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親と距離を置くのは覚悟がいる

この記事は2024.7.5の音声配信を文章にしたものです


親子関係の悩みと、距離を置く最初のきっかけ

この放送を聞いてくださっている方の中には、親との関係に悩む人も多いと思います。
わたしも実の親と距離を置くことで、いままで考えることがたくさんありました。
今日はその中でも、覚悟の話をしようと思います。

親と距離を置くきっかけになったのは、結婚して実家を出たときです。
当時は24時間親のことを気にしなくていいことにすごく安堵し、ゆるく解放された気分でした。

実際にアダルトチルドレンだと自分が気づくまでは少し時間がかかったので、
「親と関わるのが本当に無理かも」「離れたい」と思ったのは、そこから1、2年ぐらい後のことでした。

距離を置くための行動

実家を出られたと言っても、最初は物理的な距離はあっても、実は精神的にはあんまり変わらなかったです。
(このあたりは結構プライベートなのであまり言えないんですけど)例えば新婚なのに親が合鍵を持っていたりとか。
いまでも思い出すと嫌な気持ちになってしまう出来事が、いろいろありました。

本気で距離を置きたいと思ってからは、合鍵を返してほしいと勇気を出して言ったり、自分から連絡を控えるようになったり…少しずつ気づいてもらえるように行動するようになりました。

距離を置くことは、面と向かって親には言えませんでした。
それでも、距離を置くという行動は、わたしの中ではすごく大きな覚悟でした。

親と距離を置く覚悟の重さ

親とのつらい過去を抜きにすれば、多分誰でも「親から離れたい」とは思わないと思うんです。
それだけ時間をともに過ごし、実の両親であれば血もつながっているだろうし、親と子の絆がつくられてきたわけです。

縁を切るまでには至らなくても、その関係をある程度絶つというのは、こちらからすると罪悪感という意味でも苦しいし悲しい。
でもそうしないとわたしがわたしで生きられないという葛藤の中にずっといます。

親と距離を置くとき、わたしたちはフラッと逃げてしまおうと思っているのではありません。そんなに軽いものではないのです。

子どもなりにいままでの全ての思い出を背負った中で、悩んで悩んで、それでもこの先、生きるために必要な手段として、親と距離を取るという選択をしているんだと思います。

いままで何とかいい関係を保とうと頑張ってきて、その関係性が変わるかもしれない不安も受け入れて正反対の行動を取る、というのは相当覚悟がいることなのです。

おわりに

今回の話は同じ悩みを抱える人にも届いてほしいし、共感してもらえたらすごく嬉しいと思っています。
でも反対に、親側の立場にいる人、アダルトチルドレンの人のパートナーや家族…その人をそばで支えている人にも聞いて欲しい、という思いもありました。

この気持ちをわかってほしいというふうには言えないんですけれども、
こういう気持ち、葛藤がありながらの選択である、ということを少しでも知ってもらえたらなという思いで話しました。


stand.fmでも配信しています。

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https://listen.style/p/mioo

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