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「小さなクリエイター」を育てる

私たちのワークショップでは、ある程度の基礎知識をゲットできたら、自分のアイデアや感性をカタチにしてアウトプットするステージに入ります。

「考える力」と「アウトプット力」は車の両輪。

スキルに自己表現をたっぷり乗せて「小さなクリエイター」をめざす。



ところが、ここで壁が出現します


それは「何をアウトプットしたいか分からない」という子が意外に多いのです。

これを「教わる-覚える」という受け身学習法の弊害というのは簡単ですが、それはそれとして、私たちは、

「生活や社会を観察する力」「自分の周りのモノを面白く見る眼」を養い、身近な着想源を持つことが創作の起点

と考えています。そして日常生活の中での発見(気づき)」を子どもたちと一緒に掘り進めていきます

しかし、このトレーニングには子どもとのキャッチボール(対話)や時間がかかるだけでなく、コーチの資質・力量にも左右されます。


そんな時どうする?


子どもを覚醒させるためには、コーチの人柄や接し方も大きなポイントになってきますが、そういった人材はなかなか見つかりません。

そこで登場するのが相談相手としての『生成AI』です。例えば、

「Scratch(子ども向けのプログラミング学習言語)でゲームを作ろう」という課題を、Microsoft の Copilot を使って共同制作してみましょう。

<リクエスト>

<Copilot>



生成AI スゴイ!


いかがですか。Copilotが返してきた内容はよくあるストーリー展開ですが、これを学習テンプレートにして、子どもとCopilotでアレコレ相談しながらストーリーを編集していく。その中で、子どもが温めていたアイデアや感性を引き出して可視化(アウトプット)していきます。

ストーリーの変更は、Copilotに頼むとすぐに書き換えてくれます!

Copilotのアドバイスを子どもと話し合う場面をどうしつらえていくか。ここがコーチの仕事になってきます。

Scratchのコードは、Scratch3分レシピも使えますが、Copilotに聞くこともできます。

このような形で、ふと思いついたことや気づきも、生成AIとの対話で膨らませていくことができます。

そしてそれを、情報収集や自分の考えの検証、新しい展開につなげていきます。


プログラミング教室という名の新しいスクール


入り口はプログラミング教室であっても、中に入っていくと面白い洞窟につながっていくような学習プロセス。

所々に扉があって、アイデアを出したり何かをクリエイトしないと通れない。そうした楽しい体験を通して、子どもたちの自己表現力を高めていく。

次世代のプログラミング教室は、デジタルスキルに加え、AI活用も含めた「新しい学習スタイルの習得」に向かっていくと見ています。

学んだことはアウトプットにより咀嚼消化され、より強い学習意欲となって再生される

生成AIは、この成長スパイラルにおいて、考える力を補助する機能を持つ


プログラミング教室⭐︎12年目の浮気』 〜第5話に続く〜



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