三毛子

http://miquette.la.coocan.jp/theremin.htm 病気による障害でピアノからテルミンに転向しました。 でも、不自由さを言い訳にしない、かつジャンルを越えた自由な演奏をしていきたいです。インターネットでの発表を中心に活動しています。

最近の記事

素晴らしき紅マグロの世界 (テルミン)

谷山浩子さんのアルバム『テルーと猫とベートーヴェン』に収録されている「素晴らしき紅マグロの世界」をテルミンで演奏しました 紅マグロはますむらひろしさんの漫画のアタゴオルに実在?する魚で、ヒデヨシの大好物です。 テルミンに甚だ不向きな曲で、ライブでネタとして弾いたことはあるのですが、やはり大好きなのでこのたび動画を仕立てました。 ヒデヨシのたっぷりした量感を出したくて猛暑の中こんな格好で弾きました、笑ってやってください、本人は演奏にせいいっぱいで笑えていませんけれど(^^ゞ

    • The Waltzing Cat / 踊る子猫(テルミン)

      長年慣れ親しんだイーサウェーブテルミンが、イクルデザインの須藤 生さんの手により優美な曲線とゴールドのノブを持つ筐体に生まれ変わりました! うちの猫たちが10歳になった記念も兼ねて、わたしの名前と共に猫たちのシルエットの象嵌を施していただきました。 このテルミンで最初に弾く曲として、ルロイ・アンダーソンのこの曲を選びました。 テルミンをにゃーにゃーした音にしたくてオートワウを使っています。 バッキングは打ち込みで作り、うちの猫たちにも動画と鳴声で参加してもらいました。 動

      • Londonderry Air "Farewell to Cucullain" / ロンドンデリーの歌 "ククレインへの別れ" (テルミン トリオ)

        アイルランド民謡をクライスラーが編曲した「ロンドンデリーの歌」を、 Trio di Montagna (テルミン:三毛子 チェロ:山本 啓 ピアノ:サワラ)が演奏しました。 ◆古くから歌い継がれてきた哀愁を帯びたメロディは、日本でも馴染み深いものですが、この美しい編曲で演奏したくなり、テルミン・チェロ・ピアノから成る Trio di Montagna を編成し、じっくり取り組みました。 それぞれの自宅でのリモート合奏です 。by 三毛子 ◆精一杯弾きました。 テルミンとピ

        • 生成AIはまだテルミンを知らないらしい

          生成AI って急速にすごいことになってますね。 今までにも静止画を作ったりはしていたのですが、最近は曲も作ってくれます。 作曲生成AIの Suno で作ったピアノだけのトラックの上で Claravox Centennial を気ままに弾き散らかしてみました。 6回弾いて重ねてあります。PAN と Reverb はちょっと弄りましたが、他の音源は使っていません。いちどに2分だけしか作れない(続きを作る方法はあるけど)ので、そこまでだけど。 じゃあテルミンそのものの曲を作って

        素晴らしき紅マグロの世界 (テルミン)

          花紀行 / Traveling Through Scatter Petals (テルミン)

          noteを初めて10周年です!というお知らせを受け取ったのだけれど、昨年の夏まで開店休業状態だったので、その間の記事が全くありません。 そんなわけで、これからは過去の演奏も少しずつ紹介していこうかなと思います。 🌸桜の季節が巡って来たので、「花紀行」🌸 ユーミンの荒井由実さん時代の名曲です。 メロディを EtherwaveStandard で、間奏を Claravox Centennial で弾きました。 金沢の桜の名所である浅野川のほとりで作られた曲だそうですが、この

          花紀行 / Traveling Through Scatter Petals (テルミン)

          Robinson Crusoe / ロビンソン・クルーソー(テルミン)

          2024年の大河ドラマの『光る君へ』のメインテーマを聴いた第一印象はラフマニノフっぽいなあ、だったのですが、メロディはちょっと懐かしいあの曲=Art Of Noise の「Robinson Crusoe」だ!と思ったので・・・そちらのほうをテルミンで弾いてみました。 似ているのは偶然ではないようで、大河の音楽を担当された冬野ユミさんのプロフィールに Art Of Noise に影響を受けたとあり、そうか、わざと持って来たんだ!とニヤリ✨ってところでしょうか。 この曲は

