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「ビジュアル・シンカーの脳」を読んで(6)
グランディンは著書の中で「脳の働き方の違いで隅に追いやられている人たち」が受け入れられる社会についても、思いを語っています。
例えば、言語思考、物体視覚思考、空間視覚思考の3タイプが共同作業をしたらどうなるだろうか、とか。
オーストラリア国防省の例を挙げ、データのパターン分析やサイバーセキュリティ侵害の分析では、自閉スペクトラム症の人のスキルがずば抜けている、とか。
それぞれが得意なスキルを持った人たちでチームを作るには、職場サイドの理解と受入れ体制が必要です。そして良きサポーター/パートナーも。
その一方で、視覚思考、自閉スペクトラム症、双極性障害、ADHDといった人たちに対しても、事前の訓練や、子どもの時からライフスキルを学んでおくことも重要と述べています。
特に「ものづくり」体験は、視覚思考の子どもにとって自分の能力を自覚する絶好の機会になるので、お勧めだそうです。
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以上、グランディンの受け売りばかりでしたが、「勉強のスキルとは違う仕事のスキル」を、脳に特性のある子に学ばせる環境へのニーズは高まるばかりです。
私たちの目の前に広がるネット社会では、今までなかったような新しい仕事がドンドン出現しています。
それに伴い、従来の就労支援とは違う目線と分野で、学校では学べない知識とスキルを身につけていく「一貫性のある学習環境」が求められるようになってきました。
たぶん日本では「フリースクールがその舞台になっていくのでは」という気がします。
フリースクールの全部とは言いませんが、そのうちの何割かが「学校の補習や居場所の確保」とは別筋で、脳に特性のある子どもたちのキャリアパスを用意してくれたら、きっと子どもたちの目の輝きも変わってくるのではないでしょうか。
私たちのワークショップでは、都内と近郊の実証教室を通じ、同じような考えを持ったフリースクールで利用頂ける教材を、いろいろと揃えています。
noteでも都度ご紹介させて頂いていますので、ぜひご覧ください。