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残暑の中、季節はうつろう、昼散歩。

 彼岸入りしたのにまだまだ真夏の暑さ。暑いからとクーラーのきいた部屋にこもりがちな日々である。
 思えば今年は暑くなるのが早かったから、もう3ヶ月くらいは真っ昼間は外出を控える生活を送っていることになる。
 あまり家にこもってばかりじゃ気が滅入る。
郵便局で用事を済ませるついでに少し散歩することにした。昼の2時、暑いけど。

郵便局から西に5分ほど歩くと公園がある。


沢山鳩がいた。
並んでとまってるの、なんでかな


 公園の横には川が流れていて木陰があるから、階段を降りて川沿いの道を歩いていくことにする。


川沿いの柵にからみつくヤブカラシ。
ヤブカラシの花ってオレンジとピンクの二色で
可愛いから好き。下の方にも花が。ヒメジョオン?


 しばらく歩くと、道に鳩?の死骸を見つけた。それが、羽根が少しまだ残っていて、足は赤くて二本ちゃんと揃っていて、身体の骨で全体がちゃんと繋がっている状態だった。
 本体の肉だけきれいに食べられた跡だった。猫だろうか?それともイタチ?
 珍しいしあまり生々しくなかったから結構観察してしまった。骨格標本みたいな感じだった。でもさすがに写真を撮るのは怖いのでやめた。


暑いけど、日差しは真夏より柔らかい感じ。


 まっすぐ行って階段を上がると公園のベンチが二つあって、いつもそこに黒猫と一緒にいるおじいさんがいたのだが、いなくなっていた。
 春先まではベンチに傘を立てかけたり布団があったりしたからここに暮らしていた雰囲気があったのだけれど、すべて片付けられていた。
 今年の猛暑はさすがにここでは過ごせなくて、どこかへ移ったのだろうか?まさか、熱中症で倒れたとか?色々と考えていたら、近くのしげみからガサガサという音が。黒猫がいた。
おじいさんと一緒にいた猫?
 わからないけど、あんただけ残ったの?
 おじいさんは?と聞きたかったが、猫はすぐどこかへと隠れてしまった。

 暑すぎる夏が終わって、少し今までと違う季節に移ってゆく。
 遠くからサイレンの音がずっと聞こえている。
 今夏は救急車の音も朝から晩まで毎日何度も聞いた。以前は無かったような事が珍しくなくなり、それが日常になる。最近は救急サイレンの音を聞いても、なんだか騒がしいな、と思うくらいで不安にも思わなくなっている。
 異常を知らせる音に慣れてしまって。麻痺。
 少しずつ少しずつの変化に気がつかないうちに、きっとまるきり変わってしまうのだろう。


山奥の秘境感あるけど、駅のわりと近くです


赤と白のキョウチクトウが並んで咲いていた川辺

 帰り道、小学校の石垣横を流れる溝の中に蟹を見つけた。水は少ししか流れていないのに、溝の横穴に隠れていた蟹の足を発見して、しばらく見ていたら気配を察知して穴の奥に隠れてしまった。結構大きかった。10センチ以上はあったと思う。あんな蟹があそこにいたなんて知らなかったな!これからあそこを通る時はチェックしてみよう。

 なんだかんだと色んなものが見られた散歩でした。公園のおじいさんの行方だけが気がかりです。そのうちどこからか情報が入るかもしれません。無事でいることを祈ります。




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