247.精神と身体の関係性を変えてみよう
今日はきのうの続き。くずれそうになってもすぐに立て直すためにできること、についてサッと書いてみる。目指せ1000字以内!
くずれそうになるのは心、思考にとらわれて引っ張られた感情、含めてたとえば「精神」の部分だとしたとき、精神を精神で支えるのはとってもむつかしい。精神を支えてくれるのは「身体」かもしれない、と考えてみるのはどうだろう。
わたしたちはこれまで、あるポイントから大人になった今まで、さんざん精神を身体の上位において隷属させてきたことでしょう。「そういうものだから」という概念のもと、身体が悲鳴を上げていても全く耳をかさずに生きているわたしたち。
どうも肌感覚に合わないストッキングを履いて、どう考えても足や身体に負担のかかるヒールで歩き回り、仕事のためというまるで高尚なことのような理由で眠気に負けずカフェインを摂取して徹夜し、ストレスを解消するために疲れ切った眼のことなんか顧みずにスマホのゲームがやめられない。
そんな、当たり前のように隷属させてる身体が、ほんとうは「あ、いま変な感じ」「この変な感じが続いたら、ダメになってしまうかも」というサインをぴこぴこと送ってきていることに、いち早く気づくこと。
それが、くずれそうになる自分を、サッと立て直すための最良のトレーニングだと思っている。つまり、身体感覚をもっと信頼し、身体感覚に主軸を置いて精神活動(つまりほぼ全ての日常の活動)を行うこと。
あいざわともこさんが「ボディーワーカーにはそんなに運動は必要ないんじゃないかな」というようなことを書いていて、その説はおもしろい!って思ったけど、意味がわかった。
ボディーワーカーは、身体感覚にいろんなものを見出してナンボの職業なので、自己観察の中に身体感覚の観察もいつでも含まれている。だから、取り立ててしっかり運動をしていないときでも、本来の肺の容量みたいなイメージが頭にあるので、普通にしていてもふと「あれ、いまわたし、肺の30パーセントくらいしか呼吸につかってないな」とか、気づくのだ(笑)。
そうしたらほとんどのボディーワーカーは、手を休めて呼吸に集中したりする。それと同じ理由で、ボディーワーク界隈の講座って必ず、ちょっとした休憩になるとみんな「アスリートなのかい?」ってほど、入念にストレッチをしだしたりする。身体の可動域が狭まっていくことに、強い違和感を感じるのだろう。
もちろん、その柔軟性や循環の最適化が集中力に影響を及ぼすということもわかっている。
つまり、身体感覚にずっと意識を置き続けている訳なので、特に運動不足でぐだぐだのボロボロになる前の前の、その前の段階で、なんらかヘルシーな一手を打っているケースが非常に多いのだと思う。
そんなわけで、やってみるといいトレーニングは、「身体の感覚をいつもいつも感じてあげる」こと。つまり、あなたの精神を、あなたの身体の奴隷にしてあげましょう、という提案だ!
ああ、1000字は超えましたね。
すごーく身近な例でいうとね、たとえばトイレに行きたかったら、一瞬もガマンしない、とかですよ(笑)。「この仕事あと1ページだけ仕上げちゃったら」とか、思考のいうことは聞かずに、もう、もよおした瞬間に秒でトイレに行く。これだよこれ。え、そんなこと普通にしてる?そうなのかー。
なんでもいいんだけど、身体にガマンを強いないでみてほしい。家で仕事していてさむいとき、上着を着る人はいるかもしれないけど、ほんとうに身体を感じると、実は冷えているのは足であることに気づくでしょ。
それに気づいたとき、これまた秒で!足湯!とかね。オフィスにいるから無理〜!という人も、オフィスでは歩きやすくてあたたかいもこもこしたやつを履いてさ。中に足先用のカイロを入れたりできるでしょ。
あとは、眠気を精神的にこらえない。眠気がやってきたら、もうなにはさておき、寝てほしい。
そんなの高尚な精神生活を送る現代人には無理だお!ということを、やるといいのだよ。動物としての身体感覚の優位性を一度でいいから身につけると、自分に起こるメンタルの異変.....の前に、必ず「身体からのサイン」があることに気づけると思う。
とにかく、身体。身体。身体。
運転する人は、車の中に入る前にちゃんとコートを脱ぐとか、そんなことから始めるといいです。コート着て車に乗って、「あっつ.....」とほんのり不快な感じで、でも脱ぐのはめんどうだからそのまま、という人がほとんどだと思うけど、その不快な感じをあまりにもこれまでの人生でがまんしてきているので、いまとなってはなにが不快でなにが不快でないのか、ぜんぜんセンサーがはたらかなくなっているわけです。
一週間でいいから、真剣な気持ちであなたの聖なる器であるところの、これから数十年しっかり動いてもらう乗り物であるところの、「身体という神殿」に仕えるひとになってほしい。身体に、尽くして、尽くして、尽くしまくるのだ。
怠惰になることではないよ。身体と本気でもう一度、関係性を再構築してみること。
それが、くずれそうになりかけた自分を、サッと立て直すための自分の礎になる。と、わたしは経験値から本気で思ってる。
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