忘れられない
マスク生活より数年前のこと。
ボランティアで関わっている活動の実行委員会の後で、メンバーの大学生の子とおしゃべりをしていた。
移動時間に何をしているかという話になった。
彼女は、「人間が好きだから、人間観察してる」と言った。
驚いて、固まってしまった。
私は、人間が好きだなんて思ったことがないし、人間を観察しようとは微塵にも思わないから。
電車にはめったに乗らないけれど、乗ったときはいつも、じーっと外を見ている。このあたりはずっと住宅街だな、とか、この駅を過ぎると畑があるな、とか思いながら。
たった一度だけ、目の前で吊り革を握るお姉さんのネイルがきれいなエメラルドブルーで、素敵だなと見入ってしまったことがあるけれど。(私は匂いがダメでネイルはできません。)
繊細さんであろう彼女の口から、「人間が好き」という言葉が淀みなく出てきたことにも、驚いたのかも。
ちなみに私は99.99999%繊細さん。そういうテストだけは、ほぼ満点ですので。
私って最低だなと思った。
人を色眼鏡をかけて見てしまっていたこともそうだし(シャイな人だって、人間が好きな人もいるよね…)、
関わっている活動は「みんなでつくる」(←ここでいうみんなは人間オンリー)ことをうたっているのに、人間が好きとはとても言えない。
すごく場違いな気がした。
活動に関わり始めて10年目。
いろいろあったけれど、何だかんだ続けている。
いつでもやめられたのにやめなかったのは、好きだからだと思う。
人間は好きではなくても、誰かの役に立つこと、喜んでもらえることはとても嬉しい。
やさしさから何かが生まれる瞬間が好きだ。
今日は約半年ぶりに、実行委員会にリアル参加した。
私は積極的に発言できる(してしまう、というべきかも)タイプなので、緊張する話などすると驚かれる。
このような集まりでも2日前から緊張するし、
終わったあとも、言わないほうがよかったかなという思いに取りつかれて、不安になる。
そんなことの繰り返し。とても疲れる。
振り返れば、中1の一年間は、定期試験の度にお腹をこわしていた。休み時間は必ずトイレに駆け込んでいて、辛かったなぁ。
お腹が痛すぎて、試験期間中に病院に行ったこともある。
お腹が痛い、頭が痛いって、仮病じゃないのです。
小学生のときから夢見てきた「森で暮らす」を、そろそろ実現すべきときかと真剣に思う。白雪姫みたいに、森で動物と暮らすんだ♪
それなのに、“一人”ぼっちってさみしいんだよね。
まったく、困った矛盾です(笑)
2023.8.31
冒頭の写真はスーパーブルームーン。運良く、二晩続けてきれいに観られました。