていました。
それでも、向いていない、事務的な仕事をすることになりました。
淡々とこなすコツコツした仕事は好きではないので、とてもストレスが溜まりました。
結果、キャパオーバーと派遣会社への不信感が募り、転職2ヶ月で症状が身体化して、ドクターストップで退職することになりました。
ポイント
1社目、2社目どちらでも業務成績は良く、色々な仕事が振られていました。
周りの人に比べても責任が重い仕事量が多く、仕事スピードが早めだったのもあり、残業も少なかったのでこれで同じ給料なのか…と感じていました。
のちに、自己分析をすることで
・断れない性格
と
・キャパオーバーにも関わらず、必要以上にタスクを苦なくこなせている風をよそおうクセがある
ことがわかります。
ターニングポイント①
やりたくない仕事によって体調を崩したことで、自分を見つめ
【何がしたいか?】
を重視して仕事を選ぼうと考えました。
その時、1社受けていた障害者雇用に力を入れている会社があったのですが、すごくやりたいことができるわけではありませんでした。
そんな時に、【自分のやりたいこと】に基づいて受けていた、大手芸能事務所のオーディションに合格したので、受けていた会社の選考を下りました。
今思えば、その下りた会社に就職していたら、今も働けていたかもしれないとは思いますが、今の病院に出会って治療に専念することができなかったから、結果よかったと思っています。
何故、芸能事務所?
元々、未成年の頃は事務所に所属しない=フリーで芸能活動をしていました。
音楽大学も出ているので、音楽は根本的に好きで、音楽から離れることができずに、仕事にしたいと思ったからです。
しかし、ちょうどコロナが激化し、活動自粛に追いやられ、結果、活動がほとんどできなくなってしまいました。
次の選択
コロナ禍で芸能活動ができない、そんな中何か音楽に関することができないかと考え、活動ができないなら、学ぶ時間に当てようと考え、音楽の専門学校に合格したので、入学することにしました。
そこでは、韓国の音楽、そして作曲を学びました。
しかし、病気の状態が急激に悪くなり、人前に出ることが難しくなりました。
その結果、休学することになりました。
その後、入院をして、復学が難しくなり、1年目に退学することになりました。
現在の生き方→自己分析について学ぶ
1年半くらい前に通院先を転院しました。
そこで、熱心な主治医に出会い、自己分析などを身につけることができました。
自分の周りのこと、
過去のこと、
自分自身について向き合う練習をしました。
自己分析の方法
・心の中で会話するイメージ
→(どうしたい?)(何が嫌だった?)(どんな点が気になった?)(原因はなんだろう?)といった風にします
・とりあえず書き出す ※専用のノートを用意する
→問題を洗い出す→どうしたい?(希望)→原因(過去)→何をしたらいい?(未来)
・(今、〇〇と思っているのだなぁ)と感じる
・メンタル系、精神医学系の書籍を読む ※信じすぎ禁物⚠️
自己分析の例
自己分析の結果
①芸術肌
②アンテナ張りすぎ
③傷つきやすい
④優しい
⑤怒ら(れ)ない
⑥協調性がない
⑦衝動的
⑧体力がない
そこから見られる今後したらいいこと、気をつけること
①気分転換に絵を描いたりしてみる
②気遣いができると言い換えられる
③自己肯定感を上げると良くなる
④全員に同じように接しなくてもいい
⑤“怒り”は悪い感情ではない
⑥仕事選びに影響、合うものを探すといい
⑦物事をすぐに決めない
⑧フルタイムは✖️、成果報酬型の仕事が向いているかもしれない
ターニングポイント②
好きなことを仕事にできるのも素敵だけど、それは= 1つ趣味が減ることでもあります。
好きなだけでは仕事として続かないと考えています。
今は、
【何ができるか?】そして【嫌じゃないか】
を軸に考えるようになりました。
第一に、自分の労力が少なくできることを選ぶことが大切です。
そして、嫌いなことは、もちろん続きません。
両方のバランスが重要だと思います。
“できない” “嫌い”が積み重なると、ストレスになります。
→仕事自体が嫌になります
→パフォーマンスが落ちます
→メンタルや身体に表れてしまいます
しかし
“できる”が積み重なると、自信につながります
→自分が好きになります
→自己肯定感がUPします
→QOL向上につながります
私が皆さんに伝えたいこと、
それは…
【大好きじゃなくていいから、適職をみつけよう!】
ということです!
現在の仕事
私の現在の仕事は、いくつかの分野にわたっています。
フリーランスでメイクやイラスト、ライター、SNSマーケティングなどをしたり、始動しはじめた企業に関わったりしています。
今は、起業の仕事にウェイトを置いている状態ですが、内容としては、
・少人数
・メンバーのほとんどがフリーランス
・同世代が多く、意見を出しやすい
ことがメリットだと考えています。
・動き出したばかりなので、不安定な点
・人員が少なく、代えがききにくい点
が課題点だと思っています。
いずれの仕事も、
・成果報酬型で期間内で自分が成果を出せばいい点
・自分のやり方で工夫できる点
が気に入っている点です。
自己分析ができると
現在の時点で、仕事については、おおかた自分のスタイルに合っていると感じています。
あの時こうだったら…と考えることもありますが、「自分の選んだ道は正しかった」と思えるには、自己分析による自己肯定感UPが大切です。
一見難しそうに感じ、嫌煙したくなる“自己分析”ですが、始めてみるとないと違和感を感じるくらいしっくりきますよ。
また、自分の選択に自信を持つことができます。
なぜなら、自分軸で物事を捉えられるようになるからです。
このコラムを読んで、少しでもみなさんの生活がより良くなるヒントになることができれば幸いです。
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