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Canvaで子どもの『考える力』を呼び起こせ

最近、いろんなところで「Canvaいいよね」という声を聞きます。

学校や教育関連者の皆さんも積極的に取り組まれていて、すでにたくさんのアイデアや事例が紹介されています。

そんな中で今感じていること。それは、

Canvaで子どもの『考える力』を呼び起こしたい



Canva と Filmora で作った新商品CM






「学校の外」で新しいことを学ぶ


私たちのチームはデジタル系の学習ツールを使って、都内と近県で新しいスタイルの教室を運営しています。

といっても、GIGAスクールやICT教育のような「管理業務や学習効率の向上」を目指すのではなく、「子どもの興味を探り出し個性を強みにつなげる」(子どもの得意開発)を主眼にしています。

2013年にスタートした時は「Scratchを使ったプログラミング」。それから「Minecraft を使ったグループワーク」を学びの中心に置いていました。

その後、子どもたちの成長や、興味ややる気の変化に対応する形で、本格的 なプログラミング言語の学習3Dモデリングの習得動画制作や自己表現力を高めるスキルアップといったコースを整えてきました。

次のステップとしては、これを教育格差の問題を抱えるエリアで「地域密着型の学習コミュニティ」として定着させたいと考えています。



考えることが苦手な子


そうした活動や子どもたちとのやりとりを通じて感じたことの一つに「考えることが苦手な子が一定数いる」との気づきがありました。

「与えられた問題を想定された解法で答える」といった受け身的でルーティーン化した学習スタイルが、

応用力や学んだことを身近な問題の解決に役立てることのできない人材を作り出しているのではないか。

との指摘にもつながるイッシューです。

まだ全くの思いつきですが、そうした子どもたちを「Canvaで覚醒できないか」。これが今回、学習現場で Canva 実証を進めるきっかけでした。



はじめてのCanva ⇒ここからスタート


子どもの学びにCanvaを活かしたいとお考えの方は、Canvaのアイデア集をご覧になるといいかもしれません。

私は、平岡雄太さんの丁寧な解説動画を見たりもしました。



「しおり」を作りながら使い方を覚える

今回は、はじめての子どもでも楽しく作れる『Canvaのしおり』をレッスンフロー化して、ワークショップで実際に試してみました。

さて、子どもたちはどんな作品を作ってきたでしょうか。


▷ Canva を開いて「しおり」を検索します


▷ テンプレートがたくさん出てきます


▷ 好きなテンプレートを見つけてクリックします


▷ 左側に並んでいる機能をいろいろいじってみましょう


▷ 自分の好きな「しおり」を作ってみましょう


(ワークの時間 ~ファシリテーターは個別に子どもをケア)



子どもたちの作品


〇 本のしおり

子どものシンプルな気持ちが伝わってきます
心の中がチラリと見える


〇 友だちへの案内

子どもにとって友だちは宝です


〇 ハニワ好きの弟への誕生日カード

仲良しの姉と弟


〇 自分の「好き」を絵カードにする

ネコ大好き! 肉球スタンプいいね。


〇 鉄オタ専用のしおり

空想の列車や行先も作って想像を広げよう


〇 サイコパスと戦う津田梅子(新札登場記念)

梅子最強説! タイムリーな時事ネタ(夏のホラーと新札)


〇 思春期女子のお悩みメッセージ

熊よりこわいお母さん。。。


プチまとめ

いかがでしたか?

子どもたちに「しおり」という身近なキャンバス(自己表現の場)を与えて何が出てくるかを見てみましたが、ストレートに本のしおりを作った子もいれば、いろんなビジュアルメッセージや気持ちを表現してくる子もいました。子どもの想像力ってすごいですね。

「考える力=ロジカルシンキング」とお考えの方も多いと思いますが、想像力は『考える力』のよりプリミティブな源泉ではないでしょうか。

それをCanvaで刺激して楽しくアウトプットさせることができます。

いきなりロジカルシンキングからはじめるのではなく、一度Canvaのような楽しいステージで遊ばせてから対話型のコミュニケーションで思索に導いていく。

そうしたファシリテーションで救われる子は意外と多いかもしれません。


次回は、また別のテーマで「Canvaを使って子どもの考える力を呼び起こす」トレーニングにチャレンジしてみます。


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