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【読書】不倫が出てこない大人の恋愛小説が読みたい

本を2冊読みました。


1冊目はこちら。

「ストロベリームーン」   芥川なお 著



残念ながら
読み始めの割と早いうちに
結末が分かってしまうお話でした。


それにも関わらず
感動したのは
男の子の純粋な愛情表現の仕方。

誕生日の上手くいかないサプライズも
この歳ならではと思ったら
むしろその方が素敵なんですけど、
最後の方は号泣レベルです。

たくさんの黄色が
まぶたを閉じていても
ありありと見えるような
この行動力。


女の子の考え方もいい。

全てを幸せな方に
自分を自分で幸せにするように、
思考し行動する。

なかなか出来ることじゃないし
どんな世代にとっても
見習いたい考え方です。


彼を心から思いやった結果の
お返しのプレゼントも
素敵でした。


筋が読めてしまうのに
それでもちゃんと
引き込まれる。


幸せになって欲しいな。
涙でぐちゃぐちゃになるけれど
いいお話でした。


2冊目はこちら。

「隣人の愛を知れ」 尾形真理子 著



こちらは私には、
評判が良かった分
期待はずれでした。

最初は
頭を使う本だな、と思った。
主人公が6人もいるんだもの。

昔、ヒュー・グラントが出ていた
そんなイギリス映画を見たな。
あの頃はこういうタイプの
お話が多かった。

この本では
6人いる割に
不倫に悩まされている人が多くて、
それがトピックなのかもしれないけど
そんなに不倫って
どこでも自然に行われるものなの?って
冷めてしまいました。


今は草食男子も多いことだし
古い本なのかなと思ったら
令和3年の出版でした。

私の周りにいない、
または気づかないだけかな。

確かにこの本の登場人物も
芸能関係やら弁護士やら
私の住む世界とは違うところに
いる人たちなのだけど。

金銭的、精神的に
余裕がないと
不倫は出来ませんよね。


最近の本のチョイスにも
よるのでしょうが、
読む本読む本で
不倫不倫不倫、と続いていたので
些か食傷気味でして。


ストロベリー・ムーンは
感動したけど
私には若すぎるかな。


それならば大人の恋愛小説を、
と思うと
不倫不倫不倫...と
不倫ちゃんが押し寄せてくる。


ああ、またか、と思ってしまう。


「不倫は文化だ」とか言わないでね。


あ、若い人は
そんな発言自体知りませんか?


嫌だなあ私は
自称28歳ですよ。

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