【読書】美しい執念。

なんかね、
ストーカーなんてもちろんダメだし
相手が嫌がる行為は絶対に
してはならないのですが、

それは大前提としても、

こんなに長く続く深い愛情が
あってもいいと思う。

猫好きにはたまらない
この本を読みました。
ジャンルは一応
恋愛小説、に入るのかな。

「陽だまりの彼女」　越谷オサム　著

でもただの恋愛小説じゃなくて、
きっと二度目も読んでしまう。
ところどころに散りばめられた
細かい伏線を回収しに。

可愛くて、不思議で、
ボロボロ泣いて、
最後はハッピーエンドのような
モヤモヤが残るような、
いつまでも忘れられない
物語でした。

自分がいじめられているところを
こんな風に助けてもらったら、
メロメロぞっこんに
なってしまいますよね。


胸キュンどころじゃない。

だけど本当は
2回も盛大に
助けてもらっていたんだね。

相当の執念で探したんだね。
きっと、2度も。
怖い、と感じるどころか
美しくて、素敵だと思った。

2人とも優しくて勇気のある
ヒーローとヒロイン。
お互いがお互いをこんなに
深く思いやれる。

彼女の両親も友だちも
愛情たっぷりで
優しい空気が流れている。

だからこそこの最後に
歓喜するのか、
号泣するのか。

ビーチボーイズの「素敵じゃないか」を
聴いてしまったのですが、
この本を読んでから聴いた人
きっと私だけじゃないよなぁ。