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正解を持つ完璧な親はいない
この記事は2024.7.11の音声配信を文章にしたものです
子供のころの経験
みなさんはこんな経験ありませんか?
子どもの頃、親は何でも知っていて全ての答えを持っているように思っていた。
そしてその正解から外れないように一生懸命だった。
アダルトチルドレンや生きづらさを抱える人の中には、そういった過去の情景が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
わたしもそうでした。
長いあいだ、親が人生の正解を知っていると信じて生きてきました。
進路や就職先、職業…そういった人生の選択をする重要な場面に投げかけられる親の意見を聞き、従い、「正解だから大丈夫」と自分に言い聞かせてきました。
だから当然のように、自分も完璧な親にならないと、と思っていました。
親になって気づいたこと
でも親になってまず思ったのが、「親だってただの人間じゃん!」ということ。
子どもと同じように悩んだり迷ったりしているし、別に親だからって完璧な正解を持っているわけではなかったんですよね。
それに気づけたのは、わたしにとって大きなことでした。
親と子どももみんな同じで、親の方が少し早く生まれて少し人生経験があるだけ。
そう思うと親になりきれていない…と自分を卑下する必要もないし、
自分の親に対しても、完璧な存在ではなく同じ人間として対等に見られるようになりました。
親が子どもに与えられるもの
じゃあ親は子どもに何を与えられるのか?というと、それは「生きるヒント」だと思います。
そのためにちょっと多くの経験をしているんだと思います。
ただその経験を押し付けるのではなくて、学んだことを子どもに優しく伝えて、子どもが自分で考えて選択できる力を育てていく。
それが自分の人生に責任を持つことにもつながると思います。
でももし、親であるあなたがそういったことに慣れていないのなら、
まずは子どもの考えを聞いて、「そうなんだ、そう考えているんだね」と、その気持ちを受け止めることから練習してみてください。
“これが正解” と決めつけてしまった方が、もしかしたら楽なのかもしれません。
でも親にとっても子どもにとっても、(正解はないけど)自分にとっての正解、というのかな…それを見つけるためには少し不安でも怖くても、その過程を大切にすることはすごく意味があると思います。
そして、親と子どもで共有していく。お互いの成長のためにも大事なことだと思うんですよね。
今日のお話が、親子関係を見つめ直すきっかけや気づきになれば嬉しいです。
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