          Robinson Crusoe / ロビンソン・クルーソー(テルミン)

          悲しみのゴンドラII La lugubre gondola II (テルミン)

          リストの晩年の曲です。 多くの人がリストに抱く高度な演奏技術を要する煌びやかなピアノ曲とは印象が全く違って、削ぎ落とされて深く暗く、調性もなくなりかけて無調音楽に向かっていきます。 1883年の2月、ヴェネツィアに旅行中だったワーグナーが、リストの娘でワグナーの妻だったコジマに看取られてパラッツォ・ヴェンドラミン・カレルギで亡くなりました。 この曲はリストがその少し前に彼に招かれてパラッツォ・ヴェンドラミン・カレルギに滞在したときに書かれた、ワグナーの死を予感した作品とも言

          悲しみのゴンドラII La lugubre gondola II (テルミン)

          鳥の歌 El cant dels ocells (テルミン)

          今年もテルミンの三毛子とピアノの山本 準が自宅でクリスマスソングを演奏しました。 『鳥の歌』はカタルーニャのクリスマス・キャロルで、キリスト聖誕を鳥が祝っている様子を歌っています。 チェロ奏者パブロ・カザルスが編曲し、亡命先で演奏して、世界に知られるようになりました。 1971年の国連平和賞の記念コンサートで、カザルスは「鳥たちは大空を飛びながら歌います、peace、peace、peaceと」と語って演奏し、その映像が世界中に中継されました。 「わたしの国が自由になるま

          鳥の歌 El cant dels ocells (テルミン)

          らくだと散歩(テルミン)

          山本 準のオリジナル作品の「らくだと散歩」をテルミンで演奏しました。 暑い日にお昼寝をしてると・・・熱風とともにらくだがやって来る。 散歩に行こうと誘いに さて、今日はどこへ行く? キャラバンと果てしなく続く砂漠を渡ろうか、オアシスの街の市場へお買い物・・・ほら、鈴の音が聞こえてきた 数ある山本準作品の中でも特に好きな曲です。 元は1980年代の古い曲だそうで、1990年代にNiftyのFMIDIORGにMIDIデータとして投稿され、その後2002年に販売した手焼きのCD

          らくだと散歩(テルミン)

          夏休みテルミン(2023)

          わたしは基本的に家から出ない生活で、毎日が夏休みのようなものなのですが、この夏は危険な暑さでご近所散歩にすら行けませんでした。 しかもまだまだ暑いですが、みなさまご無事で過ごされましたでしょうか。 さて、7~8月はもくりん=安川 徹さんと合計3曲コラボさせてもらって、もくりんさん(ピアノ 長崎)と三毛子(テルミン 東京)でリモート合奏しました。 うっすら蝉が鳴いていたりして、夏休みの音楽室で合奏したみたいな仕上がりになりました。 まずは対になる2曲「Nocturnal L

          夏休みテルミン(2023)

          恋文(テルミン)

          ずいぶん長らく放置してしまいました、使い方忘れてます(^^; ここにはPDやオリジナル以外の曲の演奏自体は投稿できないなあと思って、それっきりになっていましたが、考えてみればリンクを貼ったり埋め込みすればいいんですよね。 ちょっと一曲やってみましょう 中島みゆきさんの「恋文」をタンゴ風にアレンジしてテルミンで演奏しました。 tango 原曲のコピーではなく、タンゴの楽曲だったらと考えてイメージを膨らませました。 いろいろなところから要素を借りてきて、ピアソラにもトリビュー

          恋文(テルミン)

          パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏 Andante cantabile/ラフマニノフ (テルミン)[2011.4月]

          パガニーニの主題が悪魔的な面白さでどんどん編曲されていくこの狂詩曲の中で、この第18変奏だけ趣が異なっています。 どこに主題が?という旋律ですが、主題反行形が元になっています。(というタテマエで、とても自由にまるで別の曲のような) なんだかここだけ白くて、わたしは勝手に天使の部分と呼んでいます。 テルミンで弾くには、いかにもベタな選曲かなと思いましたが、深い雪を割って開く花のような、あるいは自由に空を舞うような、曲の魅力に負けました。

          パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏 Andante cantabile/ラフマニノフ (テルミン)[2011.4月]

          パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏 Andante cantabile/ラフマニノフ (テルミン)[2011.4月]