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学習する時に気を付けたいたった一つの方法
学習するときのコツ
何事もそうですが、初めて語学を学ぶ時、初めて講師になる時、初めてコーチになる時、初めて収入を得る時、「0」→「1」にするには、あるコツがあります。
私が、経験から学び、心がけている事をご紹介したいと思います。
どんな業界でもそうですが、何かを学ぶ時に気を付けたいこと、気を付けないといけないことがあります。
現在、私の活動の一つとして、中国語の講師を育成しつつ、コーチング養成講座も開催しているところなのですが、最近気が付いたことがあります。実は、うまくいく方とうまくいかない方との特徴がはっきりしているのです。
うまくいくコツ!
それが「基本を忠実に守る」です。
よくあるのが、教えられたものを、すぐに自己流にしたり、カッコ良いものに変えたりしてオリジナリティーをだしてしまうことです。
そのまま再現するよりも、自分がやりやすいように自己流に変えたくなるのは、誰でもありますが、そうすると型が崩れてしまい、次へ続かなくなります。
また、基本に忠実に守らずに自分流にやった時にたまたま上手くいってしまい、その後は、上手く行かなくなって収拾がつかなくなる場合もあります。
みなさんはいかがでしょうか?
私が指導させていただいている中でも、自己流にしてしまう人もおり少し驚いています。
「守」「破」「離」を忠実に
みなさんは、「守」「破」「離」という言葉をご存知でしょうか?
けっこう有名な言葉ですが、芸道での教えですが、何かを得るためにとても大切な言葉だとかねてから私は思っています。
ちなみに…
「守」は、師の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の流派の教えや良い物を取り入れ心技を発展させる段階。
「離」は、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
私は、中国語講師になって15年になりますが、私の師匠はといえば、それはそれは厳しい師匠で、褒めてもらった記憶はあまりなく、ダメだしばかりだったような気がします。
講師になりたての頃、生徒からの質問に答えられない時もあり、師匠に聞くも、にやりと笑いながら「自分で考えなさい。」「調べなさい。」とつれないお返事。
文法書を3~4冊広げながら答えを導き、それをどう簡単にわかりやすく伝えるかを、毎晩遅くまで考えていたものでした。
師匠からは、答えをすぐにはもらえず「背中をみて学びなさい」の職人型指導の先生でした。
たまに、さりげなくヒントをくれていたり勉強会を開いてくれたりもしつつ、日々、冷や汗かきながら、日本人の中国語講師として、ネイティブ講師とはどう違うのかを考えた期間でもありました。
まさしくこの時期は、「守」を7年間やってきました。
もう一つは、コーチングを学びにいった時でした。
そのコーチングスクールでは、「守」を重視した教えでした。私は、結果を出すために素直に従い、オリジナル色を、一切出さずに、素直に学びました。そのおかげでコーチングメソッドの理解が深まり、二人三脚プログラムなどの講座を現在も継続して開講させていただいております。
この時、思ったことは、素直に学んでそのまま実践した生徒は、かなり成果が出ており、いまだにコーチとして活躍されている方も多く、逆に素直に学ばなかった生徒は、あまり成果も出なかったことを覚えています。
私は、中国語の師匠の元、忠実に学ぶことを習慣づいていたので、今思うと師匠に感謝しかありません。
「守」は、とても大切です。
ある先生に「学びは謙虚に、現場では大胆に」と教えていただきました。
「守」を習得するのには、ある一定の時間もかかりますし、単純な事を繰り返すこともあり、単調だったり、退屈になったりするかもしれません。
何事もそうかもしれませんが、初めて習うもの、初めての事は、それをマスターしている人に習うのがもちろん良いのですが、時間が経つとすぐに近道する方法やノウハウを探してしまう方が多いように思います。
しかし、必勝法は残念ですがありません。
あるとしたら「守」をやり切ることが必勝法かもしれません。
まずはしっかりと時間をかけて「守」を習っていきましょう。
そしてもし「破」に行くのであれば、意識的に期間を決めて学んでいくのが良いと思います。
いつまでも「守」だけをやっているのも考えものです。
今度は、「慣れ」「惰性」もでてきます。そうするとご自分の成長が止まってしまうこともあります。
また、「守」の期間が長ければ長いほど、「破」に行くのにかなり勇気がいります。
私が、「守」を破り「破」に移行したのは、すべての講師依頼を思い切って断り続け、個人で語学教室を開講する時でした。
通訳学校で講師をしていたのですが、自然に、もっともっと一人に寄り添いしっかりサポートしたい。受講生を育て上げたい!という思いが出てきたとき、移行した時がおそらく「破」なのかと思います。
雇われる側から自営業でも起業するわけですからとても勇気がいりました。
コツコツと「守」をやってみましょう。
今、私は、「破」をやりながら「離」へどんな形にしていきたいと考えています。
新しい人に会ったり、新しいものに触れたり、新しい情報をどんどん吸収して変化していきたいと考えています。そう考えるだけでとても楽しみでもあります。
これは私一人では、実現できないと思っています。仲間と一緒に叶えて行きたいなと思っています。
更なる未来へ!
須磨みのり プロフィール
https://note.com/minosuma/n/n66dc390a9a8